実は用意されている外部入力 |
AIC-210(”210”とは製品バージョンのようで今後この数値表記は変更になる可能性がありそうですね)は、ある専門知識を持った方が個人的に開発し、現在のところ某巨大オークション等のネットで販売されているハンドメイドの装置らしいです・・・こう聞くと不安に思われる方も居るでしょうが、少なくともワタシが実際に試した範囲では全く問題なく使えました。 ・・・いや、より正確に言うならば「全く問題なく」どころかクオリティの素晴らしい製品であり、1つ1つ丁寧にハンドメイドで作られていることが伝わる評判通りの秀作デシタ。よくネットでお手製の品を販売している人たちがいますが、このAIC-210のクオリティはそうした低レベルでは無く、明らかにプロの仕事による作り込みである、と実際に製品を手に取った瞬間に感じられます。 |
これはAIC-210では「AFC機能」なる機能が搭載されておりデッキと通信を行うことで可能となっているようです。これまで他の同種製品では、こうしたモードの遷移が行えず、強制的にAUXに切り替えるものばかりであった他、こうした従来品に見られた外部入力ONスイッチによる強制切替で無いのは勿論、外部入力をOFFにした際に純正デッキの電源が強制的に落ちてしまう不具合も回避しているという点で画期的です。 またAIC-210ではMODE切替スイッチが付いていない日産車(V35スカイラインで言うとBOSE非装着車)の場合も考慮されており、外部入力ONスイッチが別途付属しています。このスイッチをポンっとワンクリックするだけで、いつでもどのモードからでもAUXに一発で切り替えることが可能です。ワタシのV35スカイラインはBOSEオーディオ搭載車なのでステアリングのMODE切替スイッチで前述のように遷移させていくことが可能ですが、1つ1つ切り替えていくのが面倒なとき(例えば交通情報ラジオを聞いていて、そこからAUXに切り替えたいとき)などAIC-210付属のONスイッチを押せば瞬時に切り替わりますのでコレはとても便利。 さらに!AUXから他のモードへ切り替えたい(例えばFMラジオを聴きたい)ときなども、各モードのボタンを1クリックするだけで、いつでもAUXのモードから抜け出せることができます。この外部入力ONスイッチがあることで、およそ殆どの日産車に対応しているってのも嬉しい配慮ですね。 またこのAFC機能により、キースイッチをOFFにする直前に選択されていたモードを記憶し、エンジン再スタート時にはその記憶したモードから再生をスタートすることが可能。つまりAIC-210は、まるで日産純正品のように自然に無理なくスマートに機能してくれるのがステキ。こうした操作性の良さは非常に重要な性能と言えます。最小限の操作で済むということは運転中のドライバーへの安全面からも大切なことですからね。 |
昔、デッキにはカセットテープしか装着されていなく、CDプレイヤーが純正オプションで用意されていたような80年代の日産車にもこの8pin端子は確認できました。ちなみにこうした純正オプションのCDプレイヤーは8pin端子でデッキに接続されているため、AIC-210を使おうと思うとCDプレイヤーを外すことになってしまいますが。また、日産純正デッキの中で、2DINのCD&MD一体型デッキやカセット&CD一体型デッキの場合、10pin端子と6pin端子しか付いていない場合がありますので装着ができず注意が必要です(2DINのデッキは注意が必要ですね)。あと日産モコのようにスズキのOEM車だったりする場合もオーディオシステムが違うため接続ができないようです(日産車の場合デッキの多くはクラリオンや松下電器が作っている)。 |
取付作業にあたり、まずは内装をバラす必要があります。で、多くの人がこの作業に不安や難儀を感じることでしょう。V35スカイラインオーナーなら、G35iPod.comの説明が分りやすいでしょう。ソレ以外の日産車オーナーにはソニーのホームページにある資料が役立つことでしょう(そーいえばソニーは車載用カーナビ事業から撤退するそうなので、いつまでこのサイトの資料が使えるかは微妙・・・)。まぁ、1つ1つ丁寧にバラしていけばナンてコトはありません。引っ掛かりを感じたときは無理は禁物。そっと(それでいてチカラを込めて)取り外せば難無く内装をバラすことができますよ。手慣れてくると10分もあればダッシュボードやコンソール付近はバラバラに開腹できます。どーしても上手くバラせない時は日産ディーラーに持ち込めば良いんですしね。プロはものの数分でテキパキと分解していくので圧倒されます! |
クオリティは完璧。 iPod等の再生装置を車載する方法として簡単なコトから「FMトランスミッター」を使われる人が多いようです。実際、ワタシも試したことがありますが、ハッキリ言ってFMトランスミッターの音質は「悪い」です。FMラジオを車内で聴くと、とても高音質に聞こえるためFMトランスミッターで接続したら同等レベルの高音質が得られるだろう、と考えがちですがソレは大きな間違い!まずFM局が発する電波には予めノイズ対策として音をイコライジングかけて聴きやすくされています。FMトランスミッターではそんなイコライジングも無く素の音が出ますので同じFM方式でもプロの放送局とは音質が雲泥の差です。 また、カセットアダプターを使うことでiPod等の音をデッキに送る方法もあります。V35スカイライン(初期及び中期モデル)の場合、標準デッキがカセットテープ&CDチェンジャーなのでカセットアダプターを使うことができます。なぜか世の中、誤解している人が多いのですが、FMトランスミッターよりもカセットアダプターの方が音は良いです(カセットというと音が悪いような印象を持っている人が多いみたいで悲しい)。 こうしたことから、高音質を望むならデッキへの直結がベストであり、さらに言うならデッキへの接続も高音質でなければ意味がありません。ましてBOSEオーディオシステム搭載車なら高音質で音楽を楽しみたいことでしょう!そう考えるとV35スカイラインオーナーならFMトランスミッターやカセットアダプターでの接続などで妥協することは出来ないワケで、こりゃーもう、直結するしか無いでしょう!と。 |
iPod対応車は増えていくものの・・・ お気に入りの愛車と、お気に入りのiPodと、お気に入り曲。その3つを携えて次の週末はチョット遠出をしてみようじゃありませんか! |
作成:2005年8月 |