マスターシリンダストッパ変造

I爪さんからタナボったマスターシリンダストッパだが、形状が気に食わん。こんなんで役に立つ筈が無い。メーカは知らないが、マスターシリンダの根元部分とフレームを結合するタイプのモノで、良くあるマスターシリンダのケツを突き上げるタイプではない。マスターのケツを突き上げるタイプはアルミ製マスタの強度を考えると宜しくない。樹脂を介して押さえる製品が多いが、これでは効果は薄いし、直接金属で固定してはマスタの強度が持たない。だから、マスターの根元を押さえるってのは正しい姿である。この考え方そのものは共感できるのだが...?


こんな形状でマスターシリンダの動きを効果的に規制できるとは思えない。ペラペラの1枚板で曲がりくねってるようでは役立たずの飾り物だろう。しかもこの板には曲げの力がかかる。絶対に役に立たない。なんでこんな風に曲がってるんだろう? 別に何かに干渉するわけでもないし、曲がっている必要はない筈。チカラを逃がしてわざと剛性を落としているとしか思えない。つまり、あえて飾り物としての設計になってるとしか思えないのだ。私はタナボったから良いようなものの、こんなモンに金を出して買った人は可哀相である(笑)。ちなみにこれを最初に買って取り付けていたI爪氏は「効果は全然解かりません、丸山さんに進呈します」との事だった。私も当初はこのまま取り付けてみたが、取り付け前後でフブレーキィールは変化無しで、まったく無意味なパーツでる。


というわけで、さっそく溶接補強加工。真っ直ぐな鉄板をビシっと当てる。ガレージにある100V用のアーク溶接機は1.6mmの溶接棒が限度。厚みのある鉄板やスキマのある場所を溶接するのはちと大変だったりする。ガス溶接なら簡単なんだけど、ガスでやったら歪みまくって取り付け不可能になるような気がする。アークでも歪む事は歪むんで、点付けで各所を仮止めしてから徐々に全体を溶接して歪まないように気を付けてやった。


真っ直ぐに当てた結果、横に隙間ができたのでここも鉄板を当てて溶接。閉断面を形成する事で強度アップを狙う。


塗装して完成。


ちと解かり難いが、マスターの根元を固定し、フレーム側にも固定、更にネジ調整式でストラットタワー側にテンションをかけるように突っ張る構造になっている。

んで、これで変化が有ったかどうかと言うと、リヤブレーキパッドが豆腐になったままので良く解かりません(^^;;;;;;。悪くなる事はないだろうから良しとしよう(笑)。 そもそも今回のレストアではブレーキマスタやブレーキキャリパもO/Hしちゃってるから尚更わからんのだ。

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