<平成10年6月6日>



 廃止から7年の歳月が経とうとしている片上鉄道ですが、今秋にはいよいよ柵原鉱山の資料館、「柵原ふれあい鉱山公園」がオープンします。懐かしい車両たちも展示される予定ですので、完成が非常に楽しみです。


 当時を忍ぶ、片鉄の看板



 中山−和気間では、2カ所の鉄橋がそのままサイクリングロードに利用されていますが、そのうち和気寄りの鉄橋には、当時を忍ばせる踏切の注意書き看板が残っていました。

 「踏切一旦停止」 「必ず線路国道の安全確認」 「あなたの車が国道の手前で停止すると 車の後部は踏切内で非常に危険です。」 「同和鉱業(株) 片上鉄道事業所」



 サイクリングロード



 和気駅から片上側に約500mの区間では、サイクリングロードが新たに開通しました。軌道が描いていた大きな曲線をそのままの形で残しており、廃線跡を利用した道路であることが良く分かります。

 これで、中山の手前まで約2kmが繋がり、中山から自転車で和気まで来る人などに利用されるようになりました。和気周辺は狭い道路が多いため、廃線跡は有効に活用されています。





 本和気駅の南、約500mの地点から、益原駅の北、約1Km地点までの、約4.5Kmにわたって敷設工事が進行中です。益原駅付近までは既にアスファルトも敷かれており、開通は間近です。

 左の写真は本和気駅の少し南側、右は本和気−益原間です。築堤もそのまま利用されており、自転車で走ると気持ちよさそうです。





 左は本和気−益原間にあるコンクリート橋です。真新しいアスファルトと古ぼけたコンクリートの対比が面白いです。

 右は益原駅より北へ延びようとしているサイクリングロードです。かつて、このアングルで列車を撮影したこともありました。





 左側の写真は、周匝駅のあった場所です。ご覧のように、影も形も無くなってしまいました。

 右側の写真は、美作飯岡−吉ヶ原間です。山肌に沿って、線路と狭い道路が併走していましたが、軌道跡は県道の拡張に利用されてしまいました。



 柵原ふれあい鉱山公園



 吉ヶ原駅の裏手には、11月15日のオープンを目指して、「柵原ふれあい鉱山公園」の 建設が進められています。敷地内には、柵原鉱山の資料館、公園、吉ヶ原駅舎といった施設が整い、鉱山と鉄道の歴史に触れられるスペースとなりそうです。 もちろん、吉ヶ原駅に集められている車両の展示も計画されています。


 資料館の建設現場には、展示物と思われる木舟が搬入されていました。かつて鉱石を積んで吉井川を下ったという、高瀬舟でしょうか。



 吉ヶ原に集結した車両たち

 吉ヶ原と柵原の中間地点には、機関車や客車、気動車など6両の車両が保存されていましたが、展示の準備や橋梁の撤去にともない、吉ヶ原駅構内へ移送されました。
 なんと、DD13が自力走行して、客車や気動車を回送してきたというのですから、驚きです!

 吉ヶ原の保存車両は、片上より搬送されてきた キハ312、トラ814、トム519、トラ840、ワフ102 を含め、総勢11両にも及びます。

 吉ヶ原〜柵原間の保管場所から下りてきたのは、 DD13551+ホハフ2003+2004+3002、キハ702+303 の6両です。 貨車以外の車両には新しいシートがかけられ、鉱山公園オープンの日を待ち望んでいます。




 その後、吉ヶ原駅構内では車両の入れ替えも行われています。客車には無蓋貨車2両が連結され、かつての混合列車を思わせる編成になりました。 キハ312も、7年ぶりにキハ702、303 と手を繋ぎ、気動車の3両編成が実現しています。



 分断された、吉ヶ原と柵原



 吉ヶ原と柵原は、唯一レールで繋がっていた区間でしたが、県道の拡幅工事にともない、橋桁が撤去されてしまいました。この区間は、廃止当時から殆ど手が加えられていなかっただけに、残念です。 なお、柵原駅の駅舎は、当時の姿のまま残されています。




 「廃線跡リポート」 INDEXへ戻る

 TOPページへ戻る