サルサの島の女
パオ(依頼により仮名に変更しています)
セックスが本能の行為である以上に、社会的な行為であることを感じさせてくれます。島の気候や音楽や食事のせいではなく、あくまでそこでの社会的ルールが、若い娼婦とのセックスの意味を決めています。この島でのセックスのあり方が、丁寧に描かれた作品です。もちろん描かれたものが事実に基づいているかどうかは分かりませんが、この作品の中ではそれなりの説得力があります。
読み方によっては「数枚の10ドル札を受け取り、そそくさと服を着て」に深い意味(あるいは罪悪)を読取ろうとするかもしれませんが、ここではあまり重視すべきではないと思います。この日寝た女の良さが感じられるのが狙いのように思われます。
|