枕草子遺聞
海坂他人
(一次予選得点:14.8)
この作品にどういう価値を見出すかは、意見の分かれるところです。歴史的な裏付けがどの程度されているのかは、不勉強な私には量り兼ねますが、大筋は無理のない内容だと感じました。ただ、一般論に終始しており、物語といえるほどに場面を絞り込んでおらぬように思われます。論考とも小説ともつかぬ内容にするよりも、なにかひとつのエピソードに絞って「伯母」を描き切る方が読者の心を掴むことが出来たのでは、と考えます。
また、論考として書いていくならもっと知られていない事実を提示したり、画期的な視点を提供する必要があるのではないでしょうか。
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