電光石火、KP61!

それは私がほんとの駆け出しの頃の話です・・・
ダイハツに入社してなんとなく購入したシャレードターボ。
型式はG11と言います、グレードはホワイトパックといってアルミもホワイト
タイヤは165/60R14のポテンザRE86。だったかな?
悪い先輩に誘われ峠道に走りに行ってはまってしまったという
若者にありがちなパターンでその道に足を踏み入れたのでした。

ノーマルに限界を感じた?かどうかはいざしらず、峠はやっぱり下りだぜ!と
いうことで、足回り強化、ブレーキパッド取り替え(マーベル特注)
ブーストアップ0.6→0.9k(当時はヤバイ領域)
タイヤはジムカーナ屋さんのおさがりDLのSタイヤを装着。

ブレーキパッドの慣らしが終わりダウンヒル全開走行をした時のことです。
後ろから意味ありげなパッシング、「ちょうどええ、相手したろか?」と
言ったかどうかは定かではありませんが、アクセルに力が入るのは当然のこと。
コーナーを2つ3つクリアしてもぴったりテールに張り付いたまま離れません。
な、なに〜!
だんだんとやばい領域に入ってきました、ブレーキング勝負!タイヤはロックし
スモークがバンバン上がってます、コーナーも突っ込みすぎてアンダーは出るものの
さすがはセミスリック!ギャンギャン鳴いてもラインを大きく外すことなく
シャレードを下界に引っ張ってくれます、しかしそれでも離れない。
く、くそ〜!焦りまくり!
もうすぐこの峠唯一のストレート、悪いけどターボだから・・・と
ブースト全開!心臓バクバクの下りアクセル全開、メーターは160k/mオーバー!
ま、まじ〜!
ちらっとルームミラーを覗くと離れるどころか、私をあざ笑うかのように
さらに接近!もうテールツウノーズ!あかん白旗や、すかさずハザード点灯。
車種は?・・・
け、KP61ぃ〜!(FRのスターレット)
う、うそ〜!
その後、私を追い抜きハザードを点灯させながら
”カーン”とかいい音たてながら
電光石火のごとく闇夜に消えていったのでありました。

脱力感がど〜っと押し寄せてきました、下のパーキングで停車し
真っ赤になったブレーキローターでタバコに火をつけ一服。
タイヤとか眺めながらいつもの缶コーヒーでブレイク。
エンジン内ではタービンあたりがチリチリ言ってました。