Section1 Macintosh

Macのことあれこれ

序章の序章

 今の会社に入ったのは丸々10年前。会社にもぼちぼちパソコンが入り始めたころだった。当時はまだDOSの上で動くロータスいちにいさんやあまり使い勝手の良くないF社のワープロソフトを使っていた。ワープロは大分普及してきたもののまだパソコンは積極的に使われる代物ではなかった。僕は仕事に使うと結構便利だったのでまめに使っていたほうだと思う。根が機会物は好きなほうなので面白半分いじくりまわしていた節はあるが、それでも毎日おっかなびっくり使っていたような記憶がある。今では笑えるがやはり壊れるととんでもないことになるのではと言う恐怖・偏見が強かったように思える。

 パソコンとの出会いは高校生の時。部活やクラスの同級生・先輩にパソコン好きな人がいて、BASICでプログラムを書いたりゲームにはまっている者もいた。

 とある日、ゲームにはまっているクラスの友人N君が当時ガンダムにはまっていた僕に「ガンダムのパソコンゲームがあるけどやらんか?」と持ちかけてきた。聞くところによるとガンダムを操縦して敵のモビルスーツと戦うものらしい。赤い彗星やらドムなども登場するという。二つ返事でN君の家に遊びに行くことにした。

 N君の家に行くとそこにはパソコンがあった(あたりまえか)。機種は確かPC98だった様に思う。と言うかあの頃僕等素人にはパソコンと言ったらPC98しかなかったんじゃないだろうか?さて、早速お目当てのゲームをやらせてもらうことに。ゲームのロードは今と違ってテープレコーダーのような機械で本体に読み込ませるのだ。がーがーぴーぴーロードにも時間がかかる。高速のCD-R、大容量のメモリやHDDが安く入手できる今からでは想像できない光景だと思う。

 長いロード時間が終わったあと僕はこのガンダムのゲームにはまった。見事なくらいのはまりようで日が暮れるまで没頭していた。後日、友人が「あの日はもっと色々なゲームを見せたかったんだが実に残念だった」と非常に悲しそうな顔で語ったのを今でも覚えている。

序章 その一

 さて、話はそろそろMacのことに入るかと思ったら思わず大河小説並の展開になってきたので最初に書いた「序章」を「序章の序章」に書き換えた。この後の展開もさっぱり読めないので今書いている序章も「その一」にした。果たしてMacの話は無事に書けるか?いい加減なものである。

 ガンダムのゲームを境にパソコンに興味を持った少年(僕のことだけど)は無謀にもBASICをやってみようという野心を抱いた。友人N君からパソコン雑誌やBASICの入門書を借り始めた。しかし、少年は論理的思考をもっとも苦手としている。数学はあっぱらぱーだし、化学も同様。物理に至っては高校3年間で一度も履修すらしていないのだ。おまけに中学からの英語アレルギーで英語の成績も無残なものだった。案の定少年は挫折した。絵に描いたような挫折の仕方だった。それ以来パソコンに対する情熱は勇猛果敢な地元消防団員の各員の手によって沈下した火事場のように消えうせてしまったのである。

 果たして序章は終わるのか。心配になってきた。

つづく



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