マイクロソフト社がウィンドウズ95を発表してから、コンピユーターが庶民に急激に普及し、僕も煽られるように翌年、
富士通のデスクトップを購入した。その後、ディスプレイの画面がある日を境に突然「プッチ、チチ」と音がして真っ黒の世界。
7年経過していた。修理で持参した電気店の店長はよくもまあもったと言う顔、キッパリ寿命ですと宣うた。他社のNECの中古品の
デスプレイを見つけ難を乗り切る。そして2年後これまでサクサク動作していたコンプーターが停滞気味が続き、パタリと止まった。
パソコンを使い始めていつのまにやら12年が過ぎた。一つ一つ確認しながら打っていたキーも今では文字を書く速さで打てるが、パソコン
での文章が手書きより多くなり、漢字変換のつど、漢字を忘れていく、いざ手書きの時に思い出せない。パソコンに関しては割合早い時期に、
情報量や知識の観点から。必要性を感じていたのだが携帯電話に関しては、養母の介護から、緊急の連絡の手段として持つことと成った。
それにしてもインターネット、カメラ、メール、TVやらパソコンを超えているのか、ゴチャゴチャと複雑極まりない。小生のは電話のみ。


  

4月末に実父の肺炎でリハビリテーションセンター施設から救急車で総合病院へ。危うかったが、10日間の治療を受け回復。施設に
復帰した。故養父(兄)とは10歳ちがいの92歳、肺炎は高齢者には危険である。還暦にもなると同期の多くは親と他界している。
還暦、還暦、かって、見舞いに行っていた施設に、お世話になる日も来るでしょう。6月に入りようやく、従来通りに仕事を始めた。
ロクロ3台をフル稼働、古酒甕を作る。五斗〜8斗甕4本と一斗半〜2斗甕10本。

  


6/3  仕事を終え、窯場から自宅へ向かった。新設道路の石川バイパスから降り、三叉路信号手前で突然白煙が上る。なんだと
見渡したが、自車ボンネットからの白煙。よくよく見ると水蒸気のよう。計器をみる、F一杯に針が指している。あきらかに、オーバーヒート。
運よく直ぐ手前に給油所があり、白煙を上げたまま滑り込んだ。職員がホースで水をかけ処置をする。その間に車検を受けた修理工場に
電話をした。カラカラになったキャブレイターはヒビ割れ、繋がったホースやフアンベルトが延びていた。エンジンまで破損は及んで
なかったが、レッカー車で工場に運び修理に3日間を要した。


  

6/4  接木されたマンゴーの苗木を7年前、ヤンバルに行った際に購入、窯場に植えた。やっと、昨年花が咲き米粒大の実を無数に
付けたが、雨よけのビニールを取り付けてなかったので、実が皆落ちてしまった。今年は花が咲いた時点でビニールシートの屋根を掛ける。
マンゴー用の市販の肥料をメイクマンより買い入れる。もう少し早く肥料を入れれば、実があと半分8個は付いたかも知れない。なにしろ、
実が落ち、枝だけ10本は残ったが支える実は無く、後に枯れ落ちた。「来年から実が付きますよ。」と言われ、接木された柿の木は、
10年になるが一向に成長せず、こちらは、毎春に新葉が出るが、期待をうらぎるだけ。


  


6/19  梅雨が明けた。夏に向けて日差しが強くなった。窯焚きは、最も避けたい時期に合わせたことになり、一緒に窯焚きをする
スタッフは苦言を呈する。窯元としてもよくよく解ってのことであるが、図らずもそうなってしまう。


  


6月から運動公園で再び歩き始めた。夕暮れ時の7時過ぎ頃から、一時間弱で5キロを歩く。モヤモとした仕事の停滞も、
潮風を受け、木々の中を通り過ぎるだけで気持ちがスッキリする。


  


仕事の合間に植物に散水をする。十分に水を掛けた後に、シャワーに切り替え天上に向けて芝生に散水すると、果敢にも
ツマグロヒョウモン蝶が入り込んでくる。成蝶が卵を産み付けている。幼虫の食草であるリュウキュウコスミレは、ほぼ食い
つくされているのだが。他に何を食するのか?それでも卵を擦り付けるようにオオバコ、芝生に産んでいる。



  


  

大工は好きである。幼い頃家の修繕等に養父の大工仕事を手伝わされたが、その頃は遊び時間が無くなるのがイヤで
早く終わってくれることを願うばかり、しかし、交代する人は無く、直す箇所は次々に出てきて、結局日が暮れるまで手伝い
をする。大工道具はそれほど多くはなかったが、使い終わった後は必ず錆びないようボロ布につけた油で拭いて道具箱
に収めた。釘で傷めた鋸は金具屋に目立てに出したが、カンナは養父が研いでいた。鋸は国産より米軍のエイのように
羽の広がった鋸を好んで使っていた。国産の引く鋸より押す鋸が切り易いようであった。


  



日差しが強い。つい一週間前の梅雨明けからまっしぐらに夏に突入した暑さだ。A.M10時に自宅を出て窯場に向かう。
今日は窯場の植物に十分散水をし、工房の土間にもジョロで水を掛け土を固めよう。
大窯に詰める分量の古酒甕はできあがった。