ドア
ドア
鷹司実朝
ホラーというより「学校の怪談」の類ですね。座敷わらしの変形とも言えるかもしれません。「開かずの間」という極めて古典的な道具立てですが、血も流れず最後もさらりとまとめてあって読後感の重くない作品と言えます。事情説明もなくただ物語として語られていることも作品を理屈から解放して、分かりやすくしていると思います。短い中にうまく纏められた好作と受取りました。過去に類似作品が多くある中、まとめ方で上手さを見せ付けたと思います。