JR東日本103系1000、1200番台




営団地下鉄東西線を走行した103系には1000番台と1200番台の2種類があります。
1200番台は、営団東西線に乗り入れる車両を増やすために作られたものです。
一方、1000番台は、千代田線新形式置換・東西線乗り入れ車輌増備の一環により、
元々千代田線・常磐線各駅停車を走行していたものを転属させたものです。
どちらの形式とも地下区間を走るため、防災・防音対策を行っているほか、
先頭車前部に貫通扉が取り付けられています。
この前面貫通扉が、両形式の大きな特徴となっています。
高加速を確保するために、従来の103系よりもモーター車の割合が高くなっていますが、
内装に関しては、従来の103系とほとんど違いありません。
また登場当時、車体の帯は黄色でしたが、現在は両者とも水色になっています。
そして、列車番号表示幕もLEDのものに変わりました。
E231系800番台の導入によって、2003年6月に全車引退しました。

上写真……西船橋駅にて撮影


左の写真は103系1200番台の内装です。

1000番台と1200番台の間で内装の大きな違いはありません。
座席には、着席位置のマークがついており、座席の色は水色です。
ちなみに、写真の車両はリフレッシュ改良をなされていない状態ですが、
晩年になると、リフレッシュ改良によって、
床面が明るい色で塗られるようになりました。

なお1200代車については、中間に0番台車(サハ)を挟んでおり、
両者の間には、車体高さに違いが見られました。


左の写真は103系1200番台の乗務員室入り口です。

従来の103系とは異なり、乗務員室扉は真中についています。
これは、地下区間乗り入れに伴う措置であるようです。
なお1000番台車は、千代田線時代の車内信号式ATC設置の名残か、
運転室後ろの窓が埋められていました。


昔の(東西線乗り入れ)103系

 
上2つの写真提供: 車庫長 様
左:1987年 中野電車区にて  右:1989年 三鷹電車区にて

103系自体は301系よりも先に登場しています。
この東西線乗り入れ103系は、その103系の性質を継ぎながら地下鉄用に改造されました。
当初塗装は301系同様、黄色の帯でした。
しかし、301系と同じ理由で今の水色の帯になりました。

東西線乗り入れ103系冷房設置の時とほぼ同じくして、側面行先幕がつきました。
しかし、何故か301系にはついていないのですよね…。


103系の音

103系加速音 原木中山→行徳(妙典) 106kb RealAudio形式
途中から雑音が入って聞きづらいと思いますが、加速する音が聞こえます。



東西線乗り入れ103系編成表

←西船橋方 中野方→
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 9号車 10号車
クハ モハ モハ モハ モハ サハ モハ モハ モハ クモハ
103-1204 103-1211 102-1208 103-1210 102-1207 103-430 103-1214 102-1210 103-1212 102-1204
103-1205 103-1202 102-1202 103-1207 102-1205 103-429 103-1213 102-1209 103-1219 102-1205
クハ モハ モハ モハ モハ モハ モハ モハ モハ クハ
103-1009 103-1032 102-1032 103-1033 102-1033 103-1034 102-1034 103-1036 102-1036 103-1010




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