本山哲選手トークショー

2010年2月

 

 08年3月、高い期待と注目を集めたスーパーGTでのGT-Rデビュー戦。実に5年ぶりとなるサーキットでのGT-R復活は、半ば勝利が義務づけられたかのような高いプレッシャーに包まれていたはず。にも関わらず、すべてを完璧にこなした”仕事人”がいるーーーその人こそ、本山哲選手に他ならない。

 激しいレースに相反して常にクールさが求められるレーサー。ここ最近の本山選手を見ると、そのクールさが強さの秘訣に思える。クールでクレバーな走りが確実にポジションを1つずつ上げる。そして、その姿にはどこか”責任を全うする仕事人”の雰囲気が漂う。だからこそ、GT-Rデビュー戦という大舞台で完璧な結果を叩き出せたに違いない。そんな本山選手のトークショーが日産札幌ギャラリーで開催され、多くのファンが駆けつけた。

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 本山選手はことあるごとにレースは”団体競技”であることを強調する。チームメイトやスポンサーをはじめとした大人数で勝利という1つの目標を愚直に目指す団体競技である、と。この日もその点を強調していた。ご存知のように本山選手には苦い経験がある。そう、97年JTCCでの故意の接触事故。この身勝手な卑劣行為で本山選手は大きな代償を払うこととなる。

 だけれども、その失敗から多くを学び、それが今日の本山選手を形作っている。あの一件以来、レースを団体競技と捕らえ勝利に邁進していく。傍若無人な生意気若造レーサーから思慮深いオトナのレーサーに生まれ変わる。それこそが現在の本山選手の”強み”であり”魅力”なのは確か。会場が超満員になったのは、本山選手の魅力に他ならない。

 さて、トークショーは残念なことに、インタビュー内容が甘すぎて魅力半減。トークショーというのは有名人が来れば良いというものでは無く、その有名人から何を聞き出すか?にある。だから「レースをはじめたきっかけは」なんて定番の質問をし、そこで終わらせないで、もう一歩深く踏み込まないと内容に新鮮味が無い。無難な質問だけでなく、少しマニアックで際どい位の斬り込みで聴衆をリードする加減が不可欠なんだろう。

 一方、集まったファンに対して最大限に応じようとする本山選手の姿勢が、会場の雰囲気を和やかにさせていたのが印象的。歳を重ね、油の載った”仕事人”としての自信が静かに感じられる落ち着いた余裕ある口調にファンの期待も高まるもの。折しも2010年シーズン、飛び道具とも言える新型マシンHSV-010GTで参戦してくる宿敵ホンダをどう料理してくれるのか。見所尽きない2010年度シリーズは3月20日、鈴鹿で幕をあけます[終]

司会進行のミスフェアレディ

どんな質問にも丁寧に答える本山選手

会場は超満員。シャッターの嵐

子どもと女性のファンも多し

サイン攻めにあう本山選手

可能な限り応じようとする姿勢に

ファンは大喜び

Wikipediaでの解説を読むhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%B1%B1%E5%93%B2