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Gone In 60 Seconds
 「Gone In 60 Seconds」・・・邦題「60セカンズ」という映画をご存じの方、多いハズ。ニコラス・ケイジ主演、ドミニク・セナ監督作品の自動車窃盗団を描いた物語。どんな車でも60秒以内で盗むことができるスゴ腕からこのタイトル名が来ているそうな。この映画、74年の「バニシングIN60」のリメイクってコトになっているらしいケド、内容はかなり違ってきているようですね。「バニシングIN60」が、ただただ快楽の為に高級車を盗むのに対し、リメイク版である「60セカンズ」では、悪党とのトラブルに巻き込まれた弟を救う為、というエクスキューズがついて「しゃーない」から高級車窃盗を行うというもの。なんていいますか、そこらへんが「バニシングIN60」ファンからは叩かれたトコなんだろうけど(もっとも映画としてのレベルそのものに問題があった感は否めないのですがねぇ)。
 ともあれ、この「60セカンズ」、製作にあたり実際の元・車泥棒のプロからその手口を聞き、リアリティを持たせたそうな。もっとも要となるような部分は写し出されていないものの、早い話し、どんな車でもその気になれば盗めまっせ!ということが表現されてる。この映画を見たあと、思わず駐車場に停めている愛車が無事に存在しているかどうか確認したのはワタシだけでは無いハズ(笑)。なにせ映画の中にはリモコンキーの電波を遠隔傍受して複製コードを発信させたりするんだから。ガレージ保管であれ、警備会社契約であれ、究極的には盗むことに不可能は無い、という事実をまざまざと見せつけてくれるという意味でこの映画はショッキングであるワケで、それをサラっとやってのけるところがクールだったりすんですなぁ(繰り返しになりますが、映画としはダメ作品ですけれどもね(笑))。

急増する自動車犯罪
 我らニッポンも、治安が世界水準に達したようで、ここ数年、自動車盗難や車上荒らしが急増しているのは皆さんご存じの通り。ご近所で・・・知り合いが・・・そしてご本人が・・・と、身近で被害にあったひとは少なく無いハズ。さらに車に対する「10円パンチ」や「パンク」などのイタズラ(では済まされない悪質な犯罪)が目立ってきているのも事実。ワタシもV35スカイライン納車から一週間も経たないウチに、スーパーの駐車場で10円パンチやられましたもの(思い返してみれば、あのとき隣に停めてあった真性DQN仕様ムーブにヤラレタような気が。だってあの近くに停まってた車は1台ダケだもんなぁ。ちなみにピラーと助手席サイドガラス+後席サイドガラスにガッつりキズ付けられました)。ともあれ社会の歪みなのか、こうした悪質な犯罪行為が横行しているのが今のニッポンなのです。
 治安がタダでは無くなった昨今、自分の身は自分で守る必要性が出てきました。もう、カーセキュリティを付けるのは当たり前な時代ですよね。なのに、V35スカイラインはツルシの状態で300万オーバーものプライスが付けられているにも関わらず、イモビライザーが標準で付いていないのです(!)。スカイライン・クーペや、北米仕様のINFINITI G35には標準でイモビが装着されているにも関わらず、セダンには相変わらず装着されていないんですから奇妙な話です。



愛車を守る、3種類。
 カーセキュリティと一口に言っても、およそ三種類に大別できるかと思います。
    (A)車そのものを盗まれないようにする「盗難防止」
    (B)車上荒らしや、キズ付け等を防止する「警報装置」
    (C)盗まれた車輌を取り戻すための「車輌追跡装置」
 これらを総称してカーセキュリティ、と言っています(少なくとも当サイトでは)。

 まず(A)、イモビライザー(電子照合キー)や、ハンドルロックなどが代表例でしょうか。次に(B)、いわゆる空気圧センサー(音圧センサー)やら電流センサー、衝撃センサー、傾斜角センサーなどで窓ガラスを割っての車内への侵入を検知して大音響アラームを流したりする類いのモノ。そして(C)はご存じセコムが行っているココセコムに代表されるGPSを用いた車輌追跡。盗まれた車が今、どこにあるのか?をセンター側が常時監視してくれ、必要があれば警察と連動して機能してくれたりもするそうな。ただしランニングコストが相応に発生するため(といっても月々900円。現場急行などのオプションは別料金)それこそメルセデスSクラスオーナーなどには最適かと。また、セコムのようなサービスには(B)と(C)を足したような「カーアラーム」なるサービスもやっているようですね。
 つまり、(A)〜(C)のどれか1つダケでは想定される様々な事象には対処できず、できることなら(A)〜(C)の全てを、それも完璧に施すことができれば理想なのは言うまでもありません。先述のようにV35スカイラインには標準状態でこうしたセキュリティは全く無い状態であると言え、逆に言えばこれから如何様にも追加することができる、ということなのかと。

後付けセキュリティのメリット
 考えても見れば、メーカー標準装備のセキュリティなんて盗む側にしてみれば、まっ先にクラックする対象でしょう。犯罪者が組織化し、高度な専門集団化してるのはご存じのとおり。漠然とイグニッションの配線直結で盗める時代じゃないのは彼等がイチバン良く知っているんだし。つまり標準搭載のカーセキュリティなんて気休め程度にしか成らないってことでしょう。イモビライザー装着車は非装着車と比較して盗まれる率が低いと言われるのは確かなようで、例えばクラウンの場合、イモビライザーを装着したモデルは盗難にあったクラウン全体の0.7%だったなんていう大阪府警の報告もある程。しかし、この数字からも分るようにイモビライザーが純正装着のモデルでも(比率は少ないにせよ)確実に盗まれている。一説にはターゲットとなる車輌とまったく同じモデルのコンピュータ(ECU)を揃えて、それごと交換するって手もあるようで。
 ・・・と、いろいろ考えると後付けセキュリティならではのメリットは大きいと思うのですよ。先述の(A)〜(C)のセキュリティを、どのように装備するのか?全ては皆さんの納得の行く範囲で自由に行うことができるのですからね!
 



どのシステムが最強か?
 セキュリティシステムのを購入するにあたり、誰もが考えるのが「どのセキュリティシステムが最強か」ということだと思います。どーせ装着するなら強固なのが良いに決まってるもんね。・・・でもカー用品店のディスプレイに並ぶセキュリティ商品って、けっこう良い値段しますよね、実際。かと思えば2万円くらいで買える安価なモノも存在して、一体どれを買うべきか悩むところでしょう。
 いろいろ雑誌やネットを調べると、セキュリティ御三家と言える評判の高いシステムがあることに気付くでしょう。「ホーネット」、「ヴァイパー」そして「クリフォード」。確かにこれらシステムは良さそうです。まずオプションが豊富。だからさまざまなセンサーを追加したりできる。とくに「ホーネット」あたりだと基本システムが案外安価なので、これをまず買って、後々オプションを揃えていくなんて方法も考えられるでしょうかね。さまざまな情報を整理すると「クリフォード」が最強との呼び声高し。でも、やっぱり出費はイタイですよね。

 ワタシの考え方は「何を装着するか」では無く、「どのように装着するか」に重点を置きました。だってさ、例えばどんなに強固なセキュリティでも、盗難のプロはその仕組みや対処方法を熟知しているワケですよ。当然のように、これら有名ブランドであれば、自動車泥棒を生業としようと考えるような犯人では絶対に対策を練っているハズ。どんな強固なシステムでも、配線された状態で机の上に並べてあったら、どこをどうカットしていけばセキュリティをダンマリにすることができるか分かってしまうように、むしろ「どこに、どのように装着するか」が最も重要だと思うのです。
 たまに大手カー用品店で高価なセキュリティを購入しているのに、その装着をたった工賃1万円くらいで受けてくれるその店に任せてしまっているような人を見かけますよね?それって、とてもムダな投資をしているようにしか思えないのですよワタシには。高価なシステムであっても取り付けが甘いようならスグにカットされてお終いでしょうに。逆に言うなら安価なシステムであっても解除が極めて困難な場所に装着されている方が厄介なハズ。だから取り付け場所や配線は徹底したいですよね。

 また、どのセキュリティシステムを組み込んでいるのか?を晒すのはワタシは危険だと思います。よく誇らし気に「HORNET」とかステッカー装着している車を見かけますが、それは敵に対して手の内を晒してるようなモンですよね。まして簡易的なセキュリティシステムだとユニットそのものをダッシュボードにクリップ留めしたり、ダッシュボード上に両面テープで装着したり・・・なんてのもありますよね〜。コレってせっかくのセキュリティが台なしだと思うんですよ。さらに言うと本体に付属のスキャナー(あのカチカチ光ったりしてシステムが作動しているしていることを視覚的効果に訴えるヤツ)を使っている方が殆どかと思いますが、これも見る人が見れば、どのシステムを使っているのか一目瞭然だったりするワケで、やはり手の内を明かさない、というコトが重要だとワタシは考えます。
 逆に言えば安価なシステムであっても、そのモノ自体が不明で、さらにどこに装着されているか分かりにくい方が良いと思うのですね。なのでワタシ的には「マイナー」で、「本体と各種パーツは別体」で、「オプションが豊富」で、「安価」なモノを選びました。

プロに頼むか、DIYか
 セキュリティシステムのインストールにあたり、プロに頼むべきか、それともDIYで自ら作業するのか、大きく意見が分かれるところでしょう。結論から言うならば、もし信頼のおけるプロに頼むことができ、尚且つそれに掛かるコストを惜しみ無く出せる可処分所得に余裕のある方は是非そうするべきです。あるセキュリティで名高い業者はクライアントの車輌1台1台に最適なシステム設置場所を考案してくれるようです。どこにどのようにインストールするのが最も効果的か、それをプロが長年の経験と知識とスキルで判断してくれるんですね。ソレって最も理想的ですよね。なにせ設置した業者自身、一度組み込んだセキュリティを取り外すためには、厳重に管理された顧客別カルテを見ないと何処にどのように装着したのかさえ分らないと言いますからね。これにはプロの窃盗団も相当苦しめられることでしょう。
 しかしながら、一方でワタシのように不幸にも裕福では無い生活を送っている人も居るハズです(笑)。そーゆー人はどうしましょう。諦めて大手カー用品店とかに持ち込んで工賃1万円くらいでお約束通りのインストールをしてもらいますか?ワタシはむしろDIYでのインストールを検討します。DIYの良いところは無茶ができることですよ。だって自分の車ですから、どこをどーしようが自己責任ですしね。

 例えばシステムのインストール先、通常なら車内に設置するでしょうが、DIYなら自分で好きなトコに設置できますよね。トランクの中だろうが、ダッシュボードの内側だそうが、シートの下だろうが。しかも配線も見えないように、その気になればダッシュボードを剥がして、その奥に仕込むことだって可能なんですからね。あと、フツーならシステムの電源をヒューズボックスとかから取るワケだけど、これだってその気になればどこからだって取れる。常時12VとGNDなんて至る所にありますからね。
 



後付け主要装備(一部ダケ晒し)
 そんなワケで後付けセキュリティは自らのセキュリティ思想に基づいて好きなように装備できるのが魅力。つまり「何かあってもテメーの責任」ってコトで誰も責めることは出来ないし、それ故に納得の行くまで装備を追加・取り外し・交換ができる。ワタシの場合、趣味的な要素が強く、手段が目的化してる感が否めませんが(笑)、およそ以下のようなシステム構成にしています。

 (1)盗難対策の切り札、イモビライザーを後付け(まったく何で標準装備じゃ無いんだよな)。
 (2)警報ユニットの基本となる本体では空気圧センサーのみを稼動。車内への侵入や窓ガラスを割る振動に敏感に反応します。諸事情により現在、電圧センサー敢えて眠らせたままにしてる。
 (3)ボディ各所に設置した振動感知センサーによって車体への物理的な接触は勿論、ピッキングの感知も。また、10円パンチ等の悪質なイタズラも警告を発砲することで最小範囲の被害に留める(はず)。
 (4)スタータキル・スイッチを単体で追加。セキュリティユニットとは全く別に途中でバイパスさせてある。ON-OFFもある操作を行わなければ出来ないように細工している。これをONにしない限りイモビライザーを解除できたとしてもエンジンは始動できない。
 (5)大音量警報スピーカーを追加増設し、不届き者を大音響で攻撃。誤動作すると甚だ近所迷惑なので各センサーの感度調整には本当に気を使う(だからと言って甘めにはしないケド)。以前、ワタシの配線ミスで誤動作が起きてしまい、深夜4時頃に延々と大音響の警報が鳴り続けた・・・近隣住民の皆さまゴメンナサイ。
 (6)LEDスキャナーは汎用タイプを装着。つまり一連のセキュリティ関係のユニットで唯一露出しているワケだが、LEDスキャナーを見たダケでは、どこのセキュリティユニットを搭載しているかが判明できないようにしてる。
 (7)警告ステッカーはお約束。これも同じく汎用タイプ。なので、ステッカーを見ても何のユニットを装着しているかは分らない。
 (8)その他、ナイショの仕掛けを装着。

 主な仕様は上記の通り。高級ユニットに見られる傾斜角センサーや、ドップラーセンサーによる周囲のうろつき警戒、車輌の状況を離れた場所でも確認できるリモコン通信機能などは今のところ装備していません。今後の課題として、ドップラーセンサーの装着と、車輌の状態を伝える通信機能を搭載したリモコンは装備したいかな?とも思っております。コレ以上追加すると「ビョーキ」だと思われるかな?(笑)。でも警報装置と連動したフラッシュ撮影できるデジカメの装着(昔に買った使って無いデジカメ再利用)とか、やってみたい構想は山のように・・・(苦笑)
 ともあれ、DIY武装による「好きなところに・好きなだけ」装着できるメリットを最大限に活かしていく方向でさらに考え中。

まとめ(結論)
 さて、そろそろ結論を出しましょう。ワタシの結論は「車輌保険に入ろう!」です(笑)。なんだよ、このオチ!って怒られそうですが、結局のところキズ付けられたりタイヤやホイール盗まれたり、車輌そのものが盗まれても現状回復する最も有効な手段は「車輌保険」なんですもの。でもご存じのように車輌保険は結構、費用負担がかかりますよね。ワタシの場合、車輌保険に入ることで任意保険が約3倍近くになります。それでも安心が欲しいと言う人には、やっぱ究極的に車輌保険しか無いですよね。でも、そうした被害を未然に防ぐ為にも各種盗難防止装置は必須だとオモイマス。見るからに「あー、この車は面倒そうだなぁ〜」と思わせればターゲットになる機会も減ると思いますしね。
 大切な愛車を守る、完璧な方法など無い。悲しいけれど色々調べてみて、それを改めて痛感することになりました。



※追記:イモビライザーの動作(動画)※
 YouTubeにイモビライザーの動作状況を動画でアップしました。↓を御参照下され。
 http://www.youtube.com/watch?v=g08G3HyrH18






作成:2004年7月