虫の歌

虫の歌

紺詠志

(一次予選得点:19.8)

 前半の部分と、歌が聞こえるようになってからの部分の関係がよく分かりません。後半がいいたい部分で、前半がそのための設定なのでしょうか。特殊なシチュエーションを選んだ意図が読み切れなかったので、分かりませんでした。後半部分だけでも十分に物語が成立しそうに思えます。後半が書き込み不足に思えますので、バランスを変えてもよいのではないでしょうか。
 さてアニサキスが腹にいて、そんなに長く平気でいられるものなのか。胃袋に入って間もなく激痛に襲われそうなのですが。この部分は結構重要なところなので気になりました。
 表現では「ストンピングの応酬」は無いのではないでしょうか。「ストンピングで応えた」という意味合いなのでしょうが、アリにストンピングされているように読めます。また、サッチモを例に出すのは二十七才にしては古すぎないでしょうか。