NUMBERS

数の表現

クリンゴン語の数の表現はいたって簡単です。まずは１～１０を見てみましょう。
　１：wa'
　２：cha'
　３：wej
　４：loS
　５：vagh
　６：jav
　７：Soch
　８：chorgh
　９：Hut
１０：wa'maH
wa'maHのmaHは十の位を表わす語で、wa'maHは直訳すると、「一つの十」「一十」とでもなります。
以下、２０～９０はそれぞれ２～９に単純にmaHを付けるだけです。
２０：cha'maH「二十」
３０：wejmaH「三十」
　　　中略
９０：HutmaH「九十」
１１、１２．．．は十の位の後に一の位を続けるだけです。
１１：wa'maH wa'「一十一」
１２：wa'maH cha'「一十二」
２３：cha'maH wej「二十三」
３４：wejmaH loS「三十四」
以降の大きな数も位が上がるごとに、その位を示す語を付けて大きい順に単純に並べていくだけです。各位を示す語は以下のものが知られています。千の位には二通りの言い方がありますが、意味・用法の違いはありません。
　十：maH
　百：vatlh
　千：SaD, SanID
　万：netlh
十万：bIp
百万：'uy'
以下に大きな数の例を示します。
１９２８：wa'SaD Hutvatlh cha'maH chorgh
　　　又はwa'SanID Hutvatlh cha'maH chorgh
１７０１：wa'SaD Sochvatlh wa'
　　　又はwa'SanID Sochvatlh wa'
１０や１００等にwa'を付けることに注意さえすれば、あとは日本語に似ているので簡単でしょう。
０はpaghです。この語は英語のnothing（何も～ない）の意味にも使われます。ゼロのpaghは数詞（chuvmey）、nothingのpaghは名詞です。人物と物の区別はありません。
lojmIt poSDaq Daq pagh：開いた扉は誰ものぞかない。
（lojmIt：扉・門、poS：開いている、lojmIt poSDaq：開いた扉の場所で、Daq：のぞく、pagh：誰も～ない（no one））
pa'vo' pagh leghlu'：部屋からは何も見えない。
（pa'vo'：部屋から、pagh：何も～ない(nothing)、leghlu'：見られる）
同様に他の数詞も名詞に転用することが出来ます。
lughoS wej：三人がやってくる。
数詞が名詞を修飾する場合には、意味によって前に付くか後ろに付くかが違います。
個数や人数を言う時は、名詞の前に付きます。
wej valwI', wej valwI'pu'：三人の賢者
複数を示す第２類接尾辞（-pu', -mey, -Du'）は省いてもかまいません。
番号を言う時には、名詞の後ろに付きます。
Qo'noS wa'：クロノス１号
名詞接尾辞と動詞接尾辞の他に、数詞に付く接尾辞があります。
-DIch：序数を示す
-logh：回数を示す
序数は名詞の後ろに付けます。
loD wejDIch：第三の男
（loD：男）
回数は副詞扱いで、「全体概要」で述べた語順の「説明語」の位置に来ます。
cha'logh ghum：二度鳴らす
（ghum：（アラーム等を）鳴らす）

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