ポーカー共通のルール

  • 使用カード
      各スートの A から K まで52枚。Joker は使用しません。

  • ゲームの目的
      ポットに集められた賭金を獲得することがゲームの目的です。
      賭金を獲得するためには2つの方法があります。

    1. ショウダウン (手札の公開) において他のプレイヤーより強いポーカーハンド (手役) を示して勝つ。
    2. 賭金をつり上げ、他のプレイヤー全員をゲームから降ろして勝つ。この場合、ショウダウンは行われません。

  • カードの強さ
    1. (強) A, K, Q, J, T, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2 (弱)
      T は 10 (ten) のことです。
    2. スートによる強弱はありません。
      セブンカードスタッドポーカーなどで、オープナーを決めるときなどにはスートに順位をつけます。その場合の強さは下記に通りです。
      (強) スペード, ハート, ダイヤ, クラブ (弱)
    3. 手役が同じ場合の勝敗
      手役が同じ場合は、まず、手役を構成するカードの強弱で勝敗を決めます。
      A のワンペアと J のワンペアでは、A のワンペアの勝ちです。
      手役を構成するカードの強さが同じ場合、手役を構成しないカード (キッカー) の強弱で勝敗を決めます。
      例えば [ A, A, K, T, 4 ] の Aのワンペアと [ A, A, Q, J, 5 ] の Aのワンペアでは、前者のキッカーの最強カードは K で、後者は Q ですから、前者が勝ちです。
      最強のキッカーが同じ場合は、次に強いキッカーを比較します。それも同じ場合は次に強いキッカーを比較します。
      カードの数位の構成が全く同じでスートだけが異なる場合は引き分けとなります。スートによって勝敗を決めることはありません。

  • ポーカーハンド (手役) の順位
      ポーカーハンド (手役) を強い順に示します。
      役の説明と併せてその役には何通りの組合せがあるか記しました。
      ちなみに、5枚のカードの組合せの総数は 2,598,960 通りあります。

    1. ロイヤルストレートフラッシュ Royal Straight Flush
      5枚とも同じスートで数位が A、K、Q、J、T からなる組合せ。
      4通り。

    2. ストレートフラッシュ Straight Flush
      5枚とも同じスートで、5枚とも数位が連続していて、かつ、ロイヤルストレートフラッシュでない組合せ。
      各スート毎に [ K, Q, J, T, 9 ] から [ 5, 4, 3, 2, A ] まで9通りあります。
      36通り。

    3. フォーオブアカインド Four of a kind
      同じ数位のカードが4枚揃う組合せです。残りの1枚は何でも構いません。
      例: SA, HA, DA, CA, S5
      624通り。

    4. フルハウス Full house
      同じ数位のカードが3枚と同じ数位のカードが2枚からなる組合せ。
      例: S5, D5, C5, DQ, HQ
      3,744通り。

    5. フラッシュ Flush
      5枚のカードが全て同じスートで、ロイヤルストレートフラッシュでもストレートフラッシュでもない組合せ。
      例: SA, SK, S8, S7, S5
      5,108通り。

    6. ストレート Straight
      5枚の数位に同じ数位がなく、5枚の数位が連続していて、ロイヤルストレートフラッシュでもストレートフラッシュでもない組合せ。
      A は K だけでなく 2 ともつながりますが、[ 4, 3, 2, A, K ] のようにはつながりません。
      Aハイストレート (別名 Broadway) [ A, K, Q, J, T ] が最強のストレート。
      5ハイストレート (別名 Bycicle または Wheel) [ 5, 4, 3, 2, A ] が最弱のストレートです。
      10,200通り。

    7. スリーオブアカインド Three of a kind
      5枚のうち3枚の数位が同じで、残り2枚の数位が3枚の数位と異なり、また、それぞれ異なる組合せ。
      例: SA, HA, CA, C8, H5
      54,912通り。

    8. ツーペア Two Pairs
      同じ数位のペアが2つあり、残りの1枚の数位がそれらの数位とは異なる組合せ。
      例: SA, DA, H8, C8, H5
      ちなみに、ツーペアの数位を表現するのに、例えば前の例ではエースアップとかエースオーバーエイトという言い方をします。
      123,552通り。

    9. ワンペア One Pair
      同じ数位のペアが1つあり、残りの3枚の数位がペアの数位と異なり、また、それぞれ異なる組合せ。
      例: SA, DA, H8, C7, H5
      1,098,240通り。

    10. ハイカード High Card
      ノーハンド、ノーペアとも言います。 上記の手役のいずれでもない組合せ。
      例: SA, DK, H8, C7, H5
      1,302,540通り。

  • ベッティングラウンドの順番
    1. ポーカーでは1ゲーム中に数回のベッティングラウンドがあります。
      最初の順番の決め方はゲームによっても、また、同じゲームでもベッティングラウンドによっても異なります。
    2. 順番の移動は常に右回りです。順番は左隣のプレイヤーに移動します。

  • ベッティングラウンドで選択する行動
    1. そのベッティングラウンドにおいて、自分が一番最初の順番のときや自分の前の順番のプレイヤーが誰も賭金を出していないときは下記の行動を選択できます。
      • チェック Check
        他のプレイヤーの様子をうかがうために、賭金を出さずにゲームに残ること。
        他のプレイヤーがまだ誰もベットしてない場合、すなわちゲームに残るための賭金が $0 のときでなければチェックはできません。
        また、ゲームによっては、チェックできないベッティングラウンドがある場合があります。
      • ベット Bet
        賭金を出すこと。
        他のプレイヤーがゲームに残るためには、コールして賭金の差額を支払う必要があります。それが嫌な場合、フォールドするしかありません。
      • フォールド Fold
        ゲームから降りること。
    2. そのベッティングラウンドにおいて、自分より前の順番のプレイヤーが誰か一人でも賭金を出した場合は、下記の行動を選択できます。
      • コール Call
        自分の賭金を他のプレイヤーの賭金にそろえてゲームに残ること。
        ポーカーは、勝者がポットの金額を全て獲得するゲームですので、ゲームに残るには他のプレイヤーと同額の賭金を支払う必要があります。他のプレイヤーより少ない賭金でゲームに残ることは、タップアウトという例外を除いてできません。
      • レイズ Raise
        賭金をつり上げること。
        他のプレイヤーがゲームに残るためには、コールして賭金の差額を支払う必要があります。それが嫌な場合、フォールドするしかありません。
      • フォールド Fold
        ゲームから降りること。

  • ベッティングラウンドの終了
      ゲームに残っているプレイヤー全員の賭金が揃った時点でベッティングラウンドは終了です。
      ゲームに残っているプレイヤーが1人だけになった場合は、ゲーム自体が終了します。最後に残ったプレイヤーが勝者となり、ポットの賭金を全て獲得します。ショウダウンは行われません。

  • 制限に関して
    1. 賭金の制限 タイトル画面の「Option」で賭金の制限を変更することができます。アンティの金額は最低金額と同じになっています。
      • No Limit
        賭金の上限なし。最低金額 $100。
      • Pot Limit
        ポットの総額がベットやレイズできる上限。最低金額 $10。
      • Structured Limit
        ベットやレイズできる金額が固定されています。
        $10-$20 の場合、ドローポーカーでは1回目のベッティングラウンドでは $10、2回目では $20、セブンカードスタッドとテキサスホールデムでは、2回目までは $10、3回目以降は $20 をベットしたりレイズしたりできます。
    2. レイズ回数の制限
      レイズできる回数は1人2回までになっています。
      この制限は No Limit でも適用されています。人間のプレイヤーがフォールドしているときに、CPUプレイヤーが延々レイズ合戦を繰り返すのを見るのには限界があるからです。
    3. チェックアンドレイズ
      一度チェックしたプレイヤーが同じベッティングラウンドでレイズすることをチェックアンドレイズといいます。これが禁止されている場合もありますが、このコンピュータゲームではチェックアンドレイズは禁止されていません。

  • タップアウト
    1. 自信のある手札なのでコールしてゲームに残りたいが賭金が足らないというときは、持っているチップ全てを賭けてゲームに残ることができます。これをタップアウトといいます。
    2. あるプレイヤーがタップアウトすると、それまでのポット (オリジナルポット) とそれ以後に出される賭金のポット (サイドポット) が分けられます。
      タップアウトしたプレイヤーはオリジナルポットに対してだけ獲得する権利があり、サイドポットに対しては権利がありません。タップアウトしていない他のアクティブなプレイヤーは両方のポットに対して獲得する権利を持ちます。
      なお、このコンピュータゲームではポットの分割は内部的に処理されるだけで映像的には表現されません。
    3. タップアウトしたプレイヤーは以後賭けに参加することはできませんが、カードを交換したり追加のカードを受け取ることはできます。
    4. ショウダウンが行われ、タップアウトしたプレイヤーが勝利すると、タップアウトしたプレイヤーはオリジナルポットを獲得します。
      サイドポットに対して権利を持っているプレイヤーの中で最高位の手役を持つプレイヤーがサイドポットを獲得します。
    5. ゲームに残っているプレイヤーが2人のときに一方がタップアウトした場合に限り、もう一方の賭金の余剰分 (タップアウトしたプレイヤーの不足分) は、タップアウトしなかったプレイヤーに即座に返却されます。なお、この返却の映像的な表現は行われません。

  • ショウダウン
    1. 最後のベッティングラウンドが終了した時点でゲームに残っているプレイヤーが2人以上いる場合、手札の公開が行われます。これをショウダウンといいます。
      まず最初に、最後のベッティングラウンドにおいてレイズ (レイズがなかった場合はベット) したプレイヤーが手札を公開します。
      順次右回りに、ゲームに残っているプレイヤーがショウダウンすることになりますが、既にショウダウンされている手役より自分の手役が弱い場合は手札を公開する必要はありません。より強い場合に限りショウダウンします。
    2. 後述の「ハイロースピリット」の場合は、ハイボールの勝者とローボールの勝者を決める必要がありますから、一斉にショウダウンが行われます。
    3. タップアウトしたプレイヤーがいる場合も、2番を決定する必要がありますので、一斉にショウダウンが行われます。

  • ローボール Lowball
    1. 強い手札が勝つという通常のポーカーを「ハイボール」といいます。
      これに対し、弱い手札が勝つというルールで行うポーカーを「ローボール」といいます。数位の低いハイカードが勝つゲームです。
    2. このコンピュータゲームで採用されているローボールのルールでは、A は最弱の数位で、また、ストレートとフラッシュはありません。
      従って、最強の手役は [ 5, 4, 3, 2, 1 ] の Bicycle、もしくは Wheel と呼ばれる手役です。
      この手役はハイボールではストレートになりますが、ローボールではハイカードです。また、ローボールではフラッシュはありませんのでスートは関係なく、スートが全て同じでも異なっていても関係ありません。
    3. 注意していただきたいのは、勝敗を決するのは手札の中で最も弱いカードがいかに弱いかではなく、最も強いカードがいかに弱いかです。手札の最強のカードが最も弱いプレイヤーが勝つことになります。
      例えば [ 7, 6, 4, 3, 2 ] と [ 8, 6, 4, 3, A ] では、最も弱い A を含んでいる後者が勝つのではありません。最も強いカード (この例では 7 と 8) を比較して弱い方が勝ちます。この例では前者がローボールの勝者になります。
    4. ドローポカーとセブンカードスタッドポーカーにおいてローボールを遊ぶことができます。なお、セブンカードスタッドポーカーのローボールはラズ (Razz) とも呼ばれます。

  • ハイロースピリット High-Low Split
    1. ハイボールとローボールを同時に行うゲームをハイロースピリットといいます。ハイボールの勝者とローボールの勝者がポットの賭金を半分ずつ獲得します。
    2. このコンピュータゲームのハイロースピリットは、ショウダウンの前に自分の手札がハイボールなのかローボールなのかを宣言するルールではなく、全員がショウダウンしてカードを比較するカードスピークというルールを採用しています。
    3. また、ローボールの手役として認められるのは、8以下のカードだけで構成されるハイカードのみというルール (Eight or bettr) を採用しています。
      ローボールの手役として認められる手札がない場合、ハイボールの勝者がポットの賭金を全て獲得します。
    4. セブンカードスタッドポーカーでは、5枚のカードの選び方しだいでプレイヤー中最強の手役もつくれるし、最弱 (ローボール最強) の手役もつくれる場合があります。両者のカードの構成が一緒であれば、ハイボールとローボール両方の勝者ということで問題ないのですが、両者のカードの構成が異なる場合、どちらの5枚をそのプレイヤーの手札とするかでポットの残り半分を獲得するプレイヤーが変わってきてしまいます。
      実際のカジノなどではどうしているかわからないのですが、このコンピュータゲームでは、あるプレイヤーが両方の最強手役をつくれる場合、そのプレイヤーがポットの賭金を全て獲得することになっています。
    5. セブンカードスタッドポーカーにおいてハイロースピリットを遊ぶことができます。

  • 操作方法
    1. チェック、コールの仕方
      「CHECK」「CALL」ボタンをクリックします。
    2. ベットの仕方
      ベットしたい金額をカウンターにセットし「BET」ボタンをクリックします。
      カウンターは▲でカウントアップ、▼でカウントダウンします。「C」ボタンでBETできる最小金額にクリアされます。
    3. レイズの仕方
      レイズしたい金額をカウンターにセットし「RAISE」ボタンをクリックします。
      カウンターにセットする金額は、コールの金額にさらに上乗せしたい金額です。
    4. 設定変更
      タイトル画面の「Option」で、High Ball、Low Ball の選択や賭金の制限の変更を行えます。


| HOME | CONTACT | ENGLISH | (C) 2008 Takashi Ambe