06.12.12 Coomac cup 間瀬耐久レース第4戦

06年シリーズ戦の最終戦である。仕事の都合で途中で退場した前回のレースの最後に、主催者が

「次回最終戦は1.2.3の12月3日です」

と言っていたらしい。私はそれをビール監督から聞いた。12月3日だと信じていた。ら、実は12月9日だった(^^; 前回とは逆方向に1週間間違えていた私...またかいっっ! (^^;;;;


今回は我等がホッピーレーシング1号に加えてホッピー2号チームも参加する事になった。ドライバラインナップは...

1号チーム
変態長
Fire丸山
K猫


2号チーム
@上様
茶太郎
1t寺崎

となった。1号チームの構成は変っていない。1号チームの活躍を見ていた@上様氏と1t寺崎氏がどうしても耐久に出たいと言い始め、茶太郎を無理矢理巻き込んで、ほとんど無理矢理にクルマを作って最終戦にエントリーした。狙いは来年からのフル参戦で、最終戦はその為の前哨戦。さてどうなることか?

前日にさっさと寝た私は、当日朝、さわやかに目覚め、間瀬に向かって走る。途中でビール監督に追い付き、ビール監督と共に間瀬に着いたのは6時前。まだ真っ暗、そして寒い...。ゲートオープンの6時を待つ。真っ暗な中で「おはよう」と声をかけ合うが、「おはよう」のイメージではない(^^;

原子時計並みに正確なゲートオープン後、暗闇でLEDライトを口に咥えながら積載車からクルマや荷物を降ろす。暗闇でテントを設営する。


ようやく明るくなってきた。これはまだ6時過ぎの頃。雨に備えてテントをオオミチ勢と共同で設営。写真だから明るく見えるが、実はかなり暗い。ISO800 F4 1/4秒 だ。手ブレ補正レンズ万歳。


テント内には石油ストーブも登場(^^;


初戦のホッピー2号も準備に励む。実はこの時点でもまだ暗い。

そして6時30分にはドラミ、7時からいきなりフリー走行だ。まったく余裕の無いタイムスケジュール。フリーは私が1番に出た。今回の我々1号チーム号はタイヤをディレッチャからネオバに換えた。新品のネオバでウェット路面に出走する。

ビール監督:「皮剥きしなきゃだからちょっと無理してね」

あ、そう。それはつまりドリフトして来いって事だね。おっけー。と言うわけで、私は雨の中でドリフトしてみる。ブレーキがまったく効かない。フロントロックしまくり。ソックスコーナではドアンダーでフロントタイヤがジャダー。それでもアクセルオンでパワードリフト。2周目、2ヘアでスピンをやらかす。3周でK猫氏に交代。ドライバチェンジの練習も兼ねて超ハイスピードで交代作業をこなす。K猫氏も3周くらいで戻ってきた。変態長に交代。変態長に交代してすぐにチェッカが出るかと思ったら、なかなかチェッカが出ない。変態長、ウェット路面を走り続ける。この雨のフリー走行中、優勝候補の1台、ASPECシビックが1コーナをオーバラン、コンクリートウォールにクラッシュしていた。フリー走行でリタイヤか?

変態長がフリー走行をいっぱい走ったので、1ヒートのスタートドライバは変態長にお任せする事に決定。1ヒートのポールポジションは入金最速オオミチロドスタ(オレンジ色のヤツ)だ。朝からコンビニのATM前で9時を待ち、9時と同時に振り込みボタンを押したとの事(^^;;;

注: このレース、1ヒート目のグリッドはエントリーフィーの入金順となる(笑)

ウチのチームは5番グリッドに並んでスタートを待つ。と、思ったら、いきなりバック。変態長がグリッドを間違えたらしく、グリッドが1つ後退。スタート前にすでポジションを落とす(笑)。ちなみにリタイヤかと思われたASPECシビックはちゃんとグリッドに並んでいた。そして注目のスタート! 全車きれいにスタート。ダンゴ状態の混戦が安定した時の状態がコレ↓全開でストレートを加速中のトップ4台だ。


ASPECシビック、2号ロドスタ、FALS白ロドスタ、1号ロドスタ、の順で固着。4台がテールツーノーズで走り続ける。


シビックのペースがイマイチ上がらないようで、ロドスタ勢は自分のペースで走れない。シビックに付き合っている全車のタイムは22〜23秒台。シビックの前にはフロントロースタートのオオミチロドスタとオオミチスタレットが走っている。

シビックのペースに付き合いきれず、たまりかねた2号チーム茶太郎、バックストレートエンドでシビックのインを刺すが、シビックも譲らず、泥を撒き散らしながら茶太郎はインに半車身落としてシビックと軽く接触しながらのバトルとなった。それでもシビックの前に出る事は出来ず、後続もそのままシビックのペースに付き合う。ここで1号チームはドライバを交代させる事にした。このままシビックのペースに付き合うのムダだ。早めのドライバ交代で混戦を避けて単独でタイムを削り取るいつもの作戦だ。10周目、1号チームは「P」のサインを出す。が、なぜか1号の変態長はサインを見落とし、2号の茶太郎が2号向けのサインと勘違い、次の週で2号がピットインしてきた(^^; ここで2号チームは27.5秒のピットストップ。次の周でピットインした1号チームは19.2秒でピットアウト。

K猫氏に交代したAチーム、単独で走れる為にシビックに付き合っているトップグループより1〜2秒ほど速い21秒前後で走り続ける。ピットアウト直後に52秒有ったトップ差はみるみるウチに詰まり、45秒ほどになっている。26周が過ぎ、このあたりから他チームがドライバ交代を始める。他チームがピットに入るたびに1号チームの順位は上がり、トップグループ全チームがピットインを終了した時に我々1号チームはトップに立っていた!(^o^) 完璧な作戦だっ! 36周目にK猫氏がシケインでスピンを演ずるが、特に問題無くそのままトップでチェッカを受け、ホッピー1号チームは1ヒート目1位となった(^o^)


トップで帰って来たK猫氏を笑顔で迎える1号チームメイト。


続いて僅かなインターバルで2ヒート目がスタートする。燃料補給やエンジンオイルチェック、エアチェックなどを素早く済ませる。2ヒート目のスタートドライバは私だ。もちろんポールポジションからのスタートだ。 ポールスタートは初めてだ。いつものようにロケットスタートを決めれば間違い無くトップでシケインに入れる。今日のコンディションではそう簡単に抜かれる事は無い...ハズ。

そしてスタート! ウェット路面で絶妙のクラッチワークでホイルスピンさせずにスタート成功! トップのまま1コーナをクリア、シケインのブレーキングで....あれぇ〜っ ブレーキが効かない? つか、フロントロックしてます〜っ!(^^;;;; 減速しきれず、そのままステアリングを切り込むと間違い無く大スピン&クラッシュしそうだったので、切りかけたステアリングを戻してシケインのエスケープに向かって真っ直ぐにブレーキング。やらかしてしまった(^^;;;; 一時停止してすぐにスタート。6位くらいで復帰。がくっちょ...orz

6位で復帰したものの、1ヒート目と同様の展開でトップグループが完全にテールツーノーズで固着したまま周回を重ねる。私はトップグループの最後尾。しかも私の前は2号チームの@上様氏だ。無理にインを刺すわけにもいかない。トップから離されているわけでもないので、そのままの集団に付き合う。タイムは22秒前後。やはり早めのピットインが正解かな? と、思っていたら、思った通りピットインのサイン。14周目に変態長に交代。

ここから変態長、クリアラップで果敢に攻め、21秒台を連発。見えない敵を追ういつもの我々の作戦だ。ピットアウト後のオオミチ号とのサイドバイサイドの激しいバトルなどを制し、全チームがピットインを終了した時点で我々は2位に浮上。直後、トップを走るFALS白ロドスタが24周目にスピン! 我々はトップに立った! ここからFALS白ロドスタは脅威のペースで再び我々に追い付く。トップの1号チーム直後にテールツーノーズでFALSが張り付く。19秒台に上げて変態長も必死に逃げる。周回遅れをかわすタイミングで抜かれてしまう可能性も有る。あせった変態長、37周目のZコーナ突っ込みでスタレットのインを刺す。が、スタレットがそのまま自分のラインを取った為、変態長と接触、このドサクサでFALS白ロドスタがトップに立った。そのままチェッカとなり、我々は2位でフィニッシュ。私のスタートミスから2位まで上がったのだからまぁ上出来な結果と言えるだろう。


スタレットに特攻したAチーム号、僅かなインターバルで修理する。曲がったフェンダを叩き直し、外れたフロントカウルを固定する。燃料補給やエンジンオイルチェック、エアチェックなどももちろん済ませる。

3ヒート目のスタートはK猫氏だ。スタートに弱いK猫氏が今回は決めてくれるか? フロントローからのスタートだ。そしてスタート! 後方からロケットスタートを決めたのは2号チーム茶太郎か? 1号チームK猫氏、なぜか行き場を失い、シケインに進入できず、そのままシケインのエスケープへ...なんてこった! オレと同じじゃん(^^;;;

が、その後の再スタートが遅れたK猫氏、最後尾まで落ちる。1周目ですでにトップから10秒遅れ。更に下位チームを抜くのに手間取り、1周につき3秒くらいトップから離されていく。トップとの差がどんどん開いてしまった。そしてシビックに追い付いてからシビックを抜く事が出来きず、シビックに付き合ってタイムが再び1〜2秒ほど落ちている。トップはどんどん逃げ、40秒ほど先を行っている。

ここで私はレーシンググローブをはめ、体をほぐし始めた。チラりと私を見たビール監督...

ビ:「...だよね。」

俺:「やっぱし?」

またしてもウチのチームは超早めのドライバ交代。14周目に交代した私は何分走る事になるのか良く解らんが、なんとかなるだろう。そして私は走り始めた。この時点でトップから45秒以上離されていた。クリアラップで攻める。他チームのピットインに従って少しずつ順位が上がり、4位まで上げた。ウエット路面が微妙に乾いてきた。タイムは16秒台も出ている。前に見えるクルマが何位なのか良く解らないが、アレを抜けば3位なのだろうか? 時計は11時50分、ゴールは12時だ。あと数周か。タイムアタックのつもりで走る。アンダステアとフロントブレーキロックに悩まされるが、それでもハーフウェットの路面で15秒台が出たようで、ドライで走った前回のレースとほぼ同タイムが出ている。 が、12時を目前にした39周目、Zコーナでスピン。すぐに再スタートして順位は変らず。しかし、体力と集中力の限界。12時で電池を使い切るつもりで走ってきたけど、スピンでトドメ。もうダメ。どうせあと1周くらいでチェッカだ。後続はかなり離れている。このまま4位でゴールだな...

が、なぜかピットではアップサインが出ている。なんで? この局面ならキープかダウンだろ? あれ? 12時過ぎてる...え? ゴールってもしかして12時30分????? あれ? オレ、すごくいっぱい走った気がするけど、実は超早めのピットインで50分くらい走る事になってるのか? あと30分走るの? ムリ、無理、むり、muri、ぜったいむりっっ(^^;;;;

でもまだピットではアップサインが出てる...やっぱしゴールって12時30分なのか? もうムリだっちゅーの。どーしよー(^^;;

と言っても、走るしかないわけで、ここでドライバ交代なんかしたら4位を無くす事になる。12時30分まで走り続けるとしたら15秒台のアタックはもうムリ。雨が徐々に強くなってきてるし、現状維持しかない。最後の力を振り絞ってなんとか16秒台で走り続けていた12時10分の46周目、コントロールタワーでチェッカフラッグが出ているのをバックストレートから目撃。ものすごく嬉しい(ioi)


3位でゴールしたのはホッピー2号、ホッピー1号は結局4位だった。

1位 2位 3位
1ヒート ホッピー1号 FALS オオミチ
2ヒート FALS ホッピー1号 オオミチ
3ヒート FALS オオミチ ホッピー2号

結局、シビック勢を蹴散らし、3ヒートすべての1〜3位をロドスタが独占した。ウェット路面でFFシビックが有利かと思われたのだが、コーナリグマシンロドスタはやはり速かった。

そして最終戦の総合結果は


1位 FALS
2位 ホッピーレーシング1号チーム
3位 トータルオートオオミチ

となった。2回のスタートミス、スタレット特攻、3回のスピン、すべてを乗り越えて粘りの走りと作戦勝ちの2位獲得だな。

そして年間ポイントランキングはどうなったのか? 第2戦から公認車両になったロドスタ、我々は当然第1戦に出ていないので年間ランキングでは不利になる。

年間ランキングは

1位 FALS ロドスタ
2位 ASPEC シビック
3位 ホッピー1号

やった! 我々は第2戦からエントリーしたロドスタ勢のトップだ。FALSは第1戦に別のクルマで出ている分のポイントが加算されている。オオミチとホッピーは第2戦からのエントリーだ。 これなら十分な成績と言えよう。結局、今年の結果は以下となった。

第2戦
1ヒート 4位
2ヒート 2位
3ヒート 1位
第3戦
1ヒート 2位
2ヒート 2位
3ヒート 2位
第4戦
1ヒート 1位
2ヒート 2位
3ヒート 4位

年間総合 3位

来年はどうなる?

ちなみに今回、1号はフロントブレーキロックとアンダステアに悩まされた。ブレーキロックは初戦でミスったブレーキパッドブレンドの後遺症だ。リヤが効き過ぎたので、フロントに効きを強くして誤魔化したのが敗因。リヤの効きを落とすべきなのだが、リヤパッドがいっぱい残ってるので、磨耗により交換が必要だったフロントの効きを強くしてバランスを取った為、非常にコントロール幅の狭いブレーキになってしまった。ドライでも使い難かったが、ウェットでは致命的に使い難かった。そして謎のアンダステア。これ、実は足が原因だった。前回までは私のASA足を使っていたのだが、筑波決戦に合わせてFire号に移植した為、今回はビール監督のASAを1号に移植した。ビール監督のNA8に使っていたASAはバネレートが13K-10Kだったのだ。前回まで使っていた私のASAは12K-10Kだ。ウェット路面+ハードなフロントバネ。アンダが出て当然。更にフロントロック気味なブレーキ。1号はかなり苦戦したと言えよう。バネはどうにでもなるとして、ブレーキのコントロール性の悪さは次回への課題となった。

# フロントバネが13Kだった事は当日夜の打ち上げで初めて聞いた...(笑)。

表彰式が終わって他チームが撤収する中、我々ホッピー勢とオオミチ勢はパドックに居残り。


レースは昼過ぎには終わったわけで、そのままパドックでオオミチ勢お土産のカニや豚汁で打ち上げ。


間違えたとしか思えないカニの量。この箱が2つ有った。喰い切れないって(^^;;;;

来年もまた楽しく走りましょう!

# カニご馳走様でした(^^) >オオミチ勢

# タイムシート記録ご苦労様でした >雅氏


オマケ


特攻でクルマを壊して土下座する変態長(笑)

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