CHOBA B CCCP TRIPPING THE LIVE FANTASTIC

FLOWERS IN THE DIRT / PAUL McCARTNEY
フラワーズ・イン・ザ・ダート / ポール・マッカートニー
FLOWERS IN THE DIRT
1. My Brave Face 9. Don't Be Careless Love
2. Rough Ride 10. That Day Is Done
3. You Want Her Too  11. How Many People
4. Distractions 12. Motor Of Love
5. We Got Married 13. Ou Est Le Soleil
6. Put It There 14. Back On My Feet
7. Figure Of Eight 15. Flying To My Home
8. This One 16. Loveliest Thing
Original CD Bonus Track 13. Remaster CD Bonus Tracks 14-16
英国発売:198965日  Parlophone : PCSD 106
日本発売:198969 ◎東芝EMI:TOCP-7866

Chart
 UK1USNo.21
Producers
 Paul McCartney, Mitchell Froom, Neil Dorfsman, Trever Horn, Steve Lipson, Elvis Costello, David Foster, Chris Hughes, Ross Cullum
Engineers
 Neil Dorfsman, Steve Lipson, Geoff Emerick, Arne Frager, Jon Kelly, Jon Jacobs, Peter Henderson, Tchad Blake, Ross Cullum
Assistant Engineers
 
Heff Moraes, Matt Butler, Lance Phillips, Eddie Klein, Richard Moakes
Musicians:
 Paul McCartney (Vocals, Bass, Acoustic guitar, Tambourine, Synthesisers, Percussion, Drums, Sitar, Wine Grasses, Mellotron, Flugel horn, Piano),
 Linda McCartney (Vocals, Mini moog), Hamish Stuart (Vocals, Electric guitar, Acoustic guitar, Tambourine), 
 Chris Whitten (Drums, Percussion), Robbie McIntosh (Electric guitar, Acoustic guitar), 
 Mitchell Froom (Keyboards), David Rhodes (Ebow guitar), Chris Davis (Saxophone), Chris White (Saxophone), 
 Dave Bishop (Saxophone), Chris Davis (Saxophone), Steve Lipson (Bass, Computer & Drum programing, Guitar),
 Trever Horn (Keyboards, Vocals), Elvis Costello (Vocals, Keyboards), Dave Gilmour (Electric guitar), 
 David Foster (Keyboards), Dave Mattacks (Drums), Guy Baker (Trumpet), Peter Henderson (Computer programing), 
 Judd Lander (Backing vocals), Nicky Hopkins (Piano), John Taylor (Cornet), Tony Gaddard (Cornet), Ian Peters (Euphonium), 
 Ian Harper (Tener horn), Jab Bunny (Tongue Styley), Chris Hughes (Computer & Drum programing), Greg Hawkes (Keyboards)

暗黒の80年代から這い上がってきたポール起死回生の一作。思えばポールの80年代は、日本での逮捕劇、ジョンの死に始まり、アルバムの不信(Pipes Of Peace、Press To Play)、映画 Give My Regards To Broad Street の大失敗とまさに泥沼状態であった。このアルバムはその80年代の締めくくりとして、ポールの復活をアピールした作品である。
前作 "Press To Play" が失敗に終わった事で、ポールはそれまで未知のプロデューサーやミュージシャンと積極的にセッションを行うようになる。そんな中のひとりがエルビス・コステロだった。ポールの曲を平気で「クズ」と言ってのける辛辣なコステロは、前作のエリック・スチュワートの共作にはなかったどこか屈折した感じの曲を生み出す原動力になっている。ポールとコステロ、当時この奇妙なコンビの誕生にはずいぶん違和感があったけど、二人ともリヴァプール出身ということで妙に納得した記憶がある。「エルビスとやっていると、ジョンとやっていた頃を思い出すよ。彼はちょっとジョンのスタイルを持っているんだ。ジョンの影響を受けているに違いないよ」とポールも語っているように、ビートルズ解散後、初めて対等なパートナーを見つけたのである。
当然の事ながら、アルバムの興味はエルビスとの共作曲4曲ということになるのだろうが、先行シングルとなった "My Brave Face" を除いた3曲はいずれも3拍子のバラードで確かにポール一人では出せない独特の味を醸し出している。コステロ関連曲以外も、彼からの影響からか、それまでだったら甘くなりそうなところが今回はまったくない。トレーバー・ホーン、ミッチェル・フルーム、ディビット・フォスターといった個性的なプロデューサー達を、曲ごとに使い分ける方法も大成功だ。これだけ多くのプロデューサーやミュージシャンが参加しているのに開放感や統一感があるのは参加したスタッフの力量も大きいだろう。(これまでのアルバムのようなビック・スターもいないし・・)
セールス面では、アメリカは相変わらず伸び悩んだが、イギリスでは見事No.1に輝いている。そしてポールの場合あまりないことだが評論家達からは大絶賛を受けている。「たくさんの評論家がビートルズ以降の僕の頂点だと言っているのはおせじだと思うけど、自分では『バンド・オン・ザ・ラン』ぐらいのいいできだと思っているよ」
そして、この後、ポールは念願のライブ活動を再開する。ツアー・メンバーはリンダはもちろん、このアルバムに参加したヘイミッシュ・スチュワート(ex アベレージ・ホワイト・バンド)、ロビー・マッキントッシュ(ex プリテンダーズ)とクリス・ウィッテンが参加する。ポールの逆襲が始まった。

FLOWERS IN THE DIRT WORLD TOUR PACK
Parlophone : CDPCSDX 106(CD)
CDの他に"Party Party"の3inch CDシングル、ポスター、ファミリー・ツリー、ポストカード(6枚)、ステッカー、ツアー日程表がセットされている。(アナログセットもある。PCSDX 106)