最近読んだ本のご紹介


1999年 6月25日

浅田次郎著 「鉄道員 ぽっぽや」
 直木賞受賞作「鉄道員 ぽっぽや」他の短編集。高倉健主演で映画化され、再び書店に並ぶ。 作品を読んでいて主人公を高倉健に置き換えて読み進めてしまうのが難点である。映画はてっちゃん、国鉄マンが涙して鑑賞していると言う。
 鉄道の「鉄は金を失う道」と読むそうである。国鉄からJRに移行して、本当の「ぽっぽや」精神が失われ利益主義に変革している姿を 反省したい。
 文体は洗練され、短編で生命力を得ている。他の作品も秀作で読み応えがある。

集英社 1997年 4月30日発行 1,500円。

ゆっくりと、ゆったりと読書をしましょう。