車両紹介


このページでは、片上鉄道に最後まで在籍していた、

魅力あふれる車両たちをご紹介します。





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DD13 551
DD13 552

 昭和40年に日本車輌で新造された、国鉄DD13形と同形のディーゼル機関車である。外観は国鉄車とほとんど見分けがつかないが、長編成の鉱石輸送列車に対応するため、インタークーラーを装備してエンジンの出力がパワーアップされている。
 蒸気機関車の置き換えとして5両が新造され、片上の主力機関車として貨物列車、混合列車、客車列車などを牽引してきた。しかし貨物輸送の廃止により余剰車が出たため、556が昭和53年に同和鉱業小坂鉄道へ転属、553と555は昭和63年に廃車され、最終的には2両が在籍するのみとなった。


 DD13形  製造  入線  備 考 
 551  S40. 7          新造 
 552  S40. 7          新造 

 DD13形  入線  備 考 
 553  S42.10 (新造)  昭和63年10月31日 廃車 
 555  S42.10 (新造)  昭和63年1月31日 廃車 
 556  S43. 9 (新造)  昭和53年5月 同和鉱業小坂鉄道へ転属 

DD13形 資料

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キハ303

 キハ04形として名高い国鉄の気動車、キハ41000形の払い下げ車である。昭和25年から34年にかけて4両の払い下げを受け、当初はキハ3001〜3003、3006を名乗っていた。
 かつてはガソリンカーであったが片上入線後にディーゼル化され、後に前照灯の移設、変速機を機械式から液体式に変更、逆転機歯車比の変更など、かなりの改造を受けた。また昭和42年には形式称号が変更され、現在のキハ300形となる。
 外観では前照灯が屋根上から腰に移されたため、キハ41000時代とは少し違った印象を受けるようになった。座席はロングシートに改造されている。2扉車のため、シートと吊革が一直線にずらりと並ぶ車内は印象的。
 仲間のキハ301は昭和49年に別府鉄道へ売却され、キハ101として同鉄道廃止の昭和59年まで活躍した。キハ302と306はホハフ3000形の入線に伴い、昭和56年に廃車となった。


 キハ300形  製造  入線  備 考 
 303  S 9     S27.10  元国鉄キハ41071 

 キハ300形  入線  備 考 
 301  S25.11   昭和49年 別府鉄道へ売却 
 キハ101となる (昭和59年廃車) 
 302  S25.11  昭和56年8月 廃車 
 305  S34. 6  昭和56年8月 廃車 

キハ303 資料

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キハ312

 国鉄キハ41000形と同タイプの、自社発注車である。国鉄からの払い下げであるキハ300形(301〜305)の増備車として、昭和28年に2両が新造された。当初はキハ3004、3005を名乗るガソリンカーであったが、国鉄払い下げ車と同様の改造を受け、ディーゼル機関へと変更される。また昭和42年の形式称号変更では、国鉄払い下げタイプと区別するため310番台に改番され、それぞれキハ311、312を名乗るようになった。
 基本設計はキハ41000形に準じているが、張り上げ式屋根の採用、雨どいの省略などにより、かなりすっきりした外観となっている。正面の大きな2枚窓は非常に特徴的で、少しグロテスクな顔面が強く印象づけられる。なお、車内はキハ41000形に準じたセミクロスシートである。
 キハ311は小坂から転入してきたキハ802に職場を譲り、昭和60年に廃車となった。


 キハ300形  製造  入線  備 考 
 312  S28. 6          新造 

 キハ300形  入線  備 考 
 311  S28. 6 (新造)  昭和60年 廃車 

キハ312 資料

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キハ702

 国鉄の名車、キハ07形を昭和42年に購入した車両である。同時期に3両が入線し、それぞれキハ701〜703を名乗った。
 車体は20m級のボディーと、正面に6枚の窓を持つ美しい流線形であるが、入線した翌年にはキハ300形同様にヘッドライトのシールドビーム2灯化工事が行われ、幾分イメージが変わってしまった。車内はセミクロスシートで、同鉄道唯一、三つの扉を持つ。なお、ロングシートは中間扉の周囲にも配置されている。
 昭和48年にはキハ701が同じ岡山県の水島臨海鉄道に売却され、キハ321として昭和55年まで活躍した。キハ703はキハ302、306と同時期の昭和56年に廃車となった。


 キハ700形  製造  入線  備 考 
 702  S11. 3  S42.10  元国鉄キハ075 

 キハ700形  入線  備 考 
 701  S42.10   昭和48年 水島臨海鉄道へ売却 
 キハ321となる (昭和55年廃車)
 703  S42.10  昭和56年8月 廃車 

キハ702 資料

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キハ801
キハ802

 同和鉱業小坂鉄道で余剰となったキハ2100形2両を、昭和56年と59年に譲受した車両である。キハ801の方が製造時期が遅いが、片上転入が早かったため若番となっている。
 キハ800形は空気バネ台車を装備したかなり優秀な車両で、乗り心地は極めて良く、しかも非常に低騒音である。また、北国の生まれだけあって暖房装置も優れており、快適な温風が車内を循環する。座席はセミクロスシートで、20m車のためシートピッチもゆったりとしている。どの点をとっても旧型車とは雲泥の差で優れており、いきなり片上の主力車になったことは言うまでもない。
 キハ802は元小坂キハ2108であるが、実は製造当初はキハ2104を名乗っていた。小坂時代には、なぜかこの車両だけ故障が相次ぎ、縁起の悪い「4」の数字を避けてキハ2108に改番されたといういきさつがある。


 キハ800形  製造  入線  備 考 
 801  S37. 8  S56. 9  元同和鉱業小坂鉄道キハ2108 
 802  S37. 4  S59. 3  元同和鉱業小坂鉄道キハ2102 

キハ800形 資料

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ホハフ2002
ホハフ2003
ホハフ2004

 昭和25年に製造された、自社発注の17m客車である。ホハフ2001と2002は、それぞれ元国鉄のサハ78019、スロ3325の台枠を利用して改造された。ホハフ2003〜2005は新造されたことになっているが、実際にはこちらも元国鉄ナハ2300系の台枠が利用されている。
 オープンデッキが車両の両端にあり、ホハフ2000形を特徴づける要素となっている。車内はセミクロスシートであるが、ロングシートの部分が結構多い。また、クロスシートの背もたれにはモケットが付いていないため、板張りに直接もたれなくてはならず、残念ながらサービスダウンになってしまっている。旅情を感じさせるオープンデッキも魅力的だが、走行中は大変危険である。
 ホハフ2001は昭和47年に廃車、2005は晩年に予備車としての扱いを受け、長期間にわたり吉ヶ原に留置されていたが、昭和63年に廃車となった。
 なお、ホハフ2001〜2004は半鋼製、2005は全鋼製である。


 ホハフ2000形  製造  入線  備 考 
 2002  S25. 6          国鉄スロ3325の台枠利用 
 2003  S25. 6           新造扱い 
 (国鉄ナハ2300系の台枠利用) 
 2004  S25. 6           新造扱い 
 (国鉄ナハ2300系の台枠利用) 

 ホハフ2000形  入線  備 考 
 2001  S25. 6 (新造扱い)  昭和47年6月 廃車 
 2005  S25. 6 (新造扱い)  昭和63年3月 廃車 

ホハフ2000形 資料

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ホハフ3001
ホハフ3002

 国鉄の旧型客車として非常に有名であるオハ35形を、昭和56年に2両購入した。
 入線に際し、便所・洗面所が撤去され、そこへ車掌室を新設、非貫通化のための防護柵の設置、蒸気暖房装置が使用できないため独立式燃焼式暖房装置取り付けなどの改造を受けた。また、ホハフ3002の車内は美しい黒ニス塗りであり、長距離普通列車のなつかしい旅情が蘇ってくるようである。
 ホハフ3000形の入線にともない、旧型気動車のキハ300形2両が廃車となった。気動車が客車に置き換わるケースは非常に珍しいが、気動車による3両編成で運転されていた列車を客車に置き換え、機関車の有効活用と燃料効率の向上を図ることが目的だったようだ。


 ホハフ3000形  製造  入線  備 考 
 3001  S22. 1  S56. 8  元国鉄オハ351058 
 3002  S22. 8  S56. 8  元国鉄オハ351227 

ホハフ3000形 資料

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トム500形

 鉱石輸送の主力車として活躍した15t積み木造二軸無蓋車である。
 ラストナンバーが70番という大世帯で、車歴は各車ごとに複雑極まりなく、しかも当時の記録に不備があるためはっきりした製造所、製造年月、前所有者などは一切不明である。主として運輸省からの払い下げ車のようであるが、中には南海鉄道から転じてきたものもいるようであり、非常に興味深い。若松車輌の銘板を持つ車両もあった。


 トム500形  製造  入線  備 考 
 503〜508  S24 改造  S25. 7  元運輸省ト46〜中略〜ト134 
 509〜539  S24〜25 改造  S25. 7  元運輸省ト16〜中略〜ト150 
 540〜544  S25.10 改造  S25.11  元運輸省ト47〜中略〜ト71 

トム500形 資料

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トラ800形

 18t積みの、木造二軸無蓋車である。かつては総勢52両という大世帯を誇り、トム500形と並んで鉱石輸送に活躍した。
 車歴はトム500に比べると幾分はっきりしているが、やはり詳細は不明である。840番以降は帝国車輌で新造されたことになっているが、この情報も確かではない。初期番台は鉄道省の10t積み無蓋車から改造されたもので、空気ブレーキ取り付けなどの工事を受けた。


 トラ800形  製造  入線  備 考 
 802、803  S29. 4 改造  S29. 4  元鉄道省ト156、1201 
 804、805、806  S29. 5 改造  S29. 4  元鉄道省ト23、221、152 
 840、842 
 844〜847 
 849〜852 
 S37、S39          新造 

トラ800形 資料

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トキ15000形

 同和鉱業小坂鉄道の花岡線で使用されていた、35t積みの二軸ボギー無蓋車である。昭和59年に花岡線が廃止となり、余剰となったトキ15000形10両が転属してきた。
 一部が改番されただけでそのまま使用され、それに伴い二軸無蓋車に何両かの廃車が出たものと思われる。
 昭和62年の鉱石輸送廃止まで、3年半という短い活躍であった。


 トキ15000形  製造  入線  備 考 
 15001  S43.10  S59. 3  元同和鉱業小坂鉄道トキ15013 
 15002〜3  S37. 9  S59. 3  元同和鉱業小坂鉄道(改番なし) 
 15004〜7  S41.12  S59. 3  元同和鉱業小坂鉄道(改番なし) 
 15008  S42.11  S59. 3  元同和鉱業小坂鉄道トキ15012 
 15009  S42.11  S59. 3  元同和鉱業小坂鉄道(改番なし) 
 15010  S43.10  S59. 3  元同和鉱業小坂鉄道トキ15015 

トキ15000形 資料

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ワフ102
ワフ103

 国鉄ワフ22000形改造の、有蓋緩急車である。昭和51年に国鉄から譲受し、鉱石列車の緩急者として活躍した。片上鉄道入線にともない両デッキに改造され、車掌車らしいイメージを受けるようになった。
 かつてはワフ101〜105の5両が在籍していたが、中でもワフ105は昭和23年木南車輌製(元ワフ22925)で、貴重な存在であった。鉱石輸送廃止後、ワフ102、103の2両のみが残った。


 ワフ100形  製造  入線  備 考 
 102  S22     S51. 3  元国鉄ワフ22006 
 103  S22     S51. 3  元国鉄ワフ22012 

 ワフ100形  入線  備 考 
 101  S51. 3  廃車 
 104  S51. 3  廃車 
 105  S51. 3  廃車 

ワフ100形 資料

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ワム1800形

 国鉄のワム80000形有蓋貨車である。昭和61年に10両を購入し、ワム1800形に改番しただけで、そのまま使用された。主に吉ヶ原、周匝からの肥料輸送に活躍していたが、昭和63年の貨物全廃まで、たった2年間という短い期間で本線を去ることになった。
 貨物輸送廃止後は8両が吉ヶ原駅構内、2両が片上駅構内に設置され、倉庫として利用されている。


 ワム1800形  製造  入線  備 考 
 1805  S44     S61. 3  元国鉄ワム184036 
 1807  S44     S61. 3  元国鉄ワム184740 

 ワム1800形  入線  備 考 
 1801〜4、6、8〜10  S61. 3  廃車 

ワム1800形 資料

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軌道モーターカー



 片上鉄道が所有する、軌道モーターカーである。日中の営業列車運転時間帯でも、レール運搬や除草剤散布などの作業のため、本線上を走行していた。
 また保線作業の一環であると思うが、線路ぎわの樹木の枝払いを行う際には、DD13の屋根の上に作業員が登り、手作業で伸びた枝を切るというおもしろい光景を見ることができた。(作業員にとっては、全然おもしろくなかっただろうが。)
 ちなみに、片上鉄道の保線作業は、同和工営(株)によって行われている。


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