宇宙の穴

宇宙の穴

yo-ko

 途中まで読んでなかなか良いなと感じていただけに、最後の仕掛けは全く残念です。スペースシャトルでの宇宙旅行が民間人にも開放されて、まさにこの小説のような体験が出来るようになってきました。それだけに良い素材を選んだと思ったのですが、このような結末ではあまりに拍子抜けしてしまいます。せめて宇宙の穴について搭乗員がそれらしい説明をしてみせるとか、もっと精巧に準備されているといったものならまだしも、これはないのではありませんか。この内容なら二、三行の小噺の長さがあれば十分に書けると思います。