いくらMacintoshが好きだと言っても、今の世の中、Macintoshだけではすまされない。MacintoshとWindowsマシンの間でファイルをやりとりしなければならないことはよくある。そんなとき、LANが使えると便利である。「NTServer」を買えば好いのだろうが、これは高い。
ちょっとつながっていればいいという場合は、インターネットで使われるFTPという方法でやりとりできる。MacintoshをFTPサーバーにして、Windowsマシン側からアクセスするのだ。
以下、私が実際に使っているやり方を参考までに紹介したい。
- イーサネットボード
大抵のMacintoshにはイーサネットボードが最初からついているが、DOS/V機にはないので購入する必要がある。ちなみに私はELECOMの「LD-PCI2TL」というボードを\4500で購入した。
- HUB(ハブ)
Macintosh1台とWindows1台をつなぐ場合には必要ない。3台以上のとき必要。
- イーサネットケーブル
いろいろな種類があるが、「10ASE-T」というタイプが一般的のようだ。クロスとストレートの2種類あるらしく、1対1でつなぐときはクロス、ハブを使ってつなぐときはストレートを使う。また、Macintoshによっては、コネクターの形状が通常のものと違うことがある。この場合は変換アダプターが必要。
- NCSA Telnet J (Macintosh)
これを起動しておくだけで、そのMacintoshをFTPサーバーにすることができる。フリーソフト。
- WS_FTP95(Windows)
他のFTPソフトも試したが、なぜかうまく行かなかった。「WS_FTP95」はサーバーに接続する際に、サーバーのタイプを指定できる。それがうまくいった理由か?個人・学術機関等はフリーで使える。「窓の杜」などで入手できる。
- Windowsマシンにボードをさす
購入したボードの説明書に従ってボードを装着し、ドライバーをインストールする。めんどうくさい。こういうとき、Windowsがイヤになる。ドライバーのインストールもマックのように簡単にはいかない。
- ケーブルをさす
これは簡単。両者の接続部にさし、つなぐ。
- Macintosh側
- 「コントロールパネル」の「TCP/IP」を開く。
- 次のように設定する。
経由先 | Ethernet |
設定方法 | 手入力 |
IPアドレス | 192.168.1.1(他の値でも構わない) |
サブネットマスク | 255.255.255.0 |
- Windows側
- 「コントロールパネル」の「ネットワーク」を開く。
- 「TCP/IPプロトコル」のプロパティを次のように設定する。
IPアドレスを指定する | チェック |
IPアドレス | 192.168.1.2(マックと異なる値) |
サブネットマスク | 255.255.255.0 |
- Macintosh側
- 「NCSA Telnet J」を起動する。
- 「Edit - Preferences - FTP Server」を開き、「Server Mode」が「On,No password needed」がチェックされていることを確認する。
- Windows側
- 「WS_FTP95」を起動する。
- 接続先を尋ねる「Sessionのプロパティ」が開く。開かない場合は、[Connect]ボタンをクリックする。
- 「Sessionのプロパティ」を次のように設定する。
Profile Name | Macintoshの名前など適当に入力 |
Host Name/Address | 192.168.1.1(マックのIPアドレス) |
Host Type | MAC NCSA |
- 「OK」をクリックすれば、接続が完了する、はず。あとは「WS_FTP95」を使ってファイルのやりとりを行う。
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