Coomac cup 間瀬耐久レース第3戦
06.09.16

我等がホッピーレーシングチームの第二戦である。前回の第2戦の様子はこちら。06.09.15のつぶやきにも書いたが、私はレースの日程を1週間間違えてた。前日まで明日がレースだという事を知らなかった(^^;;;;; 急遽、同僚と休みを調整し、レース当日の午前中だけ休みを取った。

今回もTカーをドライブして間瀬まで行く事になった私、仕事が終わってからビール監督の元に行く。と、ビール監督はマフラを作っていた。


第2戦ではニ寸管を使用していたのだが、あまりにも静かで、煩いクルマとバトルすると自分のアクセルワークが乱れると言う欠点が有った。そこで、音で回りを圧倒し、後からでもプレッシャを掛けられる大音量マフラが欲しくなるわけである。ニ寸管のテールピースを直管パイプに交換する。コレ、市販したら売れるんじゃない? サーキットでネジ2本を外してテールピースだけ直管に交換すれば爆音君、元に戻せば自走可能なストリートマフラ。


完成したマフラはコレ。サブサイレンサを残してテールパイプは直管。この音なら負けないっ! って、思ったら、実際の参加者の中では静かな方だったカモしれない...(^^;


ビール監督のセンスによりショッキングピンクに塗られたカムカバー。3馬力くらいダウンしてませんか?(^^;;


前回のレースの反省で、今回我々が用意したサインボードだ。178万円...ではなく、17秒8なのだ。タイミングモニタを見ているチームメンバからサインボード係りに大声で指令が飛ぶ。

「155万円っ!」

「おぉ、安くなったな!」

ってな感じである。ドライバ的にはタイムとポジションが解るだけでもとっとも嬉しい。

さて、今回のドライバラインナップは前回と同じ。変態長、K猫、Fire丸山、の3名だ。3ヒートそれぞれのドライバ采配だが、私が午後から仕事に戻らなければならない関係上、私が3ヒート目を走らないように配分した。第1ヒートのスタートは私だ。昨日までレースは1週間後だと思っていた私、一晩でレースモード切り替えられたのか?

スタート ゴール
1ヒート Fire丸山 変態長
2ヒート K猫 Fire丸山
3ヒート 変態長 K猫

まずはフリー走行。前回から変わったブレーキパッドと、ブレーキバランスを確かめる。が、コレはヤバい。ペダルに触るとロックする。バランスはかなりフロント寄り、効き過ぎてコントロール出来ない。ヤバ...。ブレーキに焼きを入れる事と、ブレーキコントロール方法を把握したくて10分ほど走ったが掴めず、K猫氏に交代。ビール監督にブレーキの問題を告げると、「焼きが入ると変るハズ」との事。戻ってきたK猫氏はブレーキに問題は無いと言う。そうか、焼きが入ると変るのか...。変態長が出て1週でチェッカが出た。アレ? 30分じゃなかったの? 20分でフリー走行が終わってしまった...変態長、ゴメン、オレが走り過ぎたか?(^^;

スターティンググリッドは予選順だ。予選とは? なんと、エントリーフィーの振り込みの早さだ(笑)。我等がホッピーレーシングチームは7番グリッドだ。マジで勝ちを狙っているFALS白ロドスタがポールポジション。

私は7番グリッドからロケットスタートを狙う。絶妙なスタートで2台ほど抜くが、ブレーキとタイヤに慣れない1週目、僅かなスキを突かれてマーチに抜かれる。一瞬たりとも気を抜けないスプリント並みな全開タイムアタックな耐久レースなのだ。もちろん、そのマーチはすぐに抜き返す。レビンなども抜き、4位に浮上。前は最大のライバル、オレンジ色のオオミチ号だ。その前は前回優勝のA-SPEC抹茶色シビック、トップはFALS白ロドスタ。

ここで私は気合のペースアップ。16秒前半〜15秒台のラップを刻み、前走車を追い詰める。数周走って、2位抹茶シビックと3位オレンジロドスタと4位ホッピー号が完全にテールツーノーズで固まった。プレッシャを掛け続けるが、抜くには至らない。単独走行より0.5〜1秒くらいタイムが落ちている。ムダだ。早目のドライバ交代でロスを無くすべき。ビール監督も同じ事を考えたようで、ピットINのサインが出た。ライバルチームより数周早いドライバ交代となった。ライバルチームはファストドライバとそれ以外のドライバでタイム差が大きいので、ファストドライバを長めに走らせる傾向が強い。我々ホッピーチームはドライバ3名がほぼ同じタイムで走れるので、ドライバ交代はいつやっても構わないのだ。

事前のドライバ交代練習で決めた作戦で、私はピットストップ直前にシートベルトを緩めていた。変態長への交代は12秒台で終了! ピットインの混乱で順位は乱れる。変態長も私とほとんど変らない16秒前半〜15秒台のラップを刻む。他チームのピットインが終了し、変態長は3位となる。我々の作戦は的中。


トップはFALS 白ロドスタ 入金最速ポールポジション


2位はオオミチ オレンジロドスタ 最大のライバル


3位はホッピー号

が、1位だったFALS白号は、トップを走りながらもスピン&コースアウトで脱落っ! そして変態長はオレンジロドスタに完全い追い付き、テールツーノーズ。最終コーナで周回遅れの赤シビックVTiをインから抜きに掛かったオレンジロドスタ、同じラインで付いていく変態長、ここでオレンジロドスタがテールスライドでタコ踊りっ、変態長はそれをかわそうとインに切り込んでやっぱりタコ踊り、2台が最終コーナでクロスラインでタコったっ! ドサクサに紛れて巧く前に出たのは変態長だ! うひょーっ! トップだっ!(^o^) ブッチ切りでトップを快走する変態長を見ながらビール監督曰く...

「いやぁ、ヘッドカバーをピンクに塗って良かった!」

え゛? ソレって...(^^;

そんなピットの余裕とは裏腹に、ここで、変態長、冷静にメータを見て青くなる。燃料が無いっ! 実はNA6の燃料タンクとメータは、サーキットではE以下までメータが下がっていても問題無く走れる。しかし、NA8乗りな変態長は、メータが残り1目盛りを切るとガス欠症状が出ると思ってしまった。ビビッタが働き、シフトポイントを早めにしてエコランに切り替える。 シフトポイントを変えた事で、走りのリズムが狂った変態長、あろうことか、4速全開の1コーナでシフトロック&超オーバステア、そのままシケインでオツリを貰うようにスピン!ほぼ最高速から縁石を避けてコース場でスピンさせたのは流石だが、2位と3位のマシンが笑いながら抜いて行った。ピットではもちろん大ブーイング(笑)。

変態長、このままピットに帰ったら殺される、そう思った。 ココで切れた。耐久レースの自制心、ガス欠の不安、いろんなモノを切り捨てた。記憶を失う勢いで追走開始。私の経験では間瀬でキレると2秒速くなるハズだ(笑)。

スピンの前の周が16秒4、スピンの周が26秒5、我々ピットは265万円のピットサインを出す(笑)。そしてスピンの次の周がなんと150万円、その次は149万円! ファステストラップだっ! 変態長すごいぞっ!

そして、ナニがどうなったのか、なんと、2位でフィニッシュ!

最後はトップのオレンジ号に追い付きダンゴ状態でのフィニッシュだった。3位はコースアウトから復帰した白ロドスタ。

ぶらぼー変態長!


僅かなインターバルで燃料補給。NA6のタンクとメータを知り尽くしている私は燃料少な目で軽量を目指すが、NA8乗りなビール監督や変態長は多目で安心を目指したがる。燃料が少ないとコーナでガス欠症状が出やすいNA8と、ほぼガス欠になるまで問題無く走れちゃうNA6、その違いをなかなか理解してもらえなかった。結局、重めの燃料搭載量で2ヒート目を走る。

2ヒート目のスタートはK猫氏。今回からレギュレーションが変り、2ヒート目以降はリバースグリッドではなく、通常に速い順にグリッドに並ぶ。結果、我々はフロントローの2番グリッドとなる。


K猫氏、スタートで一瞬出遅れる。一気にマーチにも抜かれ、6位くらいまで落ちる。


17秒8、ポジション5位

しかし、混戦を抜け出した5周目から15秒台にラップタイムを上げる。


ここでオイルフラッグが出る。シビックがエンジンブロー、コース場にオイルを撒き散らしながらコースオフしたらしい。ピットから見えないソックスコーナか1へア当たりらしい...。

15〜16秒台でラップしていたトップチームも軒並み17〜18秒台にタイムが落ちる。ここで私とドライバ交代。

事前の作戦で停止直前にシートベルトを操作する作戦をK猫氏は忘れていた。ここで私へのドライバ交代が手間取り、ピットストップ時間は16秒。1ヒート目の12秒を大きく上回ってしまう。 このドライバチェンジ時の情報交換は、

「ソックスの出口とその次にオイルが出てますっ。すごく滑りますっ!」

と、聞いた。なるほど、その2つのコーナだけで軒並み1秒もタイムが落ちてるんだ、かなり滑るんだろう。慎重に行く。が、どこがオイルなのか解らない。確かに1ヘアのアウト側にシビックが停まっている。ソックス〜1ヘアまでの間にオイルが撒かれてるのか? どこが滑るのか解らず、アクセルもブレーキも踏めない。17秒台のタイムが続く。ピットからはアップサインが出ている。だが、路面が信用出来無い上に、雨が降り始めている。各チームがドライバ交代を終えた今、我々は2位だ。後には3位のオオミチ号が見えている。ここでムリして変態長のようにスピンするわけにもいかん(笑)。私個人の判断で、現状の2位をキープする作戦にした。そして2位のままゴール。

2ヒート目が終わって...

1ヒート 2ヒート
FALS 3位 1位
オオミチ 1位 3位
ホッピー 2位 2位

と言う結果だ。1位+3位と、2位+2位、どっちがポイントが上なのか解らんが、この3台がトップ争いをしているのは間違い無い。完全にロドスタ同士のマッチレースになった。前回優勝のA-SPEC抹茶色シビックは今回はイマイチで、更に2ヒート目でリタイヤしてしまう。優勝争いは完全に3台のロドスタに絞られた。

私は3ヒート目は走る予定が無いので、レーシングスーツを脱いでサポートに徹する。つか、仕事復帰に備える(笑)

そして3ヒート目のスタートは変態長だ。激しいホイールスピンでロケットスタートに失敗するが、とりあえず2位をキープ。直後からホームストレートでナニかを訴えている。そのジェスチャーはナニ? 毎週ピットの全員が目を凝らすが、ナニを言いたいのか解らない。 ビール監督曰く、

「ナニが言いたいのか解らないからとりあえず「↑」サイン出しておこう」

だそうな(笑)。アップサイン出してタイムが上がったらなんとも無いんだろうと(^^; そのサインを見た変態長、意思疎通を諦める。そのまま15〜16秒でラップを重ねる。流石に切れた時と同等な14秒台は出ない。そして最後のドライバ交代。

ドライバ交代時の動画を用意した。 こちら AVI形式 約8Mbyte

ここで変態長が叫ぶっ「シートが壊れててるっ!」 え゛? 私はシートを点検する。右前のシートステーのネジが無いっ (^^; どうしよう、一瞬考える。だが、他のネジは止まっている、ネジを締め直すタイムロスは致命的だ。このままK猫氏に行ってもらおう、と、考える。ふと、我に返ってドライバのシートベルト装着を手伝う。K猫氏が背中にベルトを挟んでしまい、装着に手間取った。結果、ドライバチェンジに要した時間は21秒。練習通りで手際良かった1ヒート目の12秒に比べると9秒も遅い。今後の課題だ。

しかし、K猫氏も流石、最後のヒートで疲れているマシンを15〜16秒で安定して走らせる。シートのネジが無くても問題無いのか? そのまま2位でゴール。というわけで、

1ヒート 2ヒート 3ヒート
FALS 3位 1位 1位
オオミチ 1位 3位 3位
ホッピー 2位 2位 2位

この結果だと総合結果はどうなるの? やっぱ2位かな? (^^;;;


コース上にトップ3台を並べて表彰式。この時点で順位は聞いてないが、たぶん、総合結果は2位だろう。ここで私はタイムリミット。仕事に戻る為に帰る。後ろ髪を引かれる思いで表彰式会場を後にする。


会場を後にする私に手を振るチームメイト(^^;

富山勢に笑われながら仕事に戻る。じゃぁね〜、みんな。

この後の事は私には解らないのだが、総合結果はやっぱし2位。上位3台は僅差での争いだったようで、変態長が1ヒート目に取ったファステストラップに与えられる1ポイントが大きな差となって2位をキープ出来た。ぶらぼー変態長。

...ん? ちょっと待て? あそこでアホなスピンをせずに1位をキープしてフィニッシュしていたら? 1位-2位-2位で間違い無く総合優勝だったんじゃないの?(笑)

というわけで、今回も前回に引き続き2位でした。最終戦は12月3日...それってSタイヤがいるんじゃないの?(^^;

# Sタイヤ = スタッドレスタイヤね(笑)