縄文琉球南蛮壺出展

11/3  毎日新聞大阪社会事業団「名士寄贈書画工藝作品入札、即売会」出展依頼があり送る。
12月10日〜12日。大阪・毎日新聞社ビルのオバールホールで開催。


  

11/2  ロクロひきの仕事が一段落した。と言ってもまだ成形が総て終わったわけではない。しかし、今日は窯場を
休むことにした。昨夜、枯れたままになった花に気ずき、庭に捨てた後、忘れぬよう花瓶を洗ってキッチンに置いた。
一日、十五日の仏壇へのお茶、供えもこのところ、ほったらかしのままであった。スーパーで花を買いながら昼食の弁当
もと思ったが、冷蔵庫にナーベラが残っていたのを思い出した。実は先日、豆腐チャンプルを作って食べたのだが、好
きな野菜なのか、前日買ったのを忘れたて続けに買っていた。今日は、違う献立にして、そうめんチャンプルにした。
残ったシーチキン缶半分に味噌、醤油、削りカツオ。しかしイケてる。花は供えぬままに仏壇に、茶を入れ替え
線香を点ける。

  

11/9  あっち(窯場)も、こっち(自宅)も、雨漏りで往生している。雨漏りの防水工事を2年前に業者にやって貰ったが、
今度は他所からの雨漏り。沖縄海洋博当時に建てたもので、37年前になる。その頃は建築ラッシュで、素材不足になり
通常の砂が不足し海砂が使われた。わが家もそうで、鉄筋の腐食でひび割れた天井のコンクリートを相棒の大工と一緒に
総て落とし後鉄筋の錆を落とし防腐剤を塗り、防水工事をした。大工は、窯場、工房を建てたことをして、ヤチムンよりは長い。
大工道具は総て揃っているので、できると思える修理は自分でする。


  


11/20  国頭の北部森林組合へ薪を半年前より予約注文していたが、製材の延びで、遅れている。以前頻繁に出向いていた
近くの屋嘉へ行ってみた。海辺の道路沿いに建てられていた電柱屋根トタンの構築物がスッキリ無くなり浜に置かれた2,3隻の
サバニ、停留した漁船が間近に見渡せた。ポツリと残された掘っ立て小屋の戸板に移転の地図の張り紙が張られていた。
窯場に近く、20年間薪を運んでもらった。主に道路の土止め壁の板、テーブル等を作る為にイタジイ、モクマオ、リュウキュウマツ等
の巨木が製材され、不用になった木材が薪として束ね置かれていた。近年になって松材の製材が少なく成ったのを機に北部からの
運搬を予約するようになっていた。張り紙の宜野座に移転した製材所に行ってみる。大きくなった工場の裏手には求めている松材
の薪の束が多数積み重ねられていた。2月の窯焚きにまにあいそうである。






12/2  月めくりの最後の一枚となったカレンダーが、強くなった風に揺れて軽々と舞い上がる。還暦を迎えてから
以前にもまして急速に月日が過ぎていく。新年を迎えると言う不安と期待の入り混じった身に詰まる緊張感。月並みに
日常を過ごしていても、それでも、新しい年に向けて、希望を膨らます。師走となると、周りの人々に煽られ、なんとなく
忙しいような気持ちに陥ってしまう。こちらも、やるべきことがないかと探す。とりあえず、品切れにならないよう無地の年賀
はがきを郵便局に買いにいかねば、年賀の写真はこの一年HPに載せたものから選ぶことにしよう。プリンターは15年前に
購入したアルプス社のMDー1500を使っているが一昨年あたりから、旧式のためか、パソコンからの操作がスムーズに
認識されずに何回もクイックしては、待っているが反応がない時もあり、時間が掛かりすぎる。この調子では、新しく
プリンターを買い換えようとも思ったが、とりあえず、写真店に画像と年賀はがきを持って行き、プリントして貰うことにした。


  
12/5  縄文土器を追って  南蛮(荒焼き)焼き〆、土そのものを焼き〆る虚飾のない素顔。
もろに良し悪しが表れ、原子のカオスが胸をつく。上焼きは釉薬を使うことで衣を纏、隠しおおせるが南蛮(荒焼き)
焼き〆は、土(素材)を、窯で焼き〆るだけである。窯は古来様式の穴窯と登り窯の袋を3部屋、連結した窯で、
薪焼成で焚きあげる。以前は3,4日で窯焚きを終えていたが、今は一週間焚いている。10日以上にしようかと
思うが焚き手の確保が大変である。ゆっくり時間をかけて、焼成することで、割れが少なく、生地を固く焼き〆ることが
できる。窯焚きの日数を延ばせば、延ばすほど人手が多くいるうえ、ある程度窯焚きを経験していないと、焼成温度
にムラができ、急に温度を上げたりすると、窯内の壺を割ってしまう。最終日の焼成温度を1000度Cまで持っていき
仕上げ用の薪を投入する頃に安堵するが、それからが大変で今度は焚き終わるまで、体力が持つかである。



12/16  スーパーで、ビニールに2個入った芋4個とサンマを2匹買う。秋から冬にかけては、毎年工房の囲炉裏で
銀紙で包んだ芋、ジャガイモを灰の下に埋め込み焚き木をする。2、3日前より急に冷え込んできたが、
真だ半袖で、ロクロを回し、仕事をしえいる。一番袋を満たすべき、中壺をあと3個は今年中に成形しておかねば
乾燥がままならず、2月の窯焚きにまにあわない。


  

12/25  クリスマスである。別に普段と変わらないのだが、我が家の行事と言えば、仏壇とのかかわりで、気づいたのだが
この行事をしないことには、月々のメリハリがなく、一年が終わってしまうことに気づいた。と言うことは歳を取ったことことでもある。
養父母が位牌を引き受けた叔父さん夫婦、ハワイ帰りのクリスチャンなので、その日はケーキやウィスキーを供えていた。
仏壇が家に置かれたのは叔父さんが亡くなってからである。叔母は叔父より先に亡くなっている。次