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カーロケ、407.7MHz
 2003年、この年は「ATM荒し」と呼ばれる犯罪が各地で頻発したことは記憶に新しいことと思います。そう、重機を盗み、町中のATMを重機でブッ壊して中の現金を奪おうとする非常に荒っぽい手口。こーゆー荒っぽい犯罪って何だか海の向こうの国で起きるモンだと思っていたら、日本でもこんな大胆な犯罪が頻発するようになったんですね。で、印象的だったのが、そんな大胆な手口にも関わらず、なかなか犯人が逮捕され無かったんですよね。だからこの時期、全国各地でATM荒しは多発しておりました。

 そんな中、遂に捕まった犯行グループの捜査をすすめて行くと、犯人たちが「カーロケ受信」なる手法を使って、警察が来るのを事前に察知して逃走していたことが判明。マスメディアで一斉に「カーロケ」という言葉がクローズアップされました。

 このカーロケとは、「カーロケーターシステム」の略で、正式には「無線自動車動態表示システム」というトカー等の緊急車輌の現在位置を知ることを目的にしたシステムらしい。各パトカーにGPSで計測した緯度経度情報を407.7MHzの周波数で通信指令本部に間欠送信することで指令本部ではリアルタイムに巡回中のパトカーの位置を知ることができ、緊急時に現場に最も近い車輌に対し適切な指示を与える事ができるというシステムなようですね。つまり、407.7MHzの波をウォッチングしていればパトカーの接近が分る、というモノ。先述のATM荒し犯人は、この手法で近くにパトカーが来ていないか?をウォッチングしていたらしい。

 さて、カー用品店ではATM荒らしの一件より暫く前から「カーロケ受信機能搭載」をウリ文句にする速度取り締まりレーダー探知機が出回るようになっていた。レーダー探知機業界も常に警察の取り締まり方法に対抗するような様々なハイテクを導入してきてるのはご存じの通り。しかし、巡回中のパトカーや覆面パトカーには実質的に「無力」な状態が長らく続いていたワケでした。

 
でも高かったんだよね
 カーロケ受信機能搭載のレーダー探知機はまさに全く新しいアプローチからの官憲対策機能であったと言えます。しかしながらカーロケ受信機能を搭載したレーダー探知機は非搭載よりも確実にプライスは高く、果たしてコストに見合うだけの効力を発揮してくれるんだろうか?と懐疑的にみていた人も多かったハズ。そしてワタシもそんなひとりでした。

 そんな矢先、先述のATM荒しの一件が報道されたことにより眉唾モノだった機能が「犯罪のプロも使う」という、ある種の品質保証になり、レーダー探知機やハンディ無線機のカーロケ帯受信に魅力を感じた人は少なく無かったようですね。実際、売り上げも伸びて行ったなんて話もあります。だってワタシ自身がそうでしたもの(笑)。

     






格安レー探(4,980円(笑))
 カーロケ受信機能の人気とともに、受信機能を搭載したレーダー探知機も一気に増えていきます。ところが相応以上のプライスタグが付けられており、おいそれと簡単に買うことはできません。「カーロケ受信を試してみたい・・・」と思い続けていたある日、ホームセンターで偶然にも格安で販売されているカーロケ受信機能搭載レーダー探知機を見つけました。新春初売特価で、なんと4,980円。思わず手にとった次の瞬間、メーカー名を見て一瞬ひるんだ。失礼を承知であえて名指しさせていただきますが、ミラリードというメーカーの製品だった。ミラリード・・・ご存じの方も居るでしょうが、ドリンクホルダーや1,980円の格安フォグライト等を作っている会社。格安フォグライトはよくS-MXやbB、シビックなどに装着してるのを見かけるけど、はっきり言ってレンズカットなんて無いに等しく、光が全方向にジャジャ漏れ。故に対向車や先行車は幻惑しそうに眩しいというトンデモな商品。え?なぜ詳しいかって?ワタシも昔、買ったことあるからですよ(笑)。で、このレーダー探知機を見ると「定価78,000円」とか平気な顔して書いてある。嫌な予感ムンムンの商品。うむー。
 

BALZAC BZ-S8購入
 レーダー探知機は感度(つまり性能)が絶対であり、商品価値そのものでもあるワケで、本来であれば定評あるユピテルやセルスターを買うのが定石。しかし、よくよく考えてみるとカーロケの波は移動局(つまりパトカー)から指令本部に向けて発信されるワケであり、ゆうに数kmは波が飛んでいることになるワケですわ。つまり感度が良すぎる場合、全然カンケーない数km先のパトカーの交信を拾ってしまうことになり、街中、パトカーなんてウロウロしてるんだから常に鳴りっぱなしになってしまうワケで。実際、レーダー探知機のカーロケ受信機能は感度は低めに設定されている(?)というウワサを耳にしたこともあるし、現に上級機では受信感度によって、それが遠方から流れて来ている波なのか?それともスグ近くを流れてる波なのか?をチェックするプログラムが組まれているらしい。求める機能をカーロケだけに絞るなら、感度は二の次で、とりあえず407.7MHzを受信できる装置が大切となってくるのでは!?なんて勝手に想像して(笑)。で、買いましたよ、「BALZAC BZ-S8」。聞いたコトねー(笑)。
 

感度は・・・悪い。 orz
 さっそく装着してオービスのある道を走ってみると・・・うわ!コレ、やばいですワ(;・∀・)。こんな感度低いとは。一応、Xバンド・Kバンド・ステルス・新Hシステムに対応と箱に記述されており、確かにその通りに警告を発してくれているようですが、この感度じゃぁ間に合わないかと。いろいろと試したものの感度が低いためロクな結果を出さない。インターネットでBALZACの評判をいろいろ見ても、やはり同様に感度の悪さを指摘する声が目立ちましたね。うむむむ〜。どうしたものか。ただ、この時点ではまだカーロケの性能を試すことは出来なかったので、ささやかな期待を残しつつ、ちょっとダケ買ったことを後悔したりも。

      
   
   






カーロケ機能は良い感じ
 ある日、市内を流していると、カーロケ受信警告が激しく鳴る!周囲を見渡すが、パトカーの気配なし。「なんだよカーロケもダメダメかよ・・・」と思った次の瞬間!白黒パンダなパトカーが対抗車線からやってくるではありませんか!!おお!もしかして、さっきの警告音はコレのことだったのか!?と半信半疑ながらも大喜び(笑)。

 後日、また市内を走っていると再びカーロケ受信警告が鳴る。期待して周囲を見渡すも、やはりソレらしい緊急車輌は居ない。やれやれ、と思ったものの、よくよく考えてみればそのスグ近くに警察署があった。もしかして警察署にいるパトカー等からカーロケ波がでているのかな?と思いつつ、この日も結局、確証は持てないまま。そんな日々を暫く送っていたある日、またカーロケ受信警告が鳴った。今度はより注意深く周囲を見渡すと・・・交差する道にパトカー発見!その後も段々とワタシ自身がカーロケ受信警告の判断方法にも慣れてきて、少しずつコツを掴んできたようでした。これは案外使える面白い機能だな、と感じました。
 

覆面パトカーの発見に
 ある日、カーロケが鳴った。でも周囲にパトカーなんて居ないしなぁ〜、とバックミラーに視線移動した次の瞬間、まさに凍り付いた・・・覆面パトカーが数台後ろに居るでは無いか!(笑)。そんな感じで覆面パトカーの発見がかなり容易になりました。一応、市内を走る覆面パトカーの車種と特徴は大体アタマに入れておいたので、あとはカーロケ受信の警告が鳴ったら周囲をジックリ観察。そうすると面白いくらいに見付かることもありました。つまり、このBALZAC BZ-S8、カーロケ受信は「使える」と実感できました。

 実はこんな経験をしました・・・いまだから正直に言いますが、深夜、某所ワインディングをカッ飛ばしていたんですよ。制限速度40km/hのところを120km/hくらいで(汗)。ちょっと仕事でイヤなことがありまして、ストレス解消に非合法なコトをやっとったんですな(よい子のみんなは真似しちゃダメだよ)。で、ワインディングを抜けて途中、ストレートになるところがあるので、いつもソコでアクセルを床まで踏み付けフル加速してたんですよ。この日も当然、ストレートに差し掛かったら一気にフル加速!。さらにこの日は速度もノッていたコトから、その段階で約140km/hは出ていたと思います。そのときカーロケ受信警報がけたたましく鳴り響いたので「念のため・・・」とフルブレーキに近い急制動を行ったところ、その数十メートル先の茂みの中に、なんと覆面パトカーが潜んでいるではありませんか!(大汗)。あわや100km/h超過で逮捕になるところでしたわ(苦笑)。いや、笑い事じゃないですよね。逮捕→解雇→離婚と、人生の破局コースを爆走するところでした。さすがにソレ以降、反省して、こうしたムチャな走りはしないように心掛けております。
 

結論。
 そろそろ結論を出しましょう。ワタシが購入したミラリード製BALZAC BZ-S8、半年使ってきた感想としては、カーロケ受信機能部分については十分満足しています。ただしそれ以外のXバンド・Kバンド・ステルス・新Hシステムには正直、感度が悪くてお世辞にも褒めるべき点は見付かりませんでした(たとえ高感度モードに切り替えたとしても)。ただし、繰り返しになりますがカーロケ受信機能はかなり使い物になると感じました。
 まだカーロケ受信機能を搭載していないレーダー探知機をお使いの方には、是非、カーロケ受信機能が内蔵されたレーダー探知機の購入をオススメします。可処分所得に余裕のある方は、有名メーカーの最新機種が良いでしょうが、ワタシのように極めて限られた可処分所得しか持ち得ない人は、ヤフオク等で格安なカーロケ受信機能搭載レーダー探知機を探す等して入手してみては如何でしょうか?カーロケ機能は違反の予防にもなる他、街中に紛れ込んでいる覆面パトカーを探したりする愉しみも味わえますよ!(ネクラな遊びだが(笑))。

 

補足。電波法に絡む問題
 警察が使うカーロケを受信して、それを利用することは法律に違反しないのでしょうか?ちょっと調べてみました。電波法には以下のような記述があります。

電波法 第59条(秘密の保護)
 何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。

とあります。レーダー探知機を取り付ける目的は人それぞれでしょうが、端的に言えば速度取り締まりから逃れるためです。407.7MHzの波を拾って、こうした行為に用いようとすることは「特定の相手方に対して」行われている無線通信を「傍受」していることには変わり無いのは明らかとしても、はたして「窃用」に該当するんでしょうかね?微妙なところでしょうが、条文を読む限りは違法っぽく感じます。でも・・・もう手放せませんね、カーロケ受信機能は!(笑)。

 

注意!
05年頭くらいから全国的にカーロケの仕様が変更となったらしくワタシの住む札幌では傍受できなくなりました(号泣)。そりゃー、あんだけドライバー(&犯罪者)にとって役に立つカーロケでしたから、さすがに警察も対策打ったようですね〜。カーロケは極めて有効な防御手段だっただけに残念です〜。こうなったらやっぱGPSレー探か。

      
   
   






↓ 続編 ↓

格安GPSレー探の効用や如何に

 


作成:2004年7月