装 備
山荘は二段ベッド、60人内外収容。シュラフ、マット、食器類携帯。ガイドが食事作る。
排雲山荘の食事
排雲山荘(標高3400m) 山荘のテラス パスポート見せなさい! はい。 玉山・登山口(標高2600m)
・夕食〜レトルトおこわ御飯、レトルト春雨中華風、乾燥野菜のサラダ、スープ。
・深夜食(2:30)〜ウドンのようなラーメン
・朝食〜雑炊「味はそれなりに、それなり・・」
いざ!いざ!出発
荷物は軽く(8kg)、財布は重くが今回の山行の特徴。行く先々で乾杯、和気あいあい、ひたすらやかましいだけの軍団。
スケジュール
10/6 新千歳―羽田(リムジンバス)成田(泊)
10/7 成田―台北 (専用バス)礁渓温泉(泊)
10/8 移動日 タロコ渓谷の天祥 (泊)
10/9 雪山(3886m)台風で登山不能。合歓山
(3461m)3山に変更 捕里(泊)
10/10 観光と移動 日月潭、文武廟
阿里山・東捕温泉(泊)
10/11 阿里山ー上東捕―タタカ鞍部〜
10/12 排雲山荘~(玉山登頂)〜山荘〜タタカ
上東捕―(専用バス)―台北(泊)
10/13 台北―成田 (泊)
10/14 成田―羽田―新千歳
玉山(ぎょくさん)とは
日清戦争(1895年)で、台湾は清国(現中国)から日本に割譲された。1895年から終戦の1945年まで50年間の永きに渡る。よって高齢者の多くは日本語を話す人が多いようである。アジアの他の国と比較して、日本に対しては概ね好意的である。
当時、陸軍参謀本部測量部はこの島に玉山と呼ばれる高山があることを知り、測量に着手し、明治29年に測量と3950mの結果を得て、明治天皇に報告し、天皇が「新高山」
温泉だあ〜
台湾初日の宿は、台北の東海岸「宜蘭」の温泉地「礁渓中信山多利大飯店」(読めない!)
台湾は、全島に100ヵ所余りの温泉が湧き、
雪山はダメッ!!
雪山への車道が、台風の猛威で数ヵ所破壊され通行不能になり、代わりに太魯閣(タロコ)渓谷国立公園にある「合歓山」を案内される。石門山、東峰(3421m)、主峰(3416m)の連山を登るが、標高差300m程度のそれぞれ往復1時間チョイで茶を濁す。
山よりも渓谷が素晴らしい。大理石の奇岩怪石が20kmにわたる。断崖絶壁、激流、峡谷にへばりつくように走る道路は迫力満点。
タロコ渓谷・入り口 奇岩怪石の渓谷 合歓山(標高3421m)
合歓山看板 台湾最大の避暑地でリゾート地・捕里の豪華ホテル
(ニイタカヤマノボレ1208)
1914年12月2日に発令された日米開戦の日時を告げる、海軍の暗号電文である。暗号の意味は「ハワイの真珠湾攻撃せよ」である。ちなみに攻撃中止は「ツクバヤマ ハレ」、攻撃成功の信号が映画にもなった「トラ トラ トラ」
スタッフ
ガイド 台湾ガイド 登山ガイド(左)と運転手
ガイド:島方さん
アルパインツアーサービス梶A
マッキンリー登頂、世界各国のトレッッキングガイド
台湾ガイド:謝齢儀
商社から転身2年、日本語それなり
所属:大通旅行社
登山ガイド:林哲全
日本語片言、台湾100名山80山登頂、40代独身
台湾の露天風呂
(地元の人は水着着用)
東捕温泉の露天風呂(7F)
観光その1
移動を兼ねて、空白の1日を利用して台湾中部の観光とした。「日月潭」(好きに呼んでください)台湾最高のリゾート地である。
ガイドが賽銭箱には台湾通貨100円(日本円400円)は入れるのが普通です、と催促する。しかし、信仰心にとぼしい私は手を合わせるのも億劫、まして400円なんて、ビールが飲めるじゃないか。取り合えず小銭を「清水の舞台から飛び降りる」心境で放り込む。そして願い事は尽きることが無いほど頼み込む。
さァ〜玉山だ!
前日、温泉で疲れてもない体を癒して、いよいよ登山日。雨が降ろうが台風であろうが、人気の山で日程が埋まっているので変更は出来ない。やはり台風のさなかに登って行方不明者数名が未だ発見されませんと言う報道。
タタカ鞍部という登山口(標高2600m)からメンバー10名、スタッフ4名が9:30スタート。山腹をゆるやかに登る。美しい森には杉のような、松のような大木が生い茂る。断崖のトラバース箇所には木道がつけられており、山荘まで82箇所もあった。立ち枯れた白骨木が美しい。2〜3本、お土産に持ち帰りたい心境だ。休憩棟やトイレも数ヵ所ある。
のんびり歩いて5時間後の14:30標高3400mの排雲山荘に到着する。
今日は暖かい。10度内外か。8割が台湾人のようだ。1室16人位の部屋、2段ベッドに焼き鳥の串刺しのように場所を指定される。5時に食事、8時消灯。酒も無いので寝るしかない。疲れてもいないし、酒も無い、まして6時から眠れるはずもない。2時起床まで999回程の寝返りをした。隣に寝ていた○○ちゃんはもっと寝返りをしていたようだ。余りに激しいので悶えているのかと疑った。
翌日深夜 2:00 起床。ラーメンのようでラーメンでない、ウドンのようでウドンでないガイド特性の手作りを食す。一応、旨い、旨いと世辞を言う。長年の営業経験で心にも無い言葉が口から自然に出る、この悲しき習性。3:00 出発。台湾の中高年グループをごぼう抜き、さすが10人はベテラン揃い。
ヘッドランプなので高低差も周辺の景色もわからない。途中、ザレ場をジグザグ、崩壊らしきところはシェルタがしっかり補強されている。5:20 頂上(3952m)。真暗だ。
5:40、日の出雲海だ。昨晩一面の星空
山の難易度は、北アルプス・一の沢登山口から登る常念岳(2857m)の標高差1600mと似て、樹林帯、ザレ場と続く緩やかな山で中級と言うところであろうか。
バスで台湾のウーロン茶畑と椰子の木林を通り、9時間後の夜9:40に、台北着となる。
トイレも立派 木道も立派 大木の樹林帯 玉山頂上
メンバー 10人
・ミヨちゃん、ケーコちゃん、ルミちゃん、そしてさすらいの用心棒・私。
・萩原さん:静岡県、片肺で高度は苦手。キナバル経験
・小森さん:茨城県、奥さんと海外登山競争中、労山会員、深田97山
・新保夫妻:群馬県、公務員(年金者)アコンカグア、キリマンジャロ、メラピーク、エルブルス他
・岡部さん:東京都、
・山下さん:大阪府、100名山、キナバル
合歓山、メンバーの一部
観光その2
台湾最終日、紹興酒工場で試飲、飲めないものだと悲観する。何とかと言う寺、故宮博物院、忠烈祠を回る。故宮は世界四大博物館と言われ、70万点も収容。「故宮を見ずして中国を語るなかれ」と言われるが、二度見ているが、未だ語れない、反省・・・。
忠烈祠には直立不動の衛兵が門の前に2名いる。目の瞬きも微動だにしない。世界の衛兵を何ヵ国か見てきたが、ここの衛兵がNO1だ。中国との対立が緊張感を保っているのだろうか。
故宮の衛兵(身動き一つしない) 連日、美味しい中華料理 市場のカラフルな果物 台北の故宮
帰 国
小遣いはビール、紹興酒代で6千円。
費用合計312,000円でした。