ブラインドタッチをマスターする





 ある程度ブラインドタッチで入力できるようになるのは、さほど難しいことではない。コツは重要なキーから覚えることとコンボ(まとまり)で覚えることである。「asdf」をいくら繰り返してもブラインドタッチはマスターできない。


 1. 「ローマ字入力」を使う
 これからブラインドタッチを覚えようという人は、「かな入力」ではなく「ローマ字入力」を使う方がいい。確かに「かな入力」の方がたたくキーの数は少なく、「ローマ字入力」より速い入力が可能だ。その反面、覚えるキーの数が圧倒的に多い。ワープロのスペシャリストを目指しているのでなければ、「ローマ字入力」で十分だ。

 2. ホームポジションを覚える
 上の図の状態に指を置いてみる。これがいわゆるホームポジションだ。キーボードをよく見ると、「F、J」もしくは「D、K」に印が付いていると思う。キーボードを見ないでもホームポジションに指を置きやすいように工夫されているのだ。
 この指でこのキーを押すとよいということを示したのが上の図。原則として、このやり方でキーをたたくことにする。
 まず、キーボードを見ながら、正しい指で各キーを適当にたたいてみる。時間としては飽きない程度、3分くらいだろうか。目的はキーの位置を覚えることではなく、指の運動とキーを押す感覚を覚えることにある。

 3. 母音(a,i,u,e,o)の位置を先ず覚える
 次に、キーの位置を覚える作業に入る。
 先ず覚えなくてはいけないのが、母音、「a、i、u、e、o」の位置である。もちろん、正しい指でたたく。この5つのキーは徹底して覚える。日本語の音は「母音単独」または「子音+母音」で出来ており、「a、i、u、e、o」をたたく頻度は極めて高いからだ。
 自由に「あいうえお」を入力できるまで練習する。

 4. ”コンボ”で五十音を練習する
 自分が使っている日本語入力変換プログラムを手元に置き、「か」から順番に「かかかかかきききききくくくくくけけけけけこここここかきくけこ・・・」という具合に五十音をたたいていく。
 このとき意識してほしいのは「コンボ(コンビネーション)」だ。「か」は「k」をたたき、次に「a」をたたくことで入力することができるが、「k」と「a」を別々のものとして覚えずに、コンボとして覚えることだ。「か」ならば、[右手の中指]と[左手の小指]が連続で繰り出される感覚、これを身につけるように努める。各文字、このコンボで覚えていく。

 5. 短文を入力する
 次は短い文を打ってみる。このとき、漢字変換はしない。「さいたさいたさくらがさいた」でも「わたしのなまえはかるめんです」でもなんでもいい。ただ、濁音や半濁音を含まない短文を選ぶ。
 キーボードを見てもかまわないし、速くたたく必要もない。ただし、子音と母音の間で間を空けてはいけない。コンボでたたくことが重要なのだ。先の例でいえば、「sa(間)i(間)ta(間)・・・」というようなテンポでキーをたたく。
 間違った場合はそのままでもかまわないし、削除キーでなおしてもいい。

 6. 濁音、半濁音、句読点等を練習する
 同様に、濁音(がぎぐげごetc)・半濁音(ぴゃぴゅぴょetc)についても練習する。半濁音は3連続コンボになる。

 7. 日記を書く
 単調な文字入力の練習が一通り済んだら、短い日記を毎日つけるようにする。漢字変換もちゃんと行い、間違いは削除キーで修正する。一週間もつければ、通常の文字の入力はブラインドタッチで出来るようになる。



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