山の旅行記

1999年8月4日〜8月8日
後立山連峰縦走(鹿島槍ヶ岳〜白馬岳)

プロローグ

  この山行を計画したのは一体いつだったのか、もはや覚えていない。それほど以前から心の中に思い描いていた縦走である。中学1年の時、初めて日本アルプスの山に登った。その山が、北アルプス後立山連峰の北にある白馬岳であった。雲一つわかないすばらしい天候の下、白馬大雪渓の雪の白と紺碧の空に強烈なコントラストを与える強烈な日光。そのまぶしい光の向こうに、雪と見まがう白い杓子岳の岩肌が、今でも新鮮な映像として脳裏に焼き付いている。それ以来、後立山連峰は一番好きな山になった。確か高校生の時から、漠然と後立山を縦走してみたいとは思っていた。去年の春、スキーに行ったときに眺めた白銀の後立山もすばらしかった。
  具体的な形として決心したのは、去年の夏。そのため去年は単独テント縦走の予行として、南八ヶ岳を2泊3日で縦走した。(八ヶ岳の縦走も以前からやってみたいと思っていた)。単独行に対する不安をいくらかは払拭し、秋に剱岳に行って黒部川の向こうに連なる後立山の峰々を見ていた時には、扇沢から入山して、爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳・唐松岳・不帰ノ嶮・白馬三山を経て白馬大池に下りると、後立山連峰の核心部を南から北へ縦走すると決めていた。この山行の直前にクラブで行った槍・穂高の大キレットの縦走を無事終えたことで、後立山の難所といわれる、八峰キレットと不帰ノ嶮の通過に自信を持ち、いよいよ念願の計画を実行に移すことにした。
 

総括

  電車に乗り遅れるというハプニングから始まった山行。前半は天候に恵まれず、鹿島槍はガスと強風。八峰キレットもガスの中、一瞬の晴れ間に鹿島槍の双耳峰が見えたくらいでした。八峰キレットは予想より楽に通過できました。五竜岳の頂上でも小雨混じりで、五竜山荘では雨の中テントを設営しましたが、その後いきなり青空が広がり、五竜の雄姿が見れました。唐松岳から不帰ノ嶮もほとんどガスの中。途中ブロッケン現象が見れました。不帰ノ嶮はさすがに険しい岩場でしたが、大キレットに比べるとそれほど不安なく歩けました。天狗山荘に着いてからやっと天気が良くなり、鑓ヶ岳のどっしりした姿や白馬の村を眺めることができました。最終日は快晴で、天の川、八ヶ岳から富士山・南アルプス、富山平野と日本海と能登半島、後立山の峰々、剱・立山から槍・穂高まで、大パノラマを堪能できました。しかし、白馬岳近辺は人が多く、大変でした。白馬大池はすばらしい景色の場所でしたが、如何せん人が多すぎました。
 

日記

  今まで記録は付けていましたが、山の中で日記を付けたことはありません。今回は寝る前に1日を振り返って日記を頑張って書いてみました。おかげで寝るのが遅くなったりしましたが。以下の文章はその時の文章を基に、一部加筆訂正したものです。

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