ヘブライ語ってなに?

1.旧約聖書に書かれてあるあれ。古代語(聖書ヘブライ語)

 

旧約聖書というのはその名の通り、キリスト教の新約聖書からみた別称(蔑称)でもあり、ユダヤ教の聖典としては「ヘブライ語聖書」とか「ヘブライ語原典」と呼ぶ方がふさわしい。 ヘブライ語では「ヘブライ語聖書」の事を「タナッハ」といい、「律法」(トーラー)、「預言書」(ネイビーム)、「諸書」(ケトビーム)の3書からなる。詳しくは別記を参照。

 

2.中東紛争とかでネタニヤフ首相がいつもしゃべっているあれ。生活言語(現代ヘブライ語)

イスラエル国民はおよそ400万人、彼らの国の公用語こそいわゆるひとつのヘブライ語。最近では、情報処理の世界でもめざましい展開を見せているほど頑張っている言語である。このページでは、やはり、資料と話者が多い方が面白いだろうと言うという判断で、そのうちの現代ヘブライ語を取り上げていこうと思う。

 

 これらふたつの間には文法的に言えば、いくつかの違いはあるがその根本的な構造は変わっていない。なぜ紀元前1200年から前200年の間に成立した聖書ヘブライ語と、現代ヘブライ語の間にそれほど差がないのかというと、かつて話されていたヘブライ語は、紀元後には消滅してしまい、現在話されている現代ヘブライ語は今から約100年前に聖書ヘブライ語を基にして成立したものだからだ。もちろん、ヘブライ語話者が聖書ヘブライ語を聞いてすぐに理解できるほどではないので、全く同じとは言えないが、我々の言う、いわゆる現代国語に対する古典という位置付けよりは両者の関係はいくらか近いと言える。

 

これ以降で扱うヘブライ語はすべて2の「現代ヘブライ語」についての記述となります。

 

Xユの間へ戻る