虹色定期便:作品の概要

☆20世紀末に発生したキルケウイルスは、人間の「やる気」を失わせる
もので、これを原因として人類はその99%が死へと追いやられた。
☆わずかに生き延びた人たちが築き上げた未来は、単に支配と被支配の構造
を持つ封建社会にとどまらなかった。そこには争いがない。悩みや苦しみも
ない。支配者はこれを幸福な世界と称したが、その非人間性に反旗を翻す者
たちもまたいた。

☆30世紀の未来から来たという少女アスラもその一人で、20世紀の水際 でウイルスを阻止すべく、行動に出る。ふとした事から知り合った、現代の 子供たち=忠夫と唯のすぐ身の回りに、既にキルケウイルスとその被害は迫 りつつあった。 ☆反逆者であるアスラに追っ手が迫る。彼ら支配階級の者は、キルケウイルス こそは来るべき未来の「ミレニアム帝国」の礎と信じ、アスラの行方を追う。 ウイルスの阻止は、直ちに帝国の消滅を意味するのだ。女性隊長以下、士官、 兵士数名が現代に到来、帝国将軍の指令のもと、現代人を装い、アスラと、 帝国の産みの親と言うべきウイルスの発生源を捜し求める。
☆だが、アスラの持つワクチンであるキルケアサシンは、感染者が少しでも 希望を持たなければ功を奏さない。それには、なぜその人が絶望に陥ったの かを見極め、心の救済をして、生きる希望を見出させなければならない。 時に成績の事で、或いは友情の行き違いから、望みを絶たれたその時こそが ウイルス感染の機会である。 ☆感染者は、3つ並んだ形のホクロが出現する。キルケウイルスは人を無気力 にするだけではなく、ときに常軌を逸した行動に走らせ、進行すると高熱など を伴って、結局は感染者を死なせてしまうのである。 ☆「祈り込めて、歴史よ変われ!」弓の形状をとる謎のアイテムから、唯一 効果のある薬=キルケアサシンは射出される。アスラの願いは運命の矢と化し、 心弱き人たちに命と未来をはぐくむのだ!

今現在までの放送内容を参照しています。

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