宝剣岳〜木曽駒ヶ岳〜濃ヶ池
今年の7月は、週末のお天気にいまひとつ恵まれなかった。8/5はようやく梅雨も開け、お天気がよさそうな予報。
ア-リーバードさんが中央アルプス、宝剣岳〜木曽駒ヶ岳〜馬の背尾根〜濃ヶ池周回山行をされるという。
前夜出発で、朝一番のロープウェイに乗り、最終のロープウェイで下りる・・・という計画。コースもハードそう・・・
前夜出発というパターンは、睡眠不足になり、いまひとつ自信がなかったが、高山植物の最盛期に会えるのも、今年はこれが最後のチャンスかも・・・ということで、直前にドタ参させていただいた。
参加者は4人。noiさんを名古屋駅でピックアップしたのが0:30a.m.頃。夜の中央道はトラックが多い。が、休憩一回で、2:30a.m.前に萱ノ台の駐車場に着いた。すでに、何台かの車が停まっている。私たちもそこで仮眠。なかなか寝付かれないうちに、しらじらと夜が明けてきた。すでにバス停には、5時の始発バスを待つ人の列が・・・この日の大混雑は、間違いない。
私たちは、アーリーバードさんが手回しよく4:50にタクシーを予約してくださっていたので、別の場所でタクシーを待った。おかげで、快適にシラビ平のロープウェイ駅に着くことができ、一番のロープウェイに乗り込むことができた。
お天気は上々。ロープウェイからは、昇り始めた朝日に、南アルプスの山々のシルエットが見える。
千畳敷に着くと、これから登る宝剣岳が朝日に映えて美しい岩肌を見せている。
準備をして、まずは、極楽平を目指す。登山道の脇にはコイワカガミやチングルマ、ヨツバシオガマなど・・・
まだ、目覚めていない身体に登りは堪えるが、極楽平の稜線に着くと、素晴らしい眺めが広がって疲れも忘れる。雲海の向こうに御嶽の姿もくっきりと見えている。
ここから、三の沢岳分岐を経て、宝剣岳に向かう。
南側には、空木岳、南駒ケ岳方面へ向かう稜線がきれいに見える。
この辺りには、ヒメウスユキソウ(コマウスユキソウ)やチシマギキョウ、タカネツメクサ、ミヤマダイコンソウ、イワツメクサなどが丁度いい感じに咲いている。いい時に来られてよかった。何度も足を止められながら三の沢分岐へ。ここでしばし休憩。コーヒーをいれる。真っ青な空と素晴らしい眺望・・・贅沢な朝食タイムだ。時計を見ればまだ7時前。
まだ、稜線には人はまばらだが、宝剣岳が混みあう前にと、先を急ぐ。岩場はいまひとつ自信がないが、三点確保で・・・というアーリーバードさんの指示でゆっくりと登る。ロープも足場もしっかりしているので大丈夫。前回ここに来た時は、ガスが出てきてやむなく途中で敗退したが、今回は、山頂の標識を確認することができた。山頂に聳える岩に登るのは、アーリーバードさんにお任せした(^^;   私は座るのも恐い〜
山頂からは、宝剣山荘、乗越浄土方面、これから歩く木曽駒〜馬の背コースが見渡せる。この馬の背尾根を歩いて濃ヶ池に下り、再び乗越浄土に登り返す。それにしても、長い道のりになるとは・・・笑

宝剣山頂を後にして今度は木曽駒へ。
人が多い中岳経由をやめて木曽山頂小屋経由の巻き道をぐるりと回る。このルートは静かで花も多くて気に入った。おすすめコースだ。
素晴らしい眺望と花々に何度も呼び止められながらゆっくり歩く。
ウサギギク、タカネツメクサ、イワツメクサ、チシマギキョウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマアキノキリンソウ、ヒメウスユキソウなど。
木曽山頂小屋辺りまで来ると、乗鞍岳や槍、穂高など、北アルプスの山々がはっきりと見える。
ここから木曽駒山頂までは登りが待っている。3000mの稜線でも、この日は気温も高く汗が噴出す。途中山頂小屋のコマクサを撮ろうとしてトラブル。すでに山頂でお弁当を開いている仲間に合流。
山頂のお社にお参りしてから私もお弁当を開く。それにしても、山頂は日陰もなく(あたりまえ?)暑いし、人も多い。時計を見るとまだ11時過ぎ。朝が早いと一日が長く充実している。
後は濃ヶ池経由で戻るのだ・・・やれやれ・・・・と安心している場合ではなかった。ここからが長いのだ〜
中岳経由で戻ればなんのことはないが、私たちは、馬の背尾根へ。
馬の背尾根は、私だけがはじめてだったが、歩く人も少なくて花が多い。チングルマの群生がまだ、残っていた。ヨツバシオガマやミヤマアキノキリンソウ、ヒメウスユキソウ、ヤマハハコ、チシマギキョウ、ウサギギク・・・またまた撮影モードに。
所々で、黒くてオレンジ色の斑点のある蝶がウサギギクなどの蜜を吸っている。見かけたことのない蝶をカメラに収めようと構えるが、なかなか上手くいかない。やっと一枚、遠くから撮ったが、これは、クモマベニヒカゲという高山の蝶だとわかった。もっと粘って撮ればよかった・・・

やがて足が疲れてきた頃、右の眼下に濃ヶ池が見えてくる。直接下るショートカットの道があるのか、先を歩いていた一組のカップルがそちらへ下りていく。アーリーバードさんが「近道があるのか」と声をかける。2人は自信がないらしく、再び登り返して来た。近道があればそちらを選びたい気持ちだったが、下りられなかった場合のことを考えると、遠回りでも正規のルートを行った方がよさそうだ。
まだ、しばらく尾根を巻いて、池への下りに入る。モミジカラマツやミヤマリンドウが目にとまる。
ようやく濃ヶ池に着く。歩いてきた尾根を右手に眺めると斜面には、残雪がある。池には宝剣岳が映っている。あそこから、よく歩いて来たものだ・・・
池の辺りにもチングルマが多い。そしてクロユリも二株。ミツバオウレンも咲いていた。
一息いれて再び歩き始める。ここまでの下りはまだいいのだが、ここから、また、あの稜線まで登り返すのだ!
それでも、ここから駒飼の池までの道も花々に癒される。
ミネズオウ、ツガザクラ、アオノツガザクラ、コケモモ、カラマツソウ、タカネグンナイフウロ、ハクサントリカブト、キバナコマノツメ、ヤマハハコ、シナノキンバイ・・・
しかしながら、稜線とは違って風もなく、暑い。
途中、雪解け水が流れ落ちる場所もあり、冷たい水がここちよい。
中岳経由で戻ることを思えば、変化に富んだいいコースだ。ただし、疲れは二倍、三倍?
山荘泊まりの人だろうか、時々荷物を持っていない人に出会う。濃ヶ池までの散策かな?
、まだまだ登りが続く。やっとのことで駒飼の池に到着。岩の上に身体を投げ出す。しばし休息。
宝剣山荘の屋根がすぐそこに見えるが、ここからの登りがきつかった!
もう、カメラを構える気力なし(笑)
疲れた足を引きずって、ひたすら登る。
やっとのことで乗越浄土。後は千畳敷まで下るのみだ!ふぅ〜
飲み物も底をついているので、早く駅に戻って冷たいものを飲みたい。あと一頑張り。
千畳敷までは、いつもの事ながら、観光客で賑わっている。
御馴染みのシナノキンバイやハクサンイチゲもまだまだ見頃。元気を取り戻した私は、再びカメラを構えるのだった(笑)
右:乗越浄土〜千畳敷は、お馴染みのシナノキンバイ、ハクサンイチゲがまだ見頃
千畳敷カールは、朝とは違って多くの観光客で賑わっていた。御前5時半に出発してのんびり撮影モードで帰り着いたのは午後4時。
ロープウェイの整理券をもらったら、2時間半待ちとのこと!さて、どうしようか・・・
駅の中は人でごった返していたので、ホテルの横に回って腰を下ろした。
長い長い待ち時間。途中で昼間のお天気がうそのように雨粒が落ちてきた。時々激しくなる。仕方ないのでトイレの前の軒に雨宿り。
楽に2600mまで登ってこられる代償だ。仕方ない。
身体は疲れたが、この日案内していただいて歩いたコースは素晴らしかった。お花好きにはもってこいのコースである。
いい時期、お天気に恵まれてラッキーな山行だった。
同行の皆さん、ありがとうございました。
左:宝剣山荘の屋根は見えているが、ここからの登りは、
きつく、遠かった!
雪渓の下を勢いよく流れ落ちる急流を渡る
濃ヶ池から歩いて来た尾根を見上げる
クロユリ
濃ヶ池に映る宝剣岳
木曽駒山頂を振り返る
チングルマもまだ咲いていた
木曽駒山頂にて
北アルプス・穂高、槍もくっきり
御嶽とタカネツメクサ
宝剣、三の沢岳方面の素晴らしい眺望を何度も振り返る
天狗岩
宝剣岳から、乗越浄土、木曽駒〜馬の背尾根方面を望む
宝剣岳山頂にて
山頂の岩に登っているのはアーリーバードさん。 私は見ているだけでもこわ〜い
昨年登った三の沢岳。昨年は、ガスでほとんど見ることが出来なかったが、今年はくっきりと・・・
この山もアップダウンがきつかった・・・
極楽平に着くと雲海の向こうに御嶽が・・・
朝日のあたる宝剣岳
ロープウェイから南アルプスの山並みが・・・
この日出会った花はこちらをご覧下さい
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宝剣岳より歩いて来た稜線を眺める。左奥は空木、南駒