ラジオ体操

ラジオ体操

小副川

(一次予選得点:11.2)

 絵空事のように(小説だからそうなんですが)爽やかな物語になっています。実際にはラジオ体操をしても「いいこと」があるとは限らないのですが、そう思わせる無邪気さが作品にでています。この物語から逆に社会の問題点を感じ取ることもできますし、表現にも作者の裏の意図が匂う部分もあるのですが、基本的には吉本新喜劇的な「良い人たちだけで構成される物語」のひとつと受取るべきなのでしょう。
 記述の面では、語りの部分での誤字が気になりました。あと、関西弁がどうも中途半端な気がするのですが、どうなのでしょう。最近は標準語に近くなっているのかもしれません。