1/4 今日、明日まで休んで月曜の6日から仕事を始める。年始の来客を迎え、回りも終え正月をすませた。
自宅周辺は時折運動靴を履いた初老の男が犬を連れ歩く他に人を見かけない。十字路の中心街は2,3年前
から始まった道路の拡幅工事で、建物が取り壊された跡がむき出しの地面の広場になっている。まだ突貫工事か?、
地下をほっている。銀行の一店舗だけが取り壊した広場にポツンと建てられたが、3店舗は新天地に移って行った。
残った建物はシャターが閉まり開いている店への人の出入りもない。かっては正月に買い物客で賑わった市場も人の
気配がなく一部残ったアーケードが目立ってみえるだけで、閑散としている。


  

1/6 窯場崖下の雑木林に繁茂した蔓植物を昨年末から3人で取り除いている。タイワンクズ、ポトス、トウズルモドキ
等が木々の幹を這いあがり天井を覆い尽くしてガジュマルの樹おも枯らしたのには面喰ってしまった。ポトスは
窯場のわきに植えたのを間引きして谷底に捨てたのが何十年もの間にすごい繁殖をして木々のみきを這い
あがってきた。トウズルモドキもジュウタンを干したように吊り下がっていた。


  
イエローブルボン

1/10 昨昼ダイヤル式の固定電話にベルが響く。窯場下の谷ぞこの清掃を連日してクタクタで帰宅、
運動着に着替えテクテクの時間になる間、炬燵の中に足を入れ寝そべっていた。電話を取る。
OOだがと相手は名前を言ってくる。こちらは言っている相手の名前を漢字に変換して確かめようとするが
頭の回転が鈍って、変換できない。相手も同級生のOOと言うのだが、こちらはまだ固まったまま、中学の同級
と言えばすぐわかったのだが、OOが亡くなったと言う。一瞬顔が浮ぶ。昨年の中学の同期会には
出席していなかった。連絡を取り合った同期生が数十名告別式に駆けつけていた。


  

1/15 昨日は正月休みを挟んで21日分の薬を貰っていた日が飲みきったので診察日で病院
に行った。加齢とも相まってゼンリツセンヒダイショウの初期と言うことで薬を処方してもらっている。
  


2/13 コンパクトでキーボードがついたメモ帳のポメラからパソコンに移送の際、10日分のメモを誤ってすべて削除してしまった。
これで二回目だ。パソコンから操作をすればそんなことは起きなかったであろう。たんなる雑文なのだが、その日の作業の記録を
書きとめているので、すぐさま思い出し書きつづろうとするが、できずにゲンナリだ。臨機応変に対処する頭の回転が鈍っている。
気を鎮めようと、卓上を整理し、机を拭こうとパソコンを持ち上げた時、今度は、デスプレイを手から滑らし落としてしまった。
運悪くスチール机の出っ張った足に液晶パネルがぶつかった。幸いにも飛び散らなかったが1/5程度がクモの巣状の画像
になった。なんとか操作できているが、液晶デスプレイを交換しなければいけない。


  

2/15 先週は雨が降り続いた。あいまの曇り日に3人で、仕上げ用に切った細かい薪は、屋根外の棚に積んである。
濡れたままだ。今日は快晴、2,3日曇った後、一週間は晴れる予報だ。乾いたら、屋内に移せばいい。
1人で窯内の修繕とカケビチ(前兼久土で窯内を上塗り)をしている。他の2人はまだ要領を得ないのでどうしても、
窯内の作業は1人でやっていまう。窯内が乾いたら、棚板を組んで乾燥した作品を3人で窯詰めすればいい。
仕上げ用の細かい薪を投入する色目の穴の蓋は、窯焚きのつど割れる。それを作り、棚板に溶けて付着しこびり
ついた釉薬の除去だ。これが、やっかいで、小ハンマーとサンダーで取り除いているが、気をつけないと炭素の棚板を
割ってしまう。窯内の作業は中腰で行う、通常の使う筋肉と違うためか、棚板を窯から出すときに狭い個所で無理に
向きを変え、左足の筋をいためてしまった。それで、テクテクは3日間休日となった。


  

2/21 昨日は作業を始めた途端に雨が降り出した。窯内で棚を組もうかと思ったが、棚を支える尺ものの支柱が足りない
県内の窯道具の販売店は少なく、ネット通販で購入しようと思ったが、待つよりは今あるSK32の耐火レンガをサンダーで縦に切って
20本揃えることにした。その前に県の工場試験場に問い合わせてみる。機械を使えるとのこと、自持ちのサンダーの倍の
大サンダー。そのサンダーで20本を作り棚板を窯内に設置した。これは今後固定設置としよう。いぜんは一番袋が半穴窯で荒焼き
を焼き、二番袋が小物の雑器を焼く室であったが、二番袋の常設のたなを取っ払い、いつのまにやら、古酒壺の1石壷を焼成する
袋になっていた。窯焚きには2壷成形し入れていたが、その都度何度も割れてしまい道楽袋になっていた。


  
              レンブ

2/25 病院に出向き経過診察を受けてから、窯場に向かう。途中、シテイープラザで弁当を買い隣の ミヤワキ書店に立ち寄る。窯場近くの書店には先日積まれていたのを見ていたので回ってみたが無かった。 先週新聞で県内作家の2人も掲載されていたので寄ったのだが売り切れだった。それで予約注文をした。 窯場に着き、工房を開けるや12時の、チャイムが学校のスピーカーから聞こえてきた。弁当を食べた後、 足を投げ出し、スチール椅子にもたれて仮眠。一時に作業服に着替え3日前から窯内に引き込んである 白熱球のコードに付いたスイチを入れる。昼間でも窯内は明かりがないと薄暗くて見えない。先に前兼久土で 上塗りした窯内は白熱球がつくと「かまくら」に入って作業するようなものだ。作業するには窯ないは薄暗く、 明かりが必要なのだ。昨日は窯内の棚板の設置をしたが、土台の耐火レンガが安定せず、窯の壁に固定 しようとした寸前に棚組を壊してしまった。今日は、振り出しからだ。


ボタンボウフウ

2/28 昨日は、夜になってから雨が降り続き、明日も雨かなと思いながら眠った。今朝起きてみると、 爽やかな快晴で、雨後の晴れ間は清々しい。寒さも過ぎたのか、太陽の光線を肌に受けると強く感じる。 工房の外戸を一枚だけ開け、自家焙煎したイエローブルボンのコーヒーを作業場の椅子に腰掛け飲んでいる。 窓外には下枝が大きく張って延びたホルトノ大樹がみえる。森を開け築窯した時とは、形態がまったく 違っている。サラブレッドのようにスラリと三枝が天にのびた美形であった。それが今では像が胡座をかい ている。長年密集したジャングルで、上の空間に向かって成長していた木々が開いた横に広がって いるのだ。かっての三枝は頭髪の禿のごとく枯れて薄くなった。窯場崖下の森も立ち枯れがおき、 隙間ができて、森の形態がこわれかけている。先々週は木々の上に這いあがってきた蔓植物の トウズルモドキ、タイワンクズ、ポトス等を立ち枯れを防ごうと取り除く作業をした。