筑波決戦2004 直前情報

今年もこの時期がやってきました。筑波決戦です。過去の決戦の様子は以下を参照に復習されたし。

99年 筑波決戦
00年 筑波決戦直前情報
00年 筑波決戦
01年 間瀬決戦
01年 筑波決戦直前情報
01年 筑波決戦笑細
02年 筑波決戦直前情報
02年 筑波決戦笑細

残念ながら2003年は書いた記憶が無い(笑)。

2003年はと言うと、特に秘策などは仕込まなかった...のだが、実はいろいろと失敗している(笑)。ちょっと2003年を振り返って書いてみると...

まずは詰まったマフラを捨ててニ寸管を導入。動力系での進化はマフラだけでエンジン本体は変わり無し。 2002年までは14inだったタイヤを2003年はついに15inにアップ。195-60-14の540Sから最新の55Sで205-50-15に変更。ところが、これがサイズ選択で失敗。最新タイヤは205でも235並に太かった。用意していたホイールではリム幅が足りず、こんもりと広がったサイドウォールが悲しい。そして予想を大きく上回るサイドウォールの盛り上がり具合に、フェンダとタイヤの干渉を恐れてビビりまくるハメになる。心のリミッタが無意識に働き、車高を高めにセッティング、更にいつもなら外してしまうバンプラバもそのまま入れてロッド長調整用のスペーサもそのまま残した。そしていつもオーバステア気味なので、すべてのセッティングをアンダー方向に持って行った。全体的に高めの車高で特にフロントを高めにセッティング、リヤウイングにガーニーフラップを追加してダウンフォースをアップ、リヤスタビライザを最弱に調整、etc...

が、これがすべて失敗(^^; リヤバンプラバが底付いてヘアピンでインリフト、トラクションが抜けて前に進まない上に立ち上がりでインが設置すると同時にリバースステア。最終コーナではアクセルオンでもオフでもドアンダー。車高が高いのでキャンバ角が足りずにタイヤのショルダ部分が異常磨耗、左フロントタイヤがボロボロに。すべてのセッティングが裏目に出てタイヤの接地を生かせずに撃沈。 気温が上がってしまった3本目、アンダステアを殺す目的でリヤウイングを目一杯寝かせてダウンフォースを減らす。路面温度が上がってほとんどのクルマがタイムを落とした3本目にベストタイムを記録。タイムはなんとか9秒2まで伸びたのだが、車のポテンシャルを生かしきれず、悔しい思いは残った。ちなみにマフラの詰まりに泣いた2002年に比べればストレートは普通に伸びたのだが、NB勢のストレートの方が速かったカモしれない。NA勢もレベルアップが凄まじく、もはやファインチューンで満足している場合ではないと実感。

参加台数の半分以上が10秒を切ってしまう恐るべき走行会に成長してしまった筑波決戦、クルマもドライバもハイレベルでなければ上位タイムは狙えない。

以上が2003年の私の結果だ(^^;



それでは今年の状況を私が知る範囲で、、尚且つネタとして面白い面子だけを摘まんで紹介してみよう。実際にはもっと速いヒトもいるのだが、とりあずネタになりそうなヒトだけ紹介ね(笑)。


Canon EOS-10D / EF80-200mmF2.8L / 1/60秒 AE -0.5EV

大市民号。去年のトップタイムを記録。圧倒的なサーキット練習量を誇るおやぢレーシング特攻隊長。NB2ピストンにヘッド周りチューン、E-マネージで制御。 ノーマル排気量ながらもシャシダイナモで170馬力以上を記録。クルマの仕様は去年とほとんど同じながら、今年は地道な軽量化に励んでいるもよう。コソ連の量もハンパではなく、筑波決戦にすべてを掛け、この為だけに1年間を生きて来たと言っても過言ではあるまい(笑)。去年6秒台を記録しているが、今年も狙いは6秒台か?


写真はマチルダ氏のサイトからリンク

マチルダ号。N0仕様のNB3で去年は7秒台を記録。今年はN0の制限が無くなったのでナニをどういじってくるか解らない。詳細は情報規制でなかなか伝わってこないのだが、どうやらP/Sをを外して重ステ化、フロアカーペットを剥がし、アクリルガラスまで導入して軽量化に燃えてるらしい。 ほかにもコソコソやってるようなのだが? 去年はノーマル車で7秒を出してしまうだけに、レギュレーションの制限が無くなった今、彼がどこまでチューンしてどこまでタイムを伸ばしてくるのか? N0チャンピオンドライバの走りは脅威だっ! 今年の狙いは6秒台か?


Canon EOS-10D / EF80-200mmF2.8L / 1/60秒 AE -0.5EV

ABIT号。大市民号と瓜二つ(笑)。85mmピストンがブローして今年は86mmピストンで組み直した1974cc(!)の新エンジン。セッティンが安定せずにエンジン本体の性能をなかなか引き出せないFreedomに見切りを付け、Sr1用のBPF3型ECUを無理矢理移植、エアフロを使用したROMチューンで制御。圧倒的な安定性を得てベストセッティングを狙い、大幅なトルクアップを実現。そのエンジンパワーは200馬力に迫る。が、多忙故に準備不足が否めず、今年はタイヤを用意できなかったらしい。持ちタイムは8秒台で今年は7秒台を狙う。


Canon EOS-10D / EF80-200mmF2.8L / 1/60秒 AE -0.5EV

↑ダートも走れるタナボタ号。ダート走行に備えたWRC仕様(ウソ)。81mmピストンで1722ccエンジン。今年も排気量は変わってないが、去年とは違うピストンとシリンダで組んだ新エンジン。足はもちろんASA。アライメントテスタ使い放題で拘りのアライメント調整を施している模様。そして今年はついにGTウイングを導入。他にもコソコソ何かやってるようだが詳細は掴めず。タナボタ部品の寄せ集めにしてはなぜか速い(笑)。去年は8秒台で今年の狙いは7秒台か?


Nikon E990 / Program AE

↑伏兵F氏。去年までは160馬力のノーマルNB3で走ってたが、今年はついに2号車を導入。NB3をツーリング仕様にしてしまい、堂堕自動車に有った廃車や廃部品、タナボタ部品やゴミなどを寄せ集めてレーシングNA8を1台作製してしまったらしい。笑細はまったく不明だが、85ピストンの1928cc仕様に256度カムと思われ、エンジンの仕上がりはかなり良いらしい。ボディーワークはお手の物なので強力なレーシングボディにASA足か? ツーリング仕様とは別に用意したレーシングマシンだけに、失うモノはナニも無い。超軽量仕様にしてくると思われる。ダート仕様タナボタ号を直線で千切るだけのパワーは出ているらしいが、エンジン完成(クルマも)が1週間ほど前。ナラシは終わったのか? セッティングはかなりテキトーと思われる。持ちタイム9秒台で今年の狙いは8秒台か? と、ここまで書いたが、直前に腰と股関節がブローしたらしく、どうやら欠場の可能性が大(^^;;;;


Canon EOS-10D / EF28-135mmF3.5-5.6 IS / 1/250秒 AE -0.5EV

あきやま号。NA6ノーマルエンジンにボルトオンターボ(!)。大容量インジェクタ採用で更にパワーアップ。去年まではソフトな足回りに泣かされたが、今年はついにASA足を導入。今年はニ寸管とGTウイングも導入。 地道な軽量化やらコソコソと秘策を練ってるヤフオク成金。 禁断のブーストアップ+燃料大幅増量で超パワーを出してくると予想。ブレーキに不安を抱えつつも去年は8秒台、今年の目標タイムは6秒台と言いつつ実は5秒台(!)を狙ってるらしい。


Nikon E990 / Program AE

Iさじ号。ノーマルエンジン+ラジアルタイヤながら、足とドライバの根性で(?)去年は10秒台をマーク。9秒台にあと一歩まで迫る。今年のラジアルタイヤはかなり進化して数年前のSタイヤとほぼ同等なので、Sタイヤ並のタイムも出るのではないか? 更に今年はコソコソと秘策を導入して8秒台を狙う。


Nikon E990 / F11 AE

↑長岡勢の茶太郎。要らないモノをひたすら外し、要るモノまで外し、実測で890Kg以下を実現した超軽量仕様。足はASA。去年まではノーマルエンジンだが、今年は新エンジンを組んだ。81mmピストンで1722cc。が、完成したのは2日前(笑)。もちろんまともにセッティングするヒマは無く、テキトーに作った試作ROMで筑波まで自走しながらのチェック。ブロー覚悟の捨て身エンジン。去年は9秒台、今年の狙いは8秒台か?


Nikon E990 / 1/125秒 AE

↑長岡勢の斬り込み隊長、 友人T号。0.5mmオーバサイズのノーマルピストンに272&264カム+4連スロットルをFreedomで制御。足はASAだ。ノーマルピストンで排気量が小さいのがハンデとなっているが、そこそこのパワーは出ている。なぜか車重は軽い。今年は極秘中の極秘でファイナルウェポンを導入。なんとニトロ噴射システム! そのパワーはまさに破滅的! 本来はシングルスロットル用の最小ノズルを使用するが、最小ノズルだろうがなんだろうが4連スロットル故に噴射量は自動的に4倍増量(笑)。これ以上絞れない最小噴射量でも破滅的パワーを発揮。スロットルオフ後のバックファイヤによる火災の危険、NOSガス漏れによる死の恐怖、ガスタンク爆発の不安、エンジンブローの不安、あらゆる不安を抱えて捨て身の走りを狙う。「1周持てば良い」と言う彼は帰って来れるのか? 去年のタイムは7秒台、今年は6秒どころか5秒狙いか? (^^;

↑そしてFire号。4年越しの新エンジン作成はつぶやきコーナですでにお馴染み。ボアを85mmにアップ、ストロークを85mmにアップ(笑)。85X85のスクウェアサイズで1928ccとなる。圧縮比は11.8を狙って面研に出したが、面研屋が削り過ぎたのか、或いは私の計算ミスなのか? 圧縮比は実測で12.0となってしまった(^^;;; カムは270度&260度。4連スロットルをインダクションボックスで連結してエアフロを使ってB63Hで制御する4連L-ジェトロ(笑)。


吸気系は5年ほど前に研究用に手に入れて温存しておいた松田速度Bスペックのフルキット。定価22万8700円(!)という恐るべき物体。いくらスロットルが4個でもエアフロが1個でエアフロの口径で絞られるなら意味が無い。70mmのサクションパイプでエアフロまで繋がってるわけで、70mmのシングルスロットルとなんら変わらないというアホな製品。それでもポートがストレートになる分だけノーマルサージタンクよりは少しはマシだろう。

しかし、全負荷でのテストは明らかに不足。サーキットでノッキングが出る可能性が大。更に不安は使用したピストン。このピストン、ロット不良によるエンジンブローが多発した事で有名なピストン。私がピストンを買ったのと同時期に買ったピストンで組んだ友人は短期間にブローしている。私のピストンがロット不良の時期に当たるのか外れているのかは確認出来ない。このピストンが最大の不安事項だ。

足は去年の反省で真面目にバラし、バンプラバを外してスペーサも外し、本来のストロークを確保。車高は可能な限り下げてキャンバ角の確保を狙う。去年ほどの極端なアンダー狙いををやめ、もうちょっとニュートラルを狙う。

だが、足回りのセッティングが当たっているかどうかは走ってみなければ解らない。いや、そもそもエンジンが本当に速いのかどうかもヒトと走って比べてみないと解らない(^^; 去年のタイムが9秒前半、今年は8秒台を狙うが、病み上がりの体調に練習不足にデータ不足にピストン不良と不安要素は多い。ロールバーに点滴をブラ下げて走る今年の結果はいかに????


んで、今年の長岡勢の合言葉は...

「助手席付けて行く?」

である(笑)。

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