「太一、太一、太ーってばーたいち?」

振り返ってみると空と数人の女子が、太一を呼んでいた。

「お、なんだよーー空か。」

「何だとは何よー、もーー。」

怒っている空を、慌ててなだめようとする太一

「悪かったって。で、何の用だ?」

「そうそう、太一ったらテストを机に置きっぱなしだったから、届けに来たのよ。」

そう言いながら、どこか空の顔は笑っていた。

「太一って、本当にすごいわね。5教科合わせて200点だもん。」

その言葉を聞いて、太一は少しムッときた。

それというのも、自分にとって友達・・それとも同じ選ばれし子供、いやそれ以上の何か・・という存在の空にそんな事を言われたからだ。

しかし、空が怖い太一は反論できずに困っていると、

「ねぇ、太一・次の日曜、開いてる?」

「えっ?あー別に開いているけど・・どうかしたか?」

太一が不思議がってると、空が、少し頬を赤めて

「・・・いっしょに・・・デートしよう。」

その言葉を聞いた時、太一は衝撃に気絶しそうになった。

「えええぇぇぇーー。・・どこに?」

驚きながらも、太一は内心嬉しかった。

「ばかねー。それを相談しに来たのよ。」

太一は、いろんな事を言いたかったが、他の女子もいるので大きな事はいえない。

悩んだ末、(合計点数200点の頭で)D−ターミナルを使って、空にこっそりメールを送って帰ってきた。

・ ・家についた途端、ヒカリにいろんな事を言われたが、太一には聞こえていなかった。

数日後、約束の日になった。

先日、D−ターミナルで指定していた場所に、一同(太&空&大&タ&)

は、集まった。

「デジタルゲートオ―プン・・出動―――」

四人が、ついた後、太一と空は二人と別行動(デート)をし始めた・・

しかし、この後二人にせまる二つのピンチを、二人はまだ知るよしもなかった。

 

そしてちょうどその頃、別のゲートを抜けてヤマト、ヒカリ、タケルがやってきた。

「お兄ちゃん、私に黙っていくなんて許さない。」

「太一――空――。」

「ま、まあまあ2人とも落ち着いて。」

どこでどう知ったか、三人とも2人の後を追いかけてやってきた。

そのうち2人は、怒りの炎にメラメラ燃えていて、残りの一人は困惑していた。

「光四郎さん。2人の位置わかる?」

「はい、ここから三つ上のエリアです。」

「よし、行こう。」

「ヒカリちゃん・・怖い。」

時を同じくして、太一達は仲良く手をつないで歩いていた。

「ねぇー太一、何か後つけられてない?」

「え・・そういえば・・」

太一と空は、次の予定ヲ立て始めた。

そして、パソコンを探していると、

「ギャオース。」

鳴き声と共に、

「うわっ、スナイモンだっ。」

「きゃあ、太一―――。」

その声が聞こえた時には、空の姿はどこにもなかった。」

「空――――。」太一は愕然とした。

ついさっきまで、いっしょにいた者が今はいなかったからだ。

太一が懸命になって探していると

「太一――。」

アグモンとピヨモンが目の前にいた。

「2人ともどうして?・・空は?」

ピヨモンが不思議がっているが、今は説明している暇は無い。

「話は後だ。アグモン、進化だ。」

「うん、任せて。」

そう言い終わらないうちに、太一のデジヴァイスが光り・・

アグモン進化―――グレイモン

「よし、いっくぞーー。」

 



それから数分後、太一はスナイモンを 発見した。

「今度は、にがさないぞっ、グレイモン頼む。」

そして、スナイモンとグレイモンの戦いが始まった。

その間に、太一とピヨモンは空を探した。グレイモンもがんばったが、あまりの長期の戦いに、グレイモンのエネルギーが無くなってきた。そして、最後の力を振り絞って、必殺技{メガフレイム}を放った。そしてアグモンに戻った。

だが、その一撃が効いたのか、スナイモンは逃げていった。

だが、肝心の空はまだ見つからない。ピヨモンは、半分泣いていた。太一も励ましてやりたいが、先ほど転んで足をくじいていたので、そんな余裕も無い。

太一が、疲れて座っていると

「太一―――。」

見ると、アグモンと空がこっちに走ってくる。

「空――」

ピヨモンが急いで飛んでくる。

それをなだめたから、太一の方に駆け寄る。

どちらも同じタイミングで、「大丈夫?」と答えてしまった。それを聞いて二人と二匹は、一斉に笑う。

それからアグモン達と別れ、二人はまたデートの続きをはじめた。


結局2人を見つけられなかったヒカリ達に怒鳴られる事も知らずに・・・

 


た顧問様から頂きました。
何時も、本当に有難うございます。
そして、載せるのをOK頂いてから、日にちが過ぎてしまって本当にすみません。
UP出来るように少し手を加えさせていただいたので、イメージを壊していたら、すみません(><)
こんな私に、小説を本当に有難うございますね。
また、お願いいたします。っと、ずーずーしい事を言ってみたり……xx
聞き流してくださいね、た顧問様。<苦笑>