焼岳(2455m)
上高地から眺める焼岳は、標高こそ他の山に及ばないが、とても存在感がある。他に比べて易しく登れそうだし、かねてから、上高地に一泊で行く機会があったら登ろうと思っていた。2,3度チャンスはあったけれど、いつも天候等の理由で、これまで登れずにいた。
今回10/27−28の土、日にかけて出かけることになった。上高地もちょうどカラマツの紅葉が見頃な時期だ。土曜日に釜トンネルの登山口から登って日曜日は上高地散策をしようと計画を立てていた。しかし、土曜日はあいにくの雨。迷ったけれど、日曜日は回復の見込み。出かけましょう・・・と、主人と相談して出かけることにした。焼岳はお天気を見て決めよう。
土曜日の雨は一日中降り続く。台風の影響もあり、強く半端じゃない。上高地散策もままならず、短時間で切り上げた。カラマツの紅葉も雨に煙る。
雨は夜半まで降り続いたが、5時に目覚めると空には満天の星。低く霧もかかっている。急いで身支度をし、カメラを持って河童橋へ。6時くらいになって穂高の山々が赤く染まり始める。満足いくまで撮影してホテルに戻り朝食をとりながらもまだ迷っている。身体が二つ欲しい。晩秋の上高地にも惹かれるけれど、台風一過の素晴らしいお天気。やはり、登ろう!
朝日に染まる穂高連峰(河童橋にて)
my blog 気ままに歩いて07もご覧下さい
考えてみれば、登山の装備をしてこのホテルに泊まっている人は我々だけだっただろう。
焼岳の登山口はウェストン碑に近いこのホテルからは比較的近い。
立派な門構えの西穂高岳登山口を通り越して少し林道を行くと、こちらは、地味な焼岳登山口の標識がある。登山届けは、西穂登山口で出しておかなければならない。
朝日のあたる焼岳
登山口には、焼岳が活火山であること、崩れやすい土質であり、落石にも注意をする・・・等、注意を促す看板がある。
最後の噴火は、比較的最近であり、阿房トンネルの工事の時にも周辺で噴火事故があった。
登山口から、しばらく単調な樹林帯の中を行く。他には登山者はなく、ひっそりとしている。迷っていた分、遅い出発になってしまったのだから仕方ない。
徐々に展望が開けて、斜面のカラマツの紅葉が美しい。
そのうちに後から登山者らしき、若者に会いちょっと安心。
焼岳山頂jも顔を出す。素晴らしいお天気だ。雲ひとつ無い!
数回、梯子を登る。最後の梯子は、一番長く断崖にかかっているが、心配したほどでもなかった。
長いアルミの梯子(中央)がかかる断崖
朝日に映える焼岳
登山口
途中下ってくる単独の女性に会った。ずいぶん早いですねと声をかけると、昨晩は焼岳小屋に泊まって早朝に山頂に登ったとのこと。昨日、あの雨の中を登ったんだ!今日は素晴らしい展望だと聞いて俄然元気が出る。
梯子を登りきって笹原を行くとほどなく緑の屋根の焼岳小屋がある。そこから10分で展望台に着く。
展望台の向こうに焼岳山頂を望む
焼岳小屋を見下ろす
展望台からは、笠ヶ岳をはじめとする北アルプスの山々や白山が見渡せる。休憩にはもってこいの場所だ。この辺りまで来ると、硫黄のニオイが強くなる。
そこから山頂へは溶岩の急斜面を登る。崩れやすく、落石が多いのはこの辺り。実際、直径10センチほどの石が落ちて行った。幸い途中で止まったが・・・気をつけなければいけない。
登りきると、焼岳北峰の真下に出る。南峰は現在登山禁止。北峰山頂へは、噴煙を上げる岩場を登って行くが、なんだか恐い。・岩が硫黄で黄色くなっているすぐ横を通らなければならない。
山頂は、意外に広く平らだった。焼岳山頂の標識が立つ。
山頂からの360度の展望は素晴らしく、中腹の紅葉と雪を頂いた稜線のコントラストがこの季節ならではの絶景を見せてくれた。
お天気ひとつで疲れも吹き飛んでしまう。やはり登ってよかった!
山頂にいる人達は皆満面の笑みで眺望を楽しんでいる
山頂にて
笠ヶ岳と抜戸岳
槍・穂高の山々 手前に西穂山荘も見える
乗鞍岳
北峰の噴煙
南、中央アルプス方面
火口湖
登山禁止の南峰
釜トンネル、中の湯方面への下り
山腹の黄葉も素晴らしい
ここまで来ると釜トンネルも近い
釜トンネル中の湯の登山口
中の湯バス停より登山口方面
山頂を後に、下りは釜トンネルの旧中の湯登山口を目指す。
北峰と南峰の鞍部から急斜面をジグザグに下るが途中で新中の湯温泉へ下る道を右に分ける。ほとんどの人が新中の湯方面へ下りていく。りんどう平を経て樹林帯に入っても釜トンネルへの下りは、かなり急で前日に降った雨のために道がぬかるみ、歩きにくい。登りに比べて長く感じた。最後には足が疲れて踏ん張りが利かなくなり、何度も滑った。車の音が聞こえ出して、もうすぐ道路かと思っても、なかなか着かない。やっと道路が見え、やれやれ・・・
思ったより、下りがきつかった。
途中、ブナの大木などあり、黄葉も美しかったが、時間的にも、それを楽しむ余裕がなかったのが残念だった。
ここに下りるのか・・・と思った。釜トンネルの登山口は、平湯方面に少し入った所だが、木々に覆われて分かりにくい。
ここから車を止めた沢渡まではバスかタクシーだが、バス停には、ちょうどバスを待っている2人連れがいて、タクシーに相乗りする事になった。ここでバスを待っていても上高地で満員になれば乗せてもらえない。ラッキーだった。紅葉の最盛期ということで上高地はけっこうな人手だったらしい。
この日は沢渡周辺の紅葉も素晴らしかった。
my blog 気ままに歩いて・・・07もご覧下さい
山アルバムに戻る
上高地を見下ろす
私のコースタイム
 登山口(8:55)−アルミの梯子(10:35)−焼岳小屋(11:10)-展望台(11:20-12:00)-
 山頂下のコル(12:35)-昼食−(13:00)-山頂(13:10-13:30)-りんどう平(14:20)−釜トンネル(16:10