ちと遅れたが、耐久レース第1戦のレポート。今回は初のレースクイーンが登場(^^;
レース直前の4月28日、我々のホッピー1号車は冬眠から目覚める為の整備をやった。主に去年最終戦でのクラッシュの修理と、油脂類交換、ブレーキロータ交換、など。
ボンネットとバンパーはペイント。
そしてレース当日、無事にサーキット入りした我々。 去年はロドスタだけが2ストップ作戦を強いられる強烈なハンデを背負っていたのだが、今年からそのロドスタへのハンデが変更された。ピットイン回数の制限は他車種も含めてすべて最低1回のドライバ交代が義務付け。
ロドスタは純正ハードトップを装着。
というモノだ。30Kgの屋根を背負って走るハンデが課せられたわけ。内装が無いレーシングカーなので、ハードトップ付きだと車内温度はかなり上昇してドライバの体力を奪うカモしれない。狭い車内でのドライバ交替もちょっと大変カモしれない。ピット作戦が全車共通になった事で、シビック勢とのタイム差も解りやすくなるしその重要性も増す。この為、ライバルとのタイム差を表示出来るサインボードを導入(K氏からの借り物)。
2号車が...?
ドライバ冷却ダクトを設置。いいな、ソレ。1号車にも欲しいな。
出走待機中の各車。そして予選開始。今回、1号車はブレーキロータが新品なので当たりが出ていない。更に去年のクラッシュでフラットスポットを作ってしまったタイヤ2本を新品にした為、リヤタイヤのみ新品イボ付き。この状態で朝イチでタイムあ出るハズも無く、1号車は予選を諦めていた。短い予選時間を皮剥きと当たり出し、そして3人のドライバの練習に当てる事にした。
まず、私がタイヤの皮剥きとブレーキの焼き入れに出走。15秒台までタイムが出た所で早めに変態長に交替。変態長は去年のクラッシュのトラウマを背負っていて精神的に攻め切れないようで、タイムは17秒程度。ここで残り数分で1号車のエースドライバの茶太郎に交代。タイヤとブレーキと路面が出来上がってきた所で、茶太郎の1発に賭ける。タイミングモニタの上位3台はシビック勢の13秒台、ロドスタ勢は15〜16秒くらい。シビック勢との差は大きい。ラスト1週で茶太郎が14秒6を叩き出し、ロドスタ勢のトップに踊り出る! 結果はシビック3台に続く4位を確保。予選を諦めていた1号車がロドスタ勢ではトップに出た!(^o^)
予選順位 チーム名 車両 タイム 1 ファーストウェイシビック EG4 13"295 2 ホンダレーシング EG4 13"349 3 TEAM城山RACING EG4 13"874 4 ステージ ホッピー1号 NA6CE 14"630 5 マッサGoGo NA6CE 14"643 6 T.O.R.F.ロードスター NA6CE 14"897 7 ステージ ホッピー2号 NA6CE 15"063 8 オートハウス・ヒロセ EL54 15"780 9 マツダアンフィニロードスター! NA6CE 15"920 10 FALS GARAGE31 NA6CE 16"032 11 T.O.R.F.スターレット EP82 16"308 12 RFG FALS EG4 EG4 17"765 13 それぬけパイパンマン M101A 17"894 14 改瀬工業&黄バラビギナーズ EC53 18"614 去年に比べると、シビック勢のタイムが伸びていて、ロドスタ勢は軒並み0.5〜1秒ほどタイムを落としている。ハードトップ装着による重量増と、重量バランスの変化によるオーバステアに各チームが悩まされている。ブレーキングからターンインでオーバステアが強めに出るのだ。
ロドスタ勢ではトップの1号車。
1ヒート目のスタート間近。1ヒート目のスタートは予選の最後を走ってクルマの状態を知っている茶太郎に任せた。スタート直後、シビック勢イン側にいた5位ポジションのマッサGoGoに1コーナでインに並ばれ、先行を許してしう。シビック3台がトップ、続いてマッサ号とホッピー1号。3台のシビックが徐々に離れていく。特にトップ2台のシビックが速い! VTECパワーがヘタる前の前半5周のシビックの速さには付いていけない! マッサ号にテールツーノーズで張り付く1号車だが、なかなか抜けない。しかし、シケイン立ち上がりでインを取った1号車がそのままソックスコーナでマッサ号のインを突き、マッサ号の前に出る。 そのまま順調に走る。上位陣のドライバ交代で一時的に順位が乱れて解らなくなったが、1号車もピットイン。茶太郎から私へ代わる。
「1コーナっ、ブレーキングでオーバステアが強いっ!」
と情報を受け取って私が出走する。朝イチのクルマの動きと全然違う。突っ込みのオーバが強い。だが、走り方でなんとでもなる程度。全車のピットインが終わった時点でなんと1号車は単独2位!(^o^)
が、ナニやら異音が...? ハードトップ無いに巻き込む風の音だと思っていたのだが、どうやら違う? アクセルオフで
ずごごごごごごごごご
って音がする。それもどんどん酷くなる。まさか?
デフがブッ壊れた??(ioi)
どうしよう? 前後に敵はいない。無理して走ってもトップには追い付けそうにない。3位とのタイム差だけ見ながら、残り時間と周回数を考えつつ、15〜14秒だったペースを16秒程度に落とす。それでも音はどんどん酷くなる。ガラガラ言い始めた。
そして2位でフィニッシュ!
しかし、チェッカー後にペースを落とした瞬間、ガラガラ音は劇的に...(^^;
ピットに戻った私を笑顔で迎えるチームメイトに
「デフが壊れたっ!」
と叫ぶ私。やるしかない。やるべ。
というわけで、30分のインターバルでデフを交換する。30分あればなんとかなるハズ。ちなみに2号車は5位でフィニッシュしたものの、ブレーキトラブルが発生してブレーキ分解中。
スペアのデフが用意された。が...アレ?
ホイールに群がる人々。実は、デフではなかった。今回、去年の最終戦で曲がってしまったホイールを交換したのだが、そのホイールが腐っていた為にペイントしたのだ。で、ナットの当たり面に付いていた塗料が、熱で軟化、ナットが緩んでガラガラ音発生。 急遽、ホイールを4本外してナットの当たり面のペイントを剥がす地道な作業に徹する。もしかしたらデフ交換の方が早いカモしれない?(^^; ついでに、1本目で問題だったターンインでのオーバステア対策として、フロントの車高を3mmほど上げた。その他、燃料補給やブレーキ点検、エンジン点検、などの作業を終わらせ、無事に2本目のグリッドに着いた。2本目は1〜5位がリバースグリッド。2本目のスタートはもう一度茶太郎に行ってもらう。なぜなら、トラウマを抱えて不調な変態長にスタートを走らせるのは作戦的に良くないと判断したから。 2本目、スタート直後の混乱に巻き込まれ、ロドスタ勢と絡んだまま走る。T.O.R.Fロドスタとマッサ号に続いて3台のロドスタがテールーノーズで走り続ける。タイムは15秒台と速くは無い。
ここで、ブッチ切りでトップを走るファーストウェイシビックにメインポストからオレンジボールが出たっ!? どうやらゼッケンが脱落したらしい。痛恨のゼッケン脱落オレンジボール!
# オレンジボールとは、車両トラブルを警告する為に強制ピットインを命じられるフラッグ。
なんとかマッサ号を抜いたが、T.O.R.Fを抜くには至らず、遅いペースに付き合う茶太郎。 他車がピットインした後、茶太郎の瞬発力に賭けよう。30分前後で他車がピットインするハズだが、1号車はピットインを遅らせ、茶太郎がタイムを稼いで上位に出てから変態長に交替、変態長が走る時間を短くする作戦を私は描いていた。が、ここで茶太郎からピットイン&ドライバ交代を求めるサインが? どうやら全走車の遅いペースに付き合ってるのがムダと判断した? それとも体力とか体調の問題? どうしよう? ピット側の作戦を強行するか? でも下痢だったらマズいな(^^;;
仕方なく、ここでピット側の準備をしてピットインのサインを出した。ら、次の周で同時に全車ピットイン! 最悪だ。作戦ミスだ...。大失敗。
変態長に交替。本番レースになればトラウマなんか忘れてタイムを出すだろうと思っていたのだが、変態長、マジでタイムが出ない。17秒? こらこら!(^^;
それでも3位を死守する1号車。一時は最下位まで落ちたゼッケン脱落のファーストウェイシビックがなんと数秒後方にまで迫ってきた。残り時間から考えると逆転される事は無いと判断するものの、とりあずペースアップのサインは出す。シビック勢はトラブルに泣き、上位をロドスタが占めている。1〜3位をロドスタが独占。
そしてそのまま3位でゴール。1本目2位、2本目3位、1号車はシビック勢に絡みながら表彰台を狙える位置だ。
3本目。リバースグリッドでも3位スタート。スタート担当は私。ソックスを抜けて混乱が収まって隊列になった時点で5位。シビックとTORFロドスタに先行を許してしまった。タイムは14秒台でトップ5台が1度に見える範囲に集中している。シビックが徐々に順位を上げ、トップ2台がシビックに。3位がホッピー2号車、T.O.R.F.ロドスタとホッピー1号が続く。T.O.R.Fロドスタにテールツーノーズで張り付くが抜けない。2ヘヤでインを刺そうと思えば刺せるのだが、もしも後ろを見てなかったら弾き飛ばす事になる。でも刺したいなー、TORF監督が上から見てる2ヘヤで弾き飛ばすのはマズいよなー(^^;; しかしトップのシビックもすぐそこに見えている。これは面白いレースだっ!
2号車、シケインんでミスったか? ソックスでTORFにインを刺されて抜かれる。私の目の前は2号車になった。 2号車を弾き飛ばすわけにいかないしなー(^^;;;;;;;
と、ここで事件発生。シケインでサイノスがコースアウト、へろへろにコースに復帰中。その先に周回遅れのターセルが。しまったっ! サイの巣の動きに気を取られてコントールポストのフラッグを見落とした。イエローフラッグが出いてる可能性が高い。目の前のターセルを抜くとペナルティを喰らう可能性が有る。ペナルティを喰らった場合のロスよりも、次のポストでフラッグを確認するまでターセルに付き合う方がマシと判断。次のポストでグリーンを確認し、ターセルを抜いた時にはトップグループの4台は遥か先に...(ioi)
ここから14秒台連発アタックを続け、再びトップグループに追い付いた。ここで次々に上位陣がピットインを始めた。私のタイムのヘタり具合を見ながらピット側ではドライバ交代のタイミングを探っているハズ。タイムは落ちてないが、35分以上走った所でピットサインが出た。上位陣ではちょっと長めに走って変態長に交替。5位をキープしたとしてもマッサ号にさえ抜かれなければ表彰台は確保できるハズだ。変態長に託す。
変態長、あっという間にマッサ号に抜かれた(^^;;; 17秒のタイムから徐々にタイムを上げ、ビール監督と茶太郎がダブルでペースアップサインを出す。後方とのタイム差はどんどん縮む。後半、変態長もやっと調子を取り戻し、15秒前半のタイムが出るようになった。 それでもなんとか6位でフィニッシュ。2号車は4位と善戦。
3本のポイント合計の総合結果は、
■1位 35p
ファーストウェイシビック■2位 25p
マッサ GО GО■2位 25p
T.O.R.F. ロードスター■4位 20p
ステージホッピー1号■5位 14p
ホンダレーシング■6位 13p
ステージホッピー2号■7位 3p
オートハウスヒロセ■7位 3p
マツダアンフィニロードスター■7位 3p
RDG FALS EG4■7位 3p
FALS GARAGE31■11位 2p
TEAM 城山 RACING■12位 1p
改瀬工業&黄バラビギナーズ■12位 1p
それぬけパイパンマン■14位 0p
T.O.R.F. スターレット
1位はファーストウェイシビック。まさにブッチ切りの速さ。2本目でゼッケン脱落が無ければ3本とも1位だっただろう。
マッサ号とTORFロドスタは同点2位で並ぶ。それに続いたのがホッピー1号。 この3台のロドスタがロドスタ勢のトップを争っている。去年はホッピー1号車がロドスタ勢トップクラスだったわけだが、今年から富山勢はドライバラインナップを一新。マッサ号も今年から本格参戦。冬の間のテスト走行や練習走行にも熱心な富山勢は脅威の存在となった。
また、ハードトップ装着義務付けで30Kg増となったロドスタ勢、13秒台は誰も出なかった。去年に比べて0.5〜0.8秒くらいのタイムダウンとなり、ピットハンデが無くなって他車と同じ土俵で勝負が出切るようになったとは言え、13秒台を連発するシビックとの戦いはシビアだ。それでも総合力で上位に食い込むロドスタ勢は素晴らしい。
1週間前になってやっと整備して練習もテストも皆無でぶっつけ本番な長岡勢、そんなナメた姿勢ではもう勝てないのか?(^^; 今後に向けて大きな課題を残した開幕戦であった。
# トロフィー無しで帰ってきたのは初めてだな...(ioi)
おまけ
じゃんけん大会で2号車が貰った缶詰(笑)。トップページへ .