<平成11年6月20日>


 サイクリングロードの敷設工事が進む中、河本−備前矢田間に残されている陸閘門はどのように扱われるのか、とても気になる存在でした。
 今回のリポートは、いよいよ本格的な工事が開始された陸閘門と、変貌を遂げてゆく杖谷駅の話題です。



 陸閘門

 片上鉄道の線路は、吉井川の堤防に切れ込みを入れてしまう形になっていました。そこで、吉井川の増水時に線路からの浸水を防ぐ対策として、取り付けられた装置が「竜ヶ鼻陸閘門」です。

 鉄道が廃止されて以来、この門は固く閉ざされていましたが、サイクリングロードの敷設により、再び開かれる日がやって来ました。陸閘門の備前矢田側には新たに築堤が設けられ、サイクリングロードから直接、堤防の上に出られるように工夫がされています。



 陸閘門の扉の下には、ほんの1mほどですが、レールが残されていました。廃線跡のレールは、吉ヶ原−柵原間を除いて完全に撤去されてしまったので、軌道の面影を残す貴重な存在です。

 是非とも、このレールを残した状態で、舗装工事を行ってほしいものです。



 上の2枚は、陸閘門に取り付けられている銘板です。


(写真左) 陸閘門が閉ざされるような緊急事態になった時には、この電話が活躍するのでしょう。鉄道の遺構として、保存される事を願います。


(写真右) 陸閘門付近から、河本側を望む。舗装工事のため、路盤がきれいに整備されています。




 杖谷駅


 最近まで現役当時の姿を留めていた杖谷駅ですが、ホームや隣接していた民家は完全に撤去されてしまい、「和気・赤磐共同コンポストセンター」の建設が進んでいました。

 のんびりした杖谷駅の面影はどこにもなく、物々しい鉄骨がそびえ立っています。コンポストセンターの操業が開始されると、ここへ生ゴミが集められ、肥料などが生成されます。



 左の写真は、杖谷駅と、民家が建っていた場所です。軌道跡の面影すら無くなってしまいました。





 「廃線跡リポート」 INDEXへ戻る

 TOPページへ戻る