不思議そうに私を見る目。
 だって、私は、ミミが誰を見ていたのか、ずっと近くで見ていたから知ってるのよ。


「ねぇ、タネモン……」
「なぁに、ミミ?」

 ポツリと呼ばれて、顔を上げる。
 ずっとぬいぐるみの振りをしてなきゃいけないのに、そんな事、お構いなしに話し掛けてくる。

 動く乗り物から見える景色を見詰めながら……。

「……一体、何が起こっているの?」

 そして、その視線が私を見詰めてくる。
 真剣な表情で見詰められて、私はその視線から逃れるように俯いた。

 だって、それは、私にも分からないから……。

「……分からないの……」

 だから、ポツリとそれだけを呟く。

 だって、本当に何も分からない。
 ただ分かっているのは、私たちの大切な人を傷付ける存在が居ると言う事だけ。

「……私の心と同じね……」

 自分の言葉に、苦笑交じりに呟かれたその言葉に、顔を上げてミミを見る。

「ミミ?」
「私も、分からないの…どうしてタネモンの事を友達だと思っているのか……。何処で、知り合ったのかも……」

 語られる言葉に、何も返せない。
 確かにミミは、私の事を覚えていてくれた。
 でも、それは、本当に自分の事だけ。
 デジタルワールドの事も、他の仲間の事も何も覚えていないのだ。

「だからね、知りたいの。本当の事……」
「ミミ…」

 まっすぐに見詰めてくる純粋な瞳。
 何も分からないから、知ろうとする前向きな心。

「あの少年が誰で、どうして私が狙われたのか。その理由が、日本にあるような気がするのよ」

 言われたそれに、大きく頷く。
 この日本に、その答えがあるのは、本当の事だから……。
 そして、何かに導かれるようにミミがここに戻って来た事にも、何か運命のようなものを感じるのだ。
 何処かで、操っているような何かの存在を……。

「泉くんにも、会って私の気持ちを確かめたいし、それにね、先輩に素敵な人が居るのvv」
「だぁれ?」

 嬉しそうに語られるそれに、問い掛ける。
 コウシロウ以外にも好きな人が居る事に、驚きながら……。

「武之内先輩!」
「タ、武之内……??そ、それって、ソラのこと???」

 聞かされた名前に、頭の中に、はてなマークが一杯になる。

「タネモン、武之内先輩の事も知ってるの?」

 知ってるのって、聞いてくるミミの目が輝いてるのを見て、私は小さくため息をつく。
 ミミが、ソラの事を尊敬してるのだって、知ってるわ。
 だって、お姉さんにしたいって、何時も聞かされていたから……。

「ねぇ、ミミ、ソラにも会いに行くの??」

 ミミの質問に答えずに聞き返す。
 だって、それは、昔の仲間に会えるって事。

 記憶は無いのに、確かにミミの中には、その想いが残ってると分かるから……。

 これも、何かに導かれてるのかもしれない。
 その何かは、私にも分からないけど、確かに何かの力を感じるから………。
 

 そして、予感がするのだ。
 そう遠くないその時に、選ばれし子供達が集まる事を……。



                                             



   はい、パルモン…(タネモン)バージョンになります。
   ハショリまくりで、意味不明。<苦笑>
   何が書きたかったのか謎ですね、本当。<苦笑>
   そ、そんな訳で、ソラさんの名前も出てきました!!
   後出てきてないのは、ヒカリちゃんだけかな??(あれ?出したっけ??<覚えてないし…xx>)
  
   これで、漸く出てきている選ばれし子供達とデジモン編は、無事(?)終了です!!
   後は、出てきていない3人と本編を頑張らねば!!