1/8  窯焚きを終え、窯が冷めた20日間後に窯出しをした。酒甕のマニアに先んじて、窯焚き仲間と焚き終わった窯内から
急いで壺を出す焼きは悪くない。個々に割れを確かめる。微笑だり、割れを見てうろたえたり、一瞬の甕との対話。
何度窯を焚こうが、窯出しの瞬間は変わらず期待と不安がよぎる。用の美。泡盛の古酒熟成の甕としての用途から考えれば、
無釉の焼き〆はマニアから一般に広がりそうな気配。単なる古酒甕から、確実に作品選びに変わってきた。

    


1/23  先輩のKさんが、窯場に待っておられた。私の車が窯場に着く10分前であったと言う。急いで
工房を開ける。窯詰めの際に久々に来られ、十分に応対できぬまま、帰ってしまわれ、窯焚き後に再度来られた。
もう40年も前に大手企業から復帰前の沖縄に出張。3年後に独立をして沖縄に移住した方で、沖縄で最初の
ゴルフ場を設計管理した方である。窯に下り、焚き残った薪を脇に両手で抱えこんで囲炉裏に戻る。
囲炉裏で火を燃やし、2時間程語り合う。

    

1/25  15キロ、昨年は20キロであった。5年間植えつける種芋はおなじである。白と赤があってこちらは赤山芋。
ココ石川伊波では山芋スーブが十数年前から毎年催され、優勝者の山芋は300キロにも達する。今日は旧大晦日
この時期に掘り起こした山芋を自宅で蒸かし、我が家の仏壇に供える。


    


1/29  窯の表情。週に一回は窯場で作業着を洗濯、窯屋根下のスペースに乾す。窯は作品を生み出す
大切な場所。ある程度掃除をし、雰囲気を保っておきたいが、日々時間に追われ、生活の場となる。
窯とのコラボレーション


    

ときどき日記はプログなるものに、移行し、ホームページもリニュアールしたいのだが、億劫さもあり、そのままになっている。
8年前にタグなるもので?ホームページを作成しようとした直前、ホームページ作成ソフトがあることを知り
「ホタル」なるホームページ作成ソフトを購入した。今では会社も無くなっていて、その時にIBMのビルダーに乗り換える
つもりでいたが、使い勝手が良くそのまま、今日にきている。しかし、会社は無くなっていても、このソフトは動いているが、その後の
メンテナンスもないため、いつか不都合が生じて止まってしまうのではと思いつつ使用し続けている。





北部(森林組合)からの帰路、定期に催されているヤチムン展が読谷村の美術館であったので足をのばした。
今や壺屋より多くの陶工が読谷に移り住んでいる。内地人の陶工も多数移住、ヤチムンの里の共同窯周辺地域に
個人窯も含め50窯元程。その美術館を見た後、石段を登り、いまや立派な松林となったコンクリートの敷かれた緩やかな林道を
歩いていく。2000年に世界遺産に指定された。「琉球王国の城(グスク)及び関連遺産群」9つの中の座喜味城跡。ガッシリ
組まれた石門をくぐり、龍が張ったような、うねりの石積みの城跡。その頂の城跡から海を眺めた。地球の丸みを感じる。