スター・ウォーズ銀河旅行 スナップ・アルバム

壁面制御盤


撮影場所: 帝国軍宇宙要塞 デス・スター内 係留床付近
コメント: ちょっとしたコネがあって、デス・スター内部を見学したことがあります。第1デス・スターで、まだ建造中の頃でした。奥部は撮影禁止でしたが、係留床近辺は写真を撮らせてくれました。詳しい説明はしてもらえなかったので、まさかこれがあんなに恐ろしい兵器だなどとは思いもよりませんでした。オルデラーンの悲劇は2度と繰り返してはなりません。
本当は: ビル内の電力供給を管理する分電盤です。旧3部作の機械類はよく見ると(というか、よく見なくても一目で)実にアナクロニックで、古めかしい部品がゴテゴテと寄り集まった感じがあります。もちろん、これこそがスター・ウォーズのメカニックの最大の魅力であり、それはデコボコになって塗装がはげ落ちて薄汚れたポンコツ宇宙船から、年期の入った使い古しのような小道具類にいたるまで、とにかく徹底しています。そして、その正反対に位置するのが、できたて新品のデス・スターを筆頭とする帝国軍の装備です。情緒があってどことなく愛着の湧くガラクタ類とは対照的に、これらはどこまでも冷たく硬質で、威圧感と恐怖を呼び起こします。ちょっと話がそれてきたみたいですが、要するに何が言いたいのかといえば、冷たい印象のはずのデス・スターも、内部の操作盤や計器類を今になって眺めると、なんとも古めかしいランプやスイッチ類が並んでいて、懐かしくも暖かい気分を呼び起こしてくれちゃったりもします。近年のSF(だけでなく現実世界)では、壁中がコンピューター画面で埋め尽くされていたり、操作盤がタッチ・パネル式であったりしますが、これに比べるとデス・スター内の操作盤は実に機械的です。(もちろん、デザインや物語などすべてにおいて遜色はないと私は思っていますけど。) 上の写真の分電盤がいつごろ製造されたものかはわかりませんが、スター・ウォーズの中で描かれた70年代の最新設備と相通ずるものがあります。
参考写真:


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Ver.1 2000.6.20
フォースのともにあらんことを
ベン・アンティリーズ