2/5  外は寒い。と言っても木造作りの屋内は風を受けないだけで変わりない。
そこいらに散乱している枯れ枝を集め、不足分を下の窯に降りて行き窯焚き用
に積んだ薪を脇に抱え持ち込む。工房内の土間の囲炉裏に火を入れる。
燃えやすい枯れ木の上に薪をのせ、ガスバーナーで火をつける。年明けに早速自宅
の修繕工事を終えた。7年前に内装と防水工事をしのだが、またしても、天井からコンクリートが落下。
剥離しそうな箇所の天井を全てハスリしたつもりであったが、今度は梁の部分からの落下。
まだ残っていたのだ。再度修繕後安全性を確かめてもらう。窯場工房の赤瓦屋根も毎年、台風の
被害は少なからず起こる。窯屋根の天井の老朽化も進んでいた。一部は腐食し、2,3箇所から
雨漏りしていた。業者に頼んで2/3のトタンの張替えをした。このトタン張替えは相棒
とするつもりであったが、昨年、急性心不全で急に亡くなった。築窯当初からの大工、
窯焚きのメンバーで残念である。(合掌)




いつもの街が、、、

わが住むコザ十字路界隈は静かだ。市場、商店街は寂れていて人通りはない。時たま
老人、荷車を押してあるく姿の老婆を見る。十字路周辺の人なのだから見覚えのあるあるいは知っている
人なのかもしれないが誰なのか判別できない。いっそ立ち止まって聞いてしまおうか、との衝動に駆られる。
車の通行は極端に減り、繁栄していた頃の情景を覆い隠す。少子化の流れの中でも、他府県からの移住もあって
沖縄は人口が増えている。其の分車も増えている。ゴーストタウン化しているコザ十字路はほとんど素通りの車だ。
2,3日まえより、初夏を思わせる日差しの強さを感じる。寝床の毛布や掛け布団も調整しないと寝苦しくなっている。
日々繰り返される生活の流れに乗って暮らしている。天気予報を見て明日の日程を決め行動する。
洗濯、テクテクを3時にするか4時にするか?まったくもって、どうでもよいことのようだが、そんな日々の生活だ。
しかし、きわめてごく平凡な日常を過ごすことができるのはありがたいことだ。いつしか窯場に行く日数が
少なくなった。週に4日出ていたが3日になり2日になった。拠点は窯場から自宅に移っている。