図法・製図   Graphic drawing and Drafting 吉田 章一
選択2単位 2・3年後期
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1. 授業のねらい
 人のコミュニケーションは言葉だけでは間違いが起こりやすく、スケッチで形を示すと会話が具体的に進められます。製図の応用には、組織図を使った役割分担の明確化、図形による連想を利用したアイデアの発想、魚骨図によるトラブルの要因分析、PERT図によるスケジュール計画などがあります。絵を見れば複雑な概念がつかみ易くなります。
 家を借りたり買ったりする人が間取り図も見ないで契約するでしょうか。製図は技術者がするものと思われがちですが、作図ができる能力は文系の人にも要求され、それが仕事力になるのです。
 手軽な二次元CADソフトを使って、文系の人でも「マンションの間取り図」ぐらい描けるようになってもらおうというのがねらいです。
2.
授業の概要
 講義を中心にして、作図法の学習は自宅学習とします。
3.
授業内容のレベルと関連科目
 幾何学の知識がない人でも、パソコンの基本的応用知識を持っていれば製図できるレベルとします。
4.
テキスト、教材
 教科書を使いませんが、次の参考書を参考にしてください。
参考書:
1.『図解表現入門』飯田英明著 日経文庫(734) ¥830+税
2.『チャートで考え 伝える技術』日本能率協会コンサルティング著
   日本能率協会マネジメントセンター刊 ¥1600+税
教材:
 二次元CADソフトウェア「図脳Sketch」を特別価格¥4000で斡旋します。その「使用マニュアル」に記載された練習問題「マンション間取り図」作成を課題とします。
5.
成績評価の方法
 「図脳Sketch」の練習問題「マンション間取り図」を学期末までに提出した課題のできばえで60%、授業中に指示された形式に従っていることで20%、出席率で20%の評価をします。
6.
資格認定・一部試験免除との関連
7.
授業の形式・計画
【第1回】
 オリエンテーションとして、授業の進め方、成績評価の方法を説明し、「図脳Sketch」の購入申し込みを受け付けます。
【第2回】
 製図の原理と投影画法
【第3回】
 作図に使われる線の種類、用紙の大きさ、図面の様式
【第4回】
 「図脳Sketch」の基本操作1
【第5回】
 「図脳Sketch」の基本操作2
【第6回】
 投影図の種類、断面図の描き方など
【第7回】
 寸法線、寸法の記入、壁心寸法、内法寸法、部屋名称の記入など
【第8回】
 部品の配置、補助線の記入など
【第9回】
 機械製図と建築製図
【第10回】
 管理図・プレゼン用のさまざまな図形と作図
【第11回】
 CADシステム
【第12回】
 三次元・フリーウェア、各種CADソフトの紹介
【第13回】
 グラフィックソフト、「ワードアート」、「ペイント」でできること
【第14回】
 CAD利用の効用
【第15回】
 定期試験:課題「マンション間取り図」提出期限