[ARMAGEDDON for Text Browsers]

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ハルマゲドン / ARMAGEDDON (HAR MEGIDDON)


この言葉ほど多くの人の人生を狂わせたヘブライ語もないと思います。ですから、「ヘブライの仮庵」に収録するのを躊躇しましたが、やはり載せておきます。

「ハルマゲドン」という言葉自体は、新約聖書に一度だけ出てきます。「黙示録」の16章16節です。

そして、彼(=汚れた霊)は、ヘブライ語で "ハルマゲドン" と呼ばれる場所に彼ら(=全地の王たち)を集めた。
      (KJVからの試訳に、各種翻訳をミックスさせてみました)

何のことか、これだけではさっぱりわかりませんが、前後の文脈から、"全能者なる神の大いなる日の"戦争が行われる場所の名前のようです。 この戦争とは、おそらく人類最終戦争のことでしょう。

では、この場所はどこなのでしょう?

「ハルマゲドン(ハル・メギッドーン)」というヘブライ語の意味を調べると、"メギッドの山"という意味でした。 メギッドは、古代イスラエルにあった城塞都市の名前だそうです。今のハイファの南東約 30kmのところで、エジプトからメソポタミアに向かう道と 地中海からヨルダン川に向かう道などが交差する、交通の要衝でした。古代メギッドの町は、その道を見下ろす小高い丘の上に築かれていました。

重要地点ですから、よく戦争が起きたようです。旧約聖書にも、ユダ王国の王とエジプト王の戦いで登場しています。 (「列王記下」23章28−30節、「歴代志下」35章20−25節ナド。)現代のパレスチナも、戦争の多い場所ですが......。

この "メギッドの山" を文字通りの場所ととらえる人もいれば、象徴的な意味ととらえる人もあります。日本の「天王山」みたいに、です。

諸説紛々としているのは、「黙示録」自体が象徴的な言葉で書かれているからです。(わかる人にはわかる、という文章だったのでしょう。) 私には、どちらなのか判断する力はありません。(←あっ、逃げた) ただ、サリンを撒いても人類最終戦争がやって来ないのは確かです。


古代メギッドの遺跡のふもとの平野に、今も「メギッド」という農村があるそうです。大分県日田郡大山町の姉妹町だそうです。 大山町のホームページ(http://www.town.oyama.oita.jp/) にキブツ滞在の話などが載っていますので、関心のある方は覗いてみてください。

(2006.12.16 注記) 大分県日田郡大山町は、現在は日田市の一部になっています。上の大山町ホームページはすでに閉鎖されています。


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