TOP > その他 > 六花亭、判官さま



 山岳画家、という聞き慣れない言葉があって。ソノ名の通り山に上って高山植物やら山岳地帯独特の雄大な風景画を描いたりする画家のことらしい。坂本直行(さかもとちょっこう)という山岳画家がいたそうな。明治39年に生まれ、昭和57年没、享年75歳。北大農学部を出た氏は開拓農家として十勝地区の開墾にあたりながら山岳画家としても活躍した人。か細いようで力強い独特の線を用いた華やかなようでどこかココロ寂しい不思議な切なさタッチという微妙絵画に多くのファンがいるようで。

 北海道で氏は名前以上にその作品が有名です。それはごく日常的なあるモノに氏の作品が使われているから・・そのモノというのが「六花亭」の菓子包み。六花亭とは北海道帯広市に本社を持つ和洋菓子製造販売会社。マルセイバターサンドや生チョコレート、大平原など数々のヒット作をリリースし、道内50店舗にまで進出を遂げた有名所。この六花亭、北海道では幅広い層に支持され、いまや北海道人にとって六花亭は馴染み深い味となっています。西武百貨店の包み紙が日本を代表するグラフィックデザイナー故・田中一光氏の作品であるように、日常的すぎて無意識に目にしていたアートって結構あるようで、北海道人にとってのソレが坂本氏の絵と言えるんでしょうね。

 で、そんな坂本氏の作品を包み紙に使ったりする粋な六花亭という会社は社長のポリシーなのか、文化活動と美意識にヤタラと力を入れている会社なのですわ。坂本氏の美術館を設立するのは勿論、一部店舗等を利用してクラシックコンサートを実施したり、寄席を催したりもする。そして、どの店舗にいっても極めてモダンで繊細な建築。日本的美意識と北海道らしい雄大さがマッチしててとても素敵。中でも札幌市南区にある真駒内六花亭ホール店は普段は店舗として通常営業しているものの、その設計そのものはコンサートホールとしての利用を前提としている等、とにかく「凝ってる」のですわ。




 さて、前置きが長くなりましたが、そんな六花亭が文化活動としての一環なのか、札幌にある北海道神宮内に参拝者休憩所を設けてて、なんとここでは無料でお茶や焼きたての「判官さま」なるお餅を食すことができるのでありまする。北海道神宮は開拓の神を祀るため、明治政府により明治2年にスタートした神宮。ここには北海道の神である大国魂神(オオクニタマノカミ)、開拓の神である大那牟遅神(オオナムチノカミ)、医薬と酒造の神である少彦名神(スクナヒコナノカミ)、そして明治天皇の4神様が祀られておるそうな。

 ・・・それはともかく、ここの参拝者向けに振る舞われる無料の「判官さま」がとにかく美味い。それだけで神様バンザイ(笑)。駐車場も神宮内に完備され、30分以内の参拝目的なら無料というのも嬉しい。ちょっとした隠れ家的スポットかと。だからチョット人には教えたくないのだけれどね(笑)。札幌中心部にお出かけの際は、ちょっと寄り道をして「判官さま」を戴いて帰るのも良いのでは?



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