笑う蝿

笑う蝿

神功 零時

(一次予選得点:19)

 私の知識が不足しているせいか、設定が十分に読取れませんでした。どうやら蝿と主人公は人間に寄生する「虫」を集めているようです。それが「殺さず、犯さず、略奪を行わない」ことです。そのために「虫」を活性化させる注射(栄養剤)をワクチンと称してしています。そうした「鬼」の行状を描いているようです。
 私は必ずしも「回虫」を否定的に捉えているわけではないので(アレルギー反応を和らげるなどのメリットもある)違和感があるのですが、寄生虫は主人公と微妙に重なり合っているのでしょうか。注射をする主人公は、蝿よりは引いた位置で責任を回避しているようにも見えます。
 もう少し説明が欲しいところですが、いかがでしょうか。
 細かなところでは「解け崩れた食物」は「溶け崩れた食物」が適当でしょう。「地面にクリームをなめすように液体を広げ」は意味不明。鞣すのことでしょうか? 「偽札を偽造する」は重複表現。「どれほどの名士でも」の名士は意味が不明です。名人、名手を意味させたかったか。一般的な「名士」の意味から外れています。繰り返し出てくる「吐瀉物」は「嘔吐物」または「吐物」が適当ではないでしょうか。「吐瀉物」では「吐物」と「瀉物」の両方になってしまい意味がずれてしまいます。