NA6CEにB5エンジンのカムシャフトを流用

さてさて、CDRSの石井さんとの話の中で出てきた流用チューンについて解説しましょう。ちなみに上の写真はBPエンジンの吸気側に純正排気側カムを取り付けた時の写真です。

つぶやきのコーナーにもちょっと書きましたがNA6CEのカム作用角は IN236度 EX248度 です。NAなのに吸気側が妙に小さいんです。これが気に食わん。で、NA8Cのように流用できるカムを探してみましたところCDRSの石井さんが発見してくれました。BG5PFなどのファミリアやレーザー、AZ-3などに搭載されているB5エンジンのツインカム16バルブのタイプです。こいつの排気側カムは作用角250度です。しかも排気側でデスビを回しています。これをB6の吸気側に使ってしまえばクランク角センサーも廻るのではないか?と、予想したわけ。問題はクランク角センサー駆動部の切り欠きの形状と向き(角度)が合うかどうかです。こればっかりは現物合わせでやってみるしかない。それを石井さんが実験してくれた上に私に報告してくれました。ご苦労様です。しかもその報告を私のHPでやってくれとの指令まで。(笑)

結論から言いますと「B5エンジンの排気側250度カムはB6吸気側になんとか使える」です。(^^)

でもちょっと問題が有ります。カム山の頂部の向きとクランク角センサーの切り欠きの向きの関係がちょっとズレているんです。つまり点火時期がとんでもないくらいに狂っちゃう。クランク角センサーを180度逆に取り付ける必要も有ります。吸気バルブ開きをBTDC17.5度に設定しクランク角センサーをギリギリまで回した位置で点火時期のイニシアル10度を実現したそうです。これでオーバーラップが32.5度ですね。5000以上での吹けあがりはかなり良くなるものの低速トルクの減少及びアイドリング不安定の症状が出るそうな。(笑) 本当はもうちょっとオーバーラップを小さくした方が良いみたい。でもそーすると点火時期が遅れちゃうんだって。クランク角センサーの調整用の長穴を削って長くしてしまうか、ROMの点火時期マップ変更で対策すればオーバーラップ調整の自由度が大きくなりますね。

石井さんはその後、クランク角センサー取付穴を削って6度の進化を得る事に成功したそうです。これでその分オーバーラップを減らす方向にバルタイをずらしてかなり良い結果が出たそうです。

私のエンジンは圧縮アップ+ヘッドチューンが施してありますのでこれに上記の250度カムを組んでROMを合わせてやればかなり面白いエンジンになるかもね。現状でも私のエンジンは8000rpmまでパワー感を保ったまま吹け上がりますので更に盛り上がりのあるエンジンになるかも。気が向いたらやってみます。私の場合調整式のカムプーリーなんざ使わずにノーマルカムプーリーでやってしまうかも。(笑)

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