<平成10年11月14〜15日>



平成10年10月17〜18日 台風10号による水害で
被災された方々へ、心からお見舞い申し上げます。



 いよいよ、吉ヶ原駅跡に「柵原ふれあい鉱山公園」がオープンしました。この日は、廃止から7年半の歳月が経った片上鉄道の、新たなる出発の時と言えるでしょう。 一方、廃線跡でもサイクリングロードの敷設工事が着々と進められていました。



 金剛川橋梁工事開始


 和気−本和気間に架かっている金剛側橋梁は、1973年に竣工された比較的新しい鉄橋です。片上鉄道廃止後は、レールが剥がされた以外は全く手を加えられずに残されていましたが、いよいよサイクリングロードとしての再利用に向けて、工事が開始されました。
 同時に、この鉄橋から本和気駅手前の既開通地点にかけても、工事が始まっています。



 益原駅北側も、自転車道完成

 本和気駅の南側(和気側) 約500mの地点から、益原駅に至る約3.5Kmの区間については、6月中に開通したもようです。
 写真左は、和気−本和気間にて撮影。写真の奥が本和気駅です。
 写真右は、本和気−益原間。ゆるかやなカーブを描いた築堤が鉄路を思い出させます。



 いよいよ、益原駅北側へも延伸

前回のリポートの時はまだ基礎工事中でしたが、益原駅から天瀬駅側に向かって約1Kmの区間で、舗装工事が完成しました。
 工事車両出入り口から農家の軽トラックが入ってきていますが、この付近の工事が完成すれば、自動車を乗り入れることは出来なくなると思います。


 サイクリングロードはさらにその先、天瀬駅へ向けて本格的な工事が開始されています。
 工事は和気町と佐伯町の町境までしか始まっていないようですが、これから両町での工事がどのように引き継がれていくかが注目点です。



 猛威を振るった吉井川

10月17日から18日にかけて、大型の台風10号が日本列島を縦断し、各地に大きな被害を及ぼしました。この地方も例外ではなく、亡くなられた方や、床上浸水、田畑の作物が流されるなど、大きな被害を受けています。

 吉井川は大氾濫し、サイクリングロードとして利用されていた第二吉井川橋梁を押し流してしまいました。コンクリートの橋脚は根本から折れ、5本の橋桁が落下。(ページ一番上の写真参照)  かなり下流の方まで流された橋桁もあります。
 大変残念な事になってしまいましたが、片上鉄道が廃止された後の事で本当に良かったと思います。



 「柵原ふれあい鉱山公園」オープン


 吉ヶ原駅跡に建設が進められてきた「柵原ふれあい鉱山公園」が、11月15日、ついにオープンしました。当初は柵原町の産業祭を同時に開催し、大々的にオープンを祝う計画がありましたが、柵原町も台風による被害が大きかったため、祝い事を自粛して記念式典とテープカットだけという静かなオープンになりました。
 この日に保存車両の展示運転を行う予定もあったようですが、同じ理由で中止となりました。



 忘れ去られたキハ801

 「柵原ふれあい鉱山公園」で、華々しく第二の人生を歩み始めた旧型気動車たち。その反面、脚光を浴びることもなく、人知れず朽ち果てていく気動車があります。

 キハ801は、片上駅から南に約5Kmのところにある、緑化センター(名称は忘れてしまいました。)の敷地内に保存されています。いつごろ搬入されてきたか分かりませんが、車体を包み込んでいたブルーシートは風化してボロボロになり、風雨にさらされている状態です。


 窓ガラス損壊などのいたずらは無いものの、車体にはずいぶん錆が回り、見るも無惨です。海岸が近いので、腐食が早まったのかもしれません。
 「新しい」というだけの理由で、鉄道ファンからの人気が低かったキハ800形ですが、他の旧型気動車と同様、片鉄のレールを走った車両には違いありません。整備して、いつまでもスマートな車体を保ち続けてほしいものです。

 なお、兄弟のキハ802は、残念なことに片上のヤードで解体されてしまいました。




 「廃線跡リポート」 INDEXへ戻る

 TOPページへ戻る