TUG OF WAR GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET

PIPES OF PEACE / PAUL McCARTNEY
パイプス・オブ・ピース / ポール・マッカートニー
PIPES OF PEACE
1. Pipes Of Peace 8. Average Person
2. Say Say Say 9. Hey Hey
3. The Other Me 10. Tug Of Peace
4. Keep Under Cover 11. Through Our Love
5. So Bad 12. Twice In A Lifetime
6. The Man 13. We All Stand Together (full version)
7. Sweetest Little Show  14. Simple As That
Bonus Tracks 12-14. 13 Paul McCartney & The Frog Chorus.
英国発売:19831031日  Parlophone : PCTC 1652301
日本発売:19831121 ◎東芝EMI:TOCP-7863
日本発売:2000426 東芝EMI:TOCP-65514 Limited Edition Paper Sleeve CD

Chart
 UKNo.4USNo.151984年ビルボード年間チャート98
Producer
 George Martin
Engineer
 Geoff Emerick
Musicians:
 Paul McCartney (Vocals, Acoustic guitar, Electric guitar, Bass, Drums, Piano, Synthesisers, Percussion, Vocoder),
 Michael Jackson (Vocals), Linda McCartney (Vocals), Denny Laine (Electric guitar, Synthesiser, Bass), 
 Eric Stewart (Vocals, Electric guitar), Steve Gadd( Drums), Ringo Starr (Drums), George Martin (Electric Piano), 
 Stanley Clarke (Bass), Andy Mackay (Lyricon), Chris Smith (Harmonica), Dave Mattacks (Drums, Percussion), 
 James Kippen (Tabla), Pestalozzi Children's Choir, Ricky Lawson, Bill Worfer, David Williams, Nathan Watts,
  Jerry Hey, Gary Herbig, Gray E Grant, Ernie Watts, Hughie Burns, Gavin Wright, Geoff Whitehorn

前作 "Tug Of War" が、二元的対立(人種、貧富、性別など)の問いかけをテーマにしたものであるのに対して、「この "Pipes Of Peace" ではこの問いかけに答えておきたかったんだ。どうやってこの二元的なものをくっつけることができるのかという疑問を、そのままにしておくたくなかった。タイトル曲ではラビンドラナート・ダゴールの詩の少し引用したんだ。 "In love all of life's contradictions dissolve and disappear :(愛の中では人生の矛盾もとけて消えてしまう)"という彼の言葉は的を射ていると思う。世の中には逆説もあるし二元的対立もある。でも愛の中ではそういうものは消えてしまうんだ。 ブラックとホワイトの問題だって、お互いに愛し合えば問題はなくなるよ。答えを見つけようとしているうちに、それは愛だという考えに傾いていった。こんなこと今までにも言われてきているし、古臭いことでもあるよね。でも他に見つからなかったらどうするのかな。僕はこの答えしかないと言いたいね」 とポールが語っているとおり、このアルバムは "Tug Of War" のジレンマに答える続編であり、制作過程では "Tug Of WarU" または "Hug For Love" と呼ばれていた兄弟アルバムなのである。
レコーディング・メンバーは、前作のゲストだったスティービー・ワンダーとカール・パーキンスがマイケル・ジャクソンに変わった以外は殆ど同じ。これは、もともと "Tug Of War" を2枚組にする予定だっだためにマテリアルが大量に余ってしまったからで、以下の表を見ればわかるように、このアルバム用に新たに作られたマテリアルは、1982年5月〜10月に作られた4曲しかないのである。("Tug Of War" の制作は1981年1月〜1982年3月)
Pipes Of Peace Recording Session

レコーディング時期

曲名 メイン・ゲスト
1981/1/281/31 Keep Under Cover
Average Person
Denny Laine
1981/2/22/8 Sweetest Little Show
Hey Hey
Steve Gadd
Stanley Clarke
1981/2/162/18 So Bad Ringo Starr
1981/11 Say Say Say
The Man
Michael Jackson
1982/510 Pipes Of Peace
The Other Me
Tug Of Peace
Through Our Love
-

サウンド面では、前作のきらびやかな感じから一転して、どちらかというと地味。しかし、合唱隊にダブラが絡む尋常ではないタイトル曲を初めとして個々の楽曲の完成度は恐ろしく高い。やはりレコーディング時期がまちまちであるため、曲をいじくりすぎ、全体の統一感に欠けているのが地味さの原因か?セールス面でも久々にコケてしまった。