しばらく、日誌はご無沙汰。窯焚き2,3日前にパソコンを修理に出す。画像がうっすらと薄い。修理センターの話では、
「配線から取り替えると6,7万はかかるかも?、、」。2,3万内なら修理、それ以上なら買い換えることにした。
7/23三交替で窯を焚いて二日目。温度はまだ200℃前後。窯上からは、窯焚きの兆しはまだ、見えない。
窯に手を触れると、熱い。確かな時の経過、静かである。


  

工房前庭、実に成ったキキョウランでアマミウラナミシジミの交尾を見つけ写す。窯出しは、二週間後、工房庭に並べる。
三番袋に入った8斗の甕は、3本とも割れたため、三番袋を焚くのをやめる。大甕が割れたことで、窯出しの期待が萎んだ。
割れたら、次焚けば良いのだが、最後の窯焚きの仕上げに根尽きて動けなくなってしまった。スタッフは熱中症と言うの
だが、動けると思っていた体が、動けなくなったショックの方が大きい。


  




8/3  県立博物館・美術館3階講堂「針生一郎講演会」戦後美術の光と影。開催中の「哀愁と血の造形-嘉手川繁夫
の世界」展関係イベントとしての講演。郷土出身の作家が埼玉県にいるということは、10年前に知っていたが、従来の
具象・抽象平面絵画の画家と捉えていたがそうではなかった。胡粉に接着剤を混ぜ立体的に盛り上げた作品は工芸的で
見る者に迫ってくる。ヤチムンの象嵌、タックァサー(盛り付け、張り付け)技法にも刺激を与える。




「哀愁と血の造形-嘉手川繁夫の世界」展
沖縄県立博物館・美術館 7/15〜8/31


8/17  旧盆8月13日(ウンケイ)〜15日(ウウクイ)。先祖を仏壇に迎え、北京オリンピック(マラソン)、甲子園での高校
野球とテレビに齧りついての観戦。浦添商業と慶応義塾の準決勝。9対4、9回表2アウト、「ダメだー」。自宅を出窯場に、
昨日忘れた携帯電話を取りに行く、交差点で信号を見忘れるほど、あたりに車が見えない広場を右折する。

  

8/20  日中、地表から湯気が立ち上る程の蒸せる暑さ。長く作業ができない。工房庭のホテイアオイの池はコンクリートが
二つに割れ完全に水が一滴も無く底が干上がっていた。根が繁茂しマット状になったホテイアオイを裏返し、割れた箇所を
表出、水洗いをする。モルタルを作り再度割れないよう盛り立てて左官をする。1/3は水草を取り除く。セメントが固まった翌日、
水を池にいれた。倒れ寝ていた水草が根から水分を汲み上げ立ち上がっていた。ギンヤンマが何処からともなく飛んできて、
水面に尾っぽを幾度となくなぞっている。短パンに替え、工房からバケツを持って下のスイヒ場に行く。スイヒを終え、沈殿した
泥土をバケツで汲み上げ天干し槽に移す。泥土が跳ねないように、杉板を斜めに掛け、上から流す。腰に吊るす蚊取り
線香を忘れた。泥土の池に降りてからは、もはや容易く身動きできない。泥土まみれの手で叩くこともできず、
刺されるままに泥土を汲み上げる。