85Rを使いこなせ!

サーキットパーク切谷内にて
東北ダートラの選手権もついに第6戦に突入、
残る2戦は仕事で参戦出来ないのでここでなんとかチャンプを決めてしまいたいところです。
お天気は予想外の晴れで暑いのなんの、青森でも暑いんですね・・・
N2クラスにはなんと全日本シードゼッケン、アルトの三上選手がエントリーしている、
しかも昨年の全日本切谷内ラウンドでは優勝している、いわば切谷内マイスターなのだ。


最近はうまく走れたと思っても全然タイムに繋がらない、迷宮に入り込んでいたのですが
今回、監督権ドライビング講師として、現在全日本ダートラ3連勝中の佐藤秀昭選手に
同行してもらいました、ライン取りや、ギヤの選択などダメ出し連発でしたが
特にタイヤ選択については興味深いものがありましてダンロップのストーリア用だと
85R(ドライ)と73R(ウエット)が選択出来るわけですが佐藤選手に言わせると、
よほどの大雨でも降らない限り85Rで行くと言う、85Rを特にドライ用とは考えてないようだ。
現に雨のタカタでもベストタイムをたたき出している。
なので、1本目から85Rを試してみることにしました。

その1本目、あたりを見回しても誰一人ドライタイヤはいない、
路面は結構ジャリジャリらしく、走行中のマシンからはモクモクと土煙が舞い上がっています。
で、スタート!今回はいきなり内周へ入ります、まずは下って上る島周り、丁寧にこなして
直角左、そこから3速全開コーナー、上ってまたくだります、180度ターンへ、
以前は1速で気持ちよくドリフトしてましたが横になってる時間がもったいないので
2速で進入、グリグリっとクリア、そこから外周へ、ストレート3速全開からちょんブレ、
ギャラリーコーナー3速全開ドリフト、次のコーナーを真っ直ぐに立ち上がれるように
タイミングを見計らってハンドル切ります、うまくいった!しかし次の左直角で迷いが生じました、
「あれ?ここ3速だったかな?」一瞬の迷いが命取りです、ハンドル切遅れ、曲がらない、
さらに切り込む、アンダーステア、アウトにはらむ、次のコーナーを直線的にライン取りできずに
無駄にコーナリングしながら頂上まで駆け上がります、ここは以前2速でクリアしてましたが
今日は3速で行くと決めてたので3速若干アクセル戻しで進入、しかしアウトにどんどん
はらんでいきます、ちょい我慢して下りながら島スラローム、そしてゴール。
ベストは当然のように三上選手、私は2秒遅れて2番手だ。

ん?2秒落ちならそれほど悪くないぞ、しかしパドックに戻ると監督からの厳しいお言葉、
「全然ダメっすねぇ」・・・ガクッ・・・「中間タイムで0.2秒勝ってるのになんで2秒も遅れるんですか?」と・・・ん?前半は勝ってる?後半の2箇所のミスがなければもしや・・・
ちょっと希望の光!?
そこへ三上選手が戻ってきた(実はパドックご一緒してたのだ)
「いやぁ、全然ダメだったよ、3秒は損してるね、30秒台は出たはずだな」と・・・
再びガックリ・・・
そして2本目、悪い部分は大体わかったのでそれを踏まえて余計なことは考えず
無心でスタート!、最初の島周りは無理せず丁寧に立ち上がりアクセル全開!
テールが流れ出します、しかし横には飛ばされずにトラクションがかかって前に進んでる感じ、
次の直角コーナーへ向けていい感じでアプローチ、2速で進入、いいぞアウトにはらむ感じは無い、
立ち上がりでスピードが乗ってる感触だ、3速へシフトアップ、路面はジャリジャリ、
4輪ドリフト状態に。「うぉ〜!いけるのかぁ?」アクセル全開、85Rのトラクションに全てを託します、
横に飛ばされそうでしたが4輪で砂利をかきむしって立ち上がりのストレートまでドンピシャのタイミング!
姿勢も真っ直ぐだ「よっしゃ〜!」
次の180度もグリグリとこなして外周へ、3速全開、上り直角コーナーへ、ミスは許されない、
2速で進入、いい感じ、頂上へ、「ヤバイ、1本目と同じ進入ラインに乗っている」外に膨らむのを
恐れてここは抑えます、そしてスラロームをこなしてゴール。
(ベストな感触だぞ!)
窓を開けてアナウンスに耳を傾けると「ザンネ〜ン、紺野選手届かず!」・・やっぱりね。
しかし4秒アップで三上選手の1秒落ちまで詰め寄ることができたので、
自分の中では満足な結果でした。

そしてシリーズ6戦の有効ポイントで東北チャンピオンに決定!
JMRC全国オールスターダートトライアルの出場権利を獲得しました。

リザルトN2クラス

順位 ドライバー 車両名 1ヒート 2ヒート ベスト
三上 満宏 アドバン我儘カストロールアルト 1:33.24 1:30.59 1:30.59
紺野 秀一 GマウントSFSストーリアX4 1:35.31 1:31.94 1:31.94
坂本 直仁 スバルヴィヴィオ 1:40.53 1:38.97 1:38.97
小関 幸一 サンケーズヴィヴィオ ミスコース 1:43.54 1:43.54
野田 敏幸 ヴィヴィオ 1:51.73 1:49.76 1:49.76